日本に帰国する日。
安物買いの銭失いパタ~~~ンで、靴を3足大人買いしちゃったり、ロンドンで買った絵が入ってる筒も邪魔をし、予備バックがかなりいびつな形に。
シャルルドゴールまで、タクシーで行くか電車で行くかギリギリまで悩みましたが結局電車で行くことに。だって乗り換え一回で直行があるから時間もセーブできるし、持ってたNavigoも使えるので一石二鳥だと。
ただ、パリの旅をこれだけ繰り返して初めて気づいたことがありました。
パリのメトロは
「エスカレーターがほぼなくて階段が多い」
「改札の扉が異様に狭い」
ので、スーツケース運んで移動するのがとにかく大変なのです。
こんなことなんで今まで気づかなかったんだろうか。
というか、おそらくガッツがあったから気にならなかった、といったほうが正解かも。
でも、女子にはとってもありがたい特典があります。
それは、ヨーロッパのメンズは必ず荷物を持つのを手伝ってくれるという特典です。
今回もよろよろしながら階段を降りていたら、見知らぬムッシューが助けてくれました。ほんとにこういうの超x10000000助かる。
知ってます?
(知らないと思うけど)私ローマから日本に帰ってきた時、家出みたいな大荷物で帰国したんです。頭のてっぺんから足のつま先まで荷物に覆われてるみたいな。ほんとに冗談抜きで。イタリア人のスッチーに怒られましたもん、手荷物多すぎて置くとこないって。
で、成田に着いた時に自分でもその量をさばききれず、でもヨーロピアンなメンズは日本にはいないもんだから、見知らぬ人を呼び止めて階段まで運ぶの手伝ってもらったりしたんですよ。あと、有楽町のコインロッカーに荷物入れようとしたら小銭なくて、近くで靴磨きしてるホームレスに荷物見張っといてとお願いしたら一緒にいた友達に、そうやって誰かれ構わず話しかけるところが日本人離れしてると言われたことがあります。当時ヨーロッパで流行ってたピチピチしたズボンとかも履いたりしてて浮世離れしてたところがあったと思います。海外生活に慣れるって怖いですね。
RERって久しぶりに利用しましたけど、相変わらず怪しさ満点でした!!!!
昼間乗ってもあんだけ怪しいんだから暗くなったら絶対乗らないでくださいね。
基本的に空港行きの電車なので旅行客もたくさんいるんですけど、パリ郊外の低所得者が住む街を通るわけです。フランス人というよりも外国人が多く乗ってきます。いかにも不法っぽい感じなんです。そして物乞いもやってくるのですが、完全にラリってまして、ふわふわしながら近づいてきて、なにやらフランス語でモゴモゴ話しかけてきたかと思ったら、私の手の甲を何度も何度もさすってきて離れません。怖いというか怒りでプンプンですよ私は。気安く触らないでよ!!目に怒りの炎がメラメラと揺れ、いなくなっても鎮火するのにしばらくかかりました。
まあそんな感じでやっぱRERはRERだなと。空港行くのはオペラから直行の2連結バスもありますからそっち使ってもいいですけど、荷物置くスペースほぼゼロで終始立ちっぱなしですし、渋滞はまると悲惨なので悩ましいところです。
もちろんタクシーという選択肢もあります。
荷物が多くて数人だったらその方が絶対にいいと思います。
というわけで空港に着きました。
私は過去にイタリアで何度もいろんな経験をしたことから、空港や列車、バスには異様な警戒心を持っており、心と時間にはふんだんに余裕をかまさないと不安でいっぱいになってしまうので、「あ~なんもすることないな~暇だな~」と思えるくらいの余裕を作るためにこの日も2時間以上前に到着しました。
webチェックインを済ませていたのでスイスイ進みます。エールフランスは荷物預け入れも全てセルフサービスになっていてカウンターには人っ子一人いませんでした。便利な世の中になったもんだ。出国審査も例のWEB入国審査みたいなのを済ませている人はスイスイ進んでましたが、驚いたのが今回はEUもEU以外も全員列に並ばされて審査されていました。テロの影響ですね。なので長蛇の列でした。ヨーロッパ個人旅行される方、やっぱ空港はかなり早めに行っといた方がいいですよ。
問題はこの後に起こります。
思い出しても、、、
自分が情けない、、、。
手荷物検査のとき。
私の予備バックが彼らの目に止まる!!!!
え~。
中身なんてあれでしょ。
大人買いした靴3足と、お皿12枚。緩衝材代わりに入れたマフラーや帽子と~。
絶対失くしたくないと思ってた貴重品の~、、、
貴重品の??????
あああああーーーーーーーーっ!!!!
こ、っこれも!!!!!
アホ野郎ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うっかりポン助にもほどがありすぎじゃないですか?????????
実はこれ、二度目。
昔パリからブタペストに移動する時も同じことやった。
ワインオープナーを手荷物に入れて没収されたのです。
結構昔の話ですけどね。
開き直って「それ取り上げられちゃったりしたらさ、ブタペストで一体どうやってワイン飲めばいいのよ」と言ったら、「初めっからスーツケースに入れときゃよかったじゃない」と言われ、ごもっとも。あの時は渋々諦めたけど、今回はわけが違う。どちらも思い出のナイフなんです。。。。
ナイフ。。。。なんて悪い響き、、、特に手荷物検査場では。
まあこういう時はなんというか、
泣き寝入り大作戦をとりあえずやってみるのが自分流。
バックも全部チェックすると言われ、まず取り上げられたのは意外にも、バター。
>フランスのバターってすごく美味しいんですよ。日本じゃ買えないの。
アフリカ系捜査官= 無情にもゴミ箱へポイ。
持ち運べるグラム数が決まってるんですって、バターは。
なんでバターも手荷物にしたかっていうとスーツケースに全く入らなかったんです。いつもなら当然あっちに入れるんだけど今回はまあいいや冬だし腐らないだろうとあなどった。いろんな意味で。
次に、お皿。
捜査官=問題なし。
次に、バターナイフ。
バターナイフってナイフっていう名前なだけで殺傷能力はないですよね。でもナイフって名前だとダメなのかな。英語でもバターナイフ?わからない。定義がわからない。でもそれ超思い出の買い物なの。お願いだから取り上げないで。
>(無言)
捜査官= バックに戻してくれる。よかった(むせび泣き)。。。。。。
次に、ソムリエナイフ。
これは一発アウトでしょう。これが止められた全ての原因でしょう。
わかってますよ。
無理だってことも。
だけど皆さんもご存知のように、昨日1日かけて探したナイフです。
諦めるという気持ちの整理までにはまだ時間が経ってない。
> お願い!お願いお願い!誰も殺さないから取り上げないで!
捜査官=なにやらフランス語で同僚に笑いながら会話中。
> お願いお願いお願い~~~
捜査官=なにやらフランス語で同僚に笑いながら会話中。
> お願いします~~
捜査官=なにやらフランス語で同僚に笑いながら会話中。
捜査官= バックに戻してくれる
捜査官= ピーピー鳴らないようにアラーム解除してやっからよ。ちょっと待って。
まじですか(笑)!!!!!!
ありがとう!!!!!
泣き寝入り大作戦、大成功しましたあ~~~~~
たまーーーに成功するんですよね、これ。
神様ありがとう。
かくして、二つとも無事手元に戻り、手荷物チェックを終えました。
立ち去る時にさっきボッシュートされた箱から捜査官の目を盗んでこっそりバターも持ち帰ってきました。
だけど、飛行機乗ってから今度は次のトランジット、モスクワでボッシュートになったらどうしようと不安になる。
だってプーチンの国だよ。
彼らのチェックはそこまで節穴ではないはず。
という不安をよそに、モスクワでのトランジットでのセキュリティーチェックは、仕事が嫌でしょうがないといった風貌の怠け者なロシア人のおかげで何事もなくスルーされ、日本へ戻ることができました。
私は本当によかったけど、、、、
テロ対策大丈夫なの????!!!!
と、いうわけで日本に帰り、エアポートリムジンでiPhoneがない騒動を一人で繰り広げ(お尻に敷いてた)クッタクタに疲れて家路に着いたのでした。
今回のパリ旅行はいろいろツイてないというか、アンラッキーなことが多かった。
だけどこの帰りの話は明らかに自分のおっちょこちょいですね。
よくしっかりしてると思われがちなんですが、まあとんでもない。
何かに集中していると他のことが欠乏する。
よく一人で旅行してるなってたまに自分でも思います。
そのうちパスポートなくしたりするんじゃないかとおそろしいです。
一眼レフでは撮れないような角度で写真が撮れたり、ブレに強かったり(夜や暗闇はダメだけど)、意外に望遠も頑張ってたのですごく気軽に楽しめました。今まであんまり好きになれないカメラだったけど、ちょっと昇格かな。
あとは一部iPhoneで撮ってます。
というわけで、2017パリ旅行冬編は以上となります。
あとはぼちぼち番外編アップします。
いつものように、旅行記事が半年以上かかって終わる頃には季節はずれなネタになってしまっていますが、読んでいただきありがとうございました。
いいねしてくれてる読者の方もこの場をお借りしてお礼申し上げます。
話が長くてごめんなさいね!
いろいろ書いとかないとあとで忘れちゃうから。
じゃあそんな感じで。