世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

地球 vs. ロンプラ

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今度持っていくガイドブックは「ロンリープラネット」を検討中。






「地球」は言わずと知れた口コミ本です。ホテル、列車、レストラン、ショッピングなど項目ごとに別れていて、現地に密接した情報が満載であることが最大のウリですが、肝心の「観光」についての情報はめっぽう弱い。無に近いというか要点がないというか(すみません)。

対して「ロンプラ」は、どちらかというと「観光」に強い。
遺跡や教会など、どのような歴史背景があって今に至るかが、それはもう事細かに(時には図解で)載っています。ドキュメンタリーのテキスト版を読んでいるような感覚です。


お国柄ですね。



日本人はどちらかというと、建物とか歴史に興味があるというよりかは、買物と食べ物さえ充実してればいいし、バックパッカーだって安宿と安くて美味しいタベルナを渡り歩いていかに効率よく周れるかさえ網羅されていればいいわけです。別に文句じゃありません。一般論です。
でも、数年前から個人的にはこれだけじゃ物足りなくなってきました。


昔、フランスのリヨンに行ったとき、「地球」のフランス版を持っていきました。それを忠実に読んで観光スポットを訪れ二日間歩きましたけど、感じも悪いし退屈な街だって思いました。ところが、数年後にリヨンに行った友達からシェアしてもらった情報はそれと全くかけ離れていて、リヨンがいかに興味深くて美しい街だったのかを知って愕然としたのでした。
私は旅をする時は隈なく歩きたい欲張りタイプ。だからガイドブックや地元のインフォでもらった地図は徹底的にマークをして、どんなに足が棒になろうが腰を痛めようが一日中街を練り歩き、帰る頃には死にそうな思いになるほど集中します。行き先は全てガイドブックを見て決定されるので、知らない=ガイドブックにも載っていない、あるいは当時自分がよっぽど興味がなかったかのいずれかに該当するのだと思いますが、明らかに観光の情報が欠落していたのは間違いありませんでした。
「地球」は国ガイドになると誌面上の制限もあるので必要最低限の情報しかインプットされていないのも事実。希薄になりすぎた中途半端な観光ガイドなら意味がないと思ったのでした。





昔はよかったよ。「地球」は。
バックパッカーにとって、あるいは貧乏留学生にとってかなり有意義な情報が満載でした。
どこどこの通りにはスリ集団がいるとか、要注意のぼったくり手袋店の名前や、怪しい奴の名前まで掲載されていました(ページ脇のスペースのところにね)。
でも今はかなり変わりました。
五つ星のホテル情報なんか載っちゃって。
ハスラーとか行かないよ。


とはいえ、日本人同士のちょっとした口コミは時にとても有意義だったりするしなあ。
悩みます。




<追伸>
リヨンの旅日記はこちらから。
今読み返すと、自分の書いてる内容かなり暗いのでよっぽどいい印象がなかったんだろうというのがよく分かる(笑)。しかも観光ほとんどしていないっぽいし、事実写真もない。「地球」が使いにくかったのがここでも触れてましたね。
でもほんと、他の人の写真見せてもらったらリヨンはすごいいい所だったのでいつかリベンジかな。

「リヨンは英語が通じない?」