世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ガレットデロワ食べ比べ


幼い頃から恐れを知らぬ好奇心と想像力で一人で楽しむことを楽しんできたわたくし。屋根に登り、空き家に侵入し、こっそり猫を飼い、家出をし、近所の庭の柿を食べ、犬と本気で喧嘩をして土手で泣いた子供時代。


(↑全て後日談あります)



そんな私も一応大人になり、一人で楽しむ内容もだいぶ落ち着いたものになりました。ホッとしています。





1月のフランス旅行でどうしてもやりたかったそんな一人の楽しみは、

「冬の風物詩ガレットデロワを制覇せよ」

です。



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ガレット・デ・ロワgalette des rois)は、公現祭の日に食べるフランス菓子である。
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(Wikiコピペ)



公現祭とは1/6のもういっこのお正月のことで、東方三博士が生まれたてのキリストを拝みにはるばる遠方からやってきた日のことを言います。こちらを本ちゃんのお正月としている宗派もあります。


<遊び方>
ガレットデロワにはソラマメほどの陶器でできたお人形(フェーヴ)が入っていて、それに当たった人には開運が訪れるという言い伝えがあります。付属の王冠をかぶってみんなに祝福してもらう、というアットホームな遊びも含めたフランスの代表菓子の一つです。




そんな団体遊びでもあるガレットデロワを一人で食べ比べようというのが今回の試みです。我ながら暗いんだか明るいんだか意味がわかりませんが、楽しんでるのは事実です。







ガレットデロワ:その1

パリのそのへんの名もないお菓子屋で買ったやつ




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基本、パイです。中にアーモンドプードルがふんだんに入った黄身餡みたいなのが入っています。




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ナイフを入れた途端にザクザクと音を立てます。立派な皮です!!!






ガレットデロワ:その2 

モントルグイユにあるパン屋で買ったやつ




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小さめなのでフェーヴも入ってませんが、安定の黄身餡です。マジおいしいです。




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皮はちょっとパサついててイマイチ。





ガレットデロワ:その3

日本帰国後に買った飯倉片町の交差点の近くにある有名なパン屋でパリに行く前に予約して買ったやつ




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味の前に、店員にムカつきました。



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味がうすい~。










調査の結果、ダントツにおいしかったのはパリで買った名もなきお菓子屋さん、その1のガレットデロワでした。




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(さすがに一人で王冠はかぶりませんが、かわりにデコレーションしてみました。
ダサいからすぐ外しました)



なんといってもちょっと日本では味わえないような濃厚なアーモンドプードルが特徴で、最初はウッ!と思いましたがすぐ慣れました。どちらかというと天然のアーモンドでちゃんと作った粉が入ってる感じがして好感度大。パイも二日経ってもサクサクしていて歯ごたえありました。すばらしかった。やっぱりフランスは名もなきそのへんのお店でも十分においしいものにありつけるということを、ここでも証明された感じがします。


また、ロンドンで口に合わない味噌味みたいなチーズケーキを食べて帰ってきたあとにこれを食べたらあまりにもおいしくて、一気にふた切れも食べちゃいました。やっぱこれだな、って確信しました。隣の国なのにこうも食センスが違う。



中にはこんなフェーブが入っていました。



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犬かと思いましたが、羊だということが後日わかりました。


サンシュルピス教会にあったプレゼーピオで羊だと判明しました。


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(青い服を来た肌黒の博士のそばにいるのは羊でした↑)








その3についていたフェーヴはこれです。


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プティ・ニコラというフランスで有名な幼児書の主人公をかたどった切手サイズの、、、飾り?おもちゃ。





日本で販売するガレットデロワにはフェーブは入ってなくて別添えで渡されます。
「おもちゃを誤って飲み込んだりしては大変なことになる」という過保護な法律?のためです。ですから、王冠ゲームもできません。つまんないですね。




パリでは1月いっぱいこのお菓子を食べることができます。
街を歩いているといたるところでガレットデロワを見つけることができました。



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パリでは毎年バゲットコンテストがあって、「パリで一番おいしいバゲットやさん」が決まりますが、どうやらガレットデロワもその類の賞があるみたいですね。
買って帰ろうかと思いましたが、ちょっと高いのでやめました。



来年はPaulのガレットデロワを食べます。
本場から材料を取り寄せるって言ってた。





以上、ガレットデロワ食べ比べでした。