世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ブラジル行き第二の悲劇

(このストーリは単なる悲劇が起こった日の日記です。何かを指南するものではありませんが、暇つぶしになれば幸いです)

 

 

 

えーと、先週の金曜日にリオデジャネイロに飛ぶ予定でしたが

台風直撃による高速道路冠水による通行止めにより

成田空港にバスが到着することができず

飛行機に間に合うことができませんでした。

無念のリタイアとなりましたことを涙ながらにご報告申し上げます。

 

 

悲劇の一日

8日(金)は台風が日本を直撃とのことだったため、朝のうちに航空会社に電話をし飛行機は定刻通りで飛ぶ予定であることを確認。空港の離陸ラッシュに混乱が生じる可能性も考え早めに家を出て早めの空港バスに乗ったにも関わらず、大雨の影響で高速道路が通行止めとなったとのことでバスは八千代で高速を降り一般道をひた走ることに。

 

あと1時間30分

その時点で時間に余裕があったのでまだなんとかなると思ってひと眠りし目を覚ましたら、バスは成田空港に一向に近づいている様子はなく、そろそろやばいかもと思い運転手さんに聞きに行くと、千葉北~酒々井まで通行止めで八方ふさがりでどうすることもできないとのこと。JRに乗り換える方法があるのかどうかと尋ねても「最寄りに駅がない」。ほぼ満席の空港行のバスは、散々千葉の一般道を渋滞の中ノロノロ走り、最終的にはわけのわからないモノレールの駅前でのんびり止まり、自力で成田に行かれたい方はここで降りてもいいとのことで返金を受けて降りることに。

※台風に関して運転手さんに罪はないですが、アナウンスは一切ありませんでした

※バスは始終成田空港ではなく千葉市をひたすら縦に南下していた、なぜに?

 

あと1時間

背後にいた路線バスの運転手さんが(おそらく事情を察して)私たちを稲毛駅まで乗せてくれて(感動モノだった)駅に着けば、JRもほぼ全線止まっているとの絶望的な話。まずは千葉駅まで移動するのがベストということでその通りに従ったら、NEXがそこで立ち往生。乗ってる人に聞いたらもう一時間動いていないとのこと。そうこうしていたら向かいにいたローカル線が成田空港までやっと動くと聞いて飛び乗るも、台風の影響でノロノロ運転するため到着時間が見えないとのこと。

 

あと40分

最悪の事態を考慮して旅行代理店と航空会社へはすでに連絡済。航空会社からは「あとどれくらいで到着予定ですか」と聞かれたのでもしかして待ってくれるのかなと淡い期待を持ちつつも、どうがんばっても一時間はくだらない。。。フライトはあと30分後なのでもう無理だからチケット変更したいというと、予約をした旅行代理店しかできないとのことだったので代理店へ電話。

 

結局その時点でタイムオーバー。

私のリオデジャネイロはあえなくあきらめざるをえず、「キャンセルするなら今ジャッジしてください」との代理店の質問に、どこか分からない千葉の真ん中ででがっくりとうなだれるのでした。

 

 

格安海外航空券の泣きどころ

生まれてこの方格安航空券しか買ったことがなく大方はどこかの旅行代理店から購入することがほとんどなのですが、たま~に航空会社に直接予約してチケットを取ることもあります。直接購入の方が安いことがあるからです。この、「航空会社に直接予約を入れる」というのはしみじみメリットが大きい。こういうトラブルの時に柔軟に対応してくれるし、こちらの意見もいろいろ聞いてくれるからです。

 

ただし、旅行代理店を通すとそうはいきません。基本的に購入したチケットの変更については旅行代理店しかできませんので、航空会社に直接変更のやり取りは一切できない上に、その旅行代理店が海外だったらもう悲劇としかいいようがない(時差、連絡が取れない、言葉の問題、柔軟性のなさ、プラス料金が尋常じゃないなど挙げたらキリがない)。これは前回のブラジル旅行で痛いほど経験済なので、たとえそれが最安値じゃないとしても、もし旅行代理店を通すなら日本の大手に任せるのがなによりです。今回も最終的にはめちゃくちゃいい仕事をしてくれました。

 

一般的に台風や交通渋滞が原因でフライトに間に合わないのは自己責任となってしまうので条件の厳しい格安航空券は払い戻しはほぼ不可、変更も不可というのが一般的かと思います。しかし、どのように交渉してくれたのかは分かりませんが「手数料を払えば変更OK」というジャッジをしてくれたのです。

 

※というか、LATAM航空は比較的変更に対して寛容な会社なのかもしれません

※キャンセルは80%払い戻し不可+手数料を取られるため得策ではないと判断しました

 

 

LATAM航空のトリック?と共同運航の謎

 

1)LATAM航空をどう予約するか

ブラジルを旅する場合はLATAM航空というところがメインキャリアになります。しかしLATAM航空はチリの自社㏋(Allポルトガル語)、またはどういうわけかカナダの㏋にダイレクトアクセスとなるため、航空会社へ直接予約するとなった場合いずれかの国経由で予約することになります。実際に、前回ブラジル国内移動のフライトは全部このカナダ経由で直接予約しましたが、ホームである日本~ブラジルの国際線をカナダのLATAMで予約するのはなんとなく違和感があったことと、HISの格安航空券が激安+メキシコシティ経由という自分にとっては夢のようなルートだったため旅行代理店で即決した次第でした。

 

LATAM航空は日本に正規代理店があるので、何かあれば日本語で相談ができます。すごく親切な方がいつも優しく応対してくて神様みたいです。私は前回悪質旅行代理店の仕掛けたネームチェンジの罠にはまり激しく攻防戦を繰り広げたのですが、その時に的確な情報を得て代理店をやっつけることができたのもこの事務所があったおかげでした。

 

しかし、フライト予約はHPからしかできず、カナダ経由でやるしか今のところ手段を知りません(2023年度時点)。他に方法があればぜひ教えてほしいところです。

 

 

2)共同運航便

また、LATAM航空だけの話ではないのですが、近頃のエアラインは共同運航の網羅が激しすぎてどこにどう問い合わせていいのやらさっぱり分からないことも多いです。

 

例えば、今回はアエロメヒコ航空の機体で飛ぶのでWebチェックインもカウンターも同様なのですが、LATAM航空のアプリからはしっかりLATAM便としてのお知らせが届きます。成田空港のHPを見るとこのフライトはなんと他にも4社との共同運航となっており、共同&協働すぎて驚きました。日本から出る時はいいですよ、でもおそらくトランジット後のフライトはアエロメヒコじゃなく別のキャリアに便名がコロコロ変わる可能性も高いことも念頭におかねばなりません。ここは気を付ければいいだけなのでそこまで問題ではないのですが、要は共同運航すぎて責任の所在や問い合わせ先がいまいち明確じゃないってところが利用者としては混乱するという話です。

 

 

Airbnb

基本前払い、一定期間を過ぎると返金不可というシステムですが、大家さんが変更を承認してくれれば日程をそのままスライドすることが可能です。今回も前回同様リオデジャネイロにある同じアパートを予約していて、大家さんもすでに顔見知りなので事情を説明しOKしてくれました。滞在費日額は時期によって変動するらしいのでなんらかの差額が発生する可能性はありますが、いずれ変更に関するインパクトはさほどなし。

 

リオデジャネイロ日帰りツアー

ワクワクな日帰りツアーを2件申し込んでいましたが、こちらも速攻キャンセル。催行の二日前までならキャンセル可能とのことだったので安心していますが、全額戻ってくるかどうかまでチェックしてないです。。

 

海外SIM

ブラジルは現地SIMカードはほぼ入手困難なため、事前にネットで購入しアクティベートしてから利用となります。前回うまくいったので今回も同じものを買って準備していましたがこれは全部パー。アクティベートさえしてなかったら次回も使えます。

 

キャンセル関係は以上となりました。

いずれも全部、千葉のどこかの電車の中で一時間以上グリーン車のデッキで立ちながらやりました。電車は結局成田空港第二ターミナルまでしか止まらず、いったん降りた頃にはすっかり疲れ切っており、朝から何も食べてなかったので4階のレストランにいってお蕎麦と天丼セットを食べてぐったり果ててしまいました。ショックと疲労から立ち直れず、電車は大混乱をきたしており唯一動いていた京成線は長蛇の列。このまま成田のホテルに一泊してしまおうかとも思いましたが、無機質な部屋でリラックスできるとも思えず、がんばってスカイライナーで家まで帰ることにしました。

 

 

 

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成田行きは京成スカイライナー一択!!

アエロメヒコの担当者曰く、今回台風の影響で同様に立ち往生した旅人たちが複数いたらしいのですが、その人たちはなんとか間に合ったらしんです。いや、ほんとにどうやってたどり着いたのか教えてほしいのですが、どうやら京成スカイライナーだけが動いていたっぽいのでそれかな、と。空港バスは全滅、NEXも全滅、ローカル線も全滅だったので成田空港はまさに陸の孤島化していたにも関わらずこの災害を唯一乗り切った人たちは正直めちゃくちゃラッキーだったし、それをサポートしたのがおそらく「京成スカイライナー」!!素晴らしい。今後成田に行くときは絶対にこれ一択にします。

 

だけど、台風で一番弱いのはまず電車、って普通思いますよね。。成田行きの高速道路はいつもスカスカだから渋滞もほぼありえないし、雨風だってほとんどないのになぜ通行止め?と思いきや、まさか高速道路が冠水するとはね。。。どのみち道路はリスクがあるということですし、JRも雨風に弱いということが改めて立証された感じです。

 

乗り物に呪われた一日

大混雑のホームをかき分け、スカイライナーの座席を券売機で予約したにも関わらず、間違って一本早い電車に乗っちゃってあいにく日暮里までノンストップの満席、またまたデッキに立ちっぱの刑。やりきれなさ過ぎて思わずパトロールにきた警備員にこの日の顛末を愚痴る自分がまるでおばさんみたいだと感じた。

 

そして上野から自宅までタクシーに乗り、運転手と会話。「成田空港行きの高速道路か通行止めになるなんて聞いたことないですよ」とのことなので、滅多にない不運にぶつかる自分の運命を嘆く。ところが気づけばとんでもない遠回りをされているのに気づき、いつもより倍の料金を払う始末。文句をいうこともできず、今日はことごとく乗り物に呪われた一日だったと愕然としたのでした。

 

 

しかし!!!

私はあきらめない!!!

 

二度目は一度目を超えてくるというのが自分なりのジンクスなのです。

 

チケットは幸いにも変更できるので、さっそく検索し打診中。ある程度の差額費用がかかるのは仕方がないですが、もしこの代替プランがうまくいけば(かなりのヘトヘトプランですがメリットも大きい)地球の裏側を網羅しなんなら友達にも会いに行けちゃうおまけもついてくることになるでしょう。

 

どうかわたしを前向きな人間と思わないでください(泣)。  

せっかく上げてきたテンションの逃げ場がなく自分だってだいぶ辛い。

だけど、過ぎてしまったことを悔やむことはできず前に進むしかないじゃない。

辛い思い出は楽しい思い出に塗り替えればいいのです。

 

 

それにしてもブラジル旅行、なかなか楽して行かせてもらえない。

前回も行くまでに散々いろんなことがあって本当に疲弊しました。

問題はブラジルじゃない。

ブラジルに行く前だ。

 

次回は来年の2月を計画しています。うまくいくことを祈っていてほしいです。