世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

タスコ大冒険その3「坂道の街を制覇する」

 

もったいぶって更新中、メキシコはゲレーロ州タスコの大冒険第三弾です。2018年5月の旅ですから周回遅れも甚だしいのですが、私にしてみればつい昨日のことみたいに感じています。記憶もまだフレッシュですがボケる前には終わらせます。

 

 

 

 

さて、街のメイン広場にある教会に入ってみたいと思います。パリのノートルダム大聖堂に似たゴシック造りで鐘楼が左右対称に二つ並んでいます。

 

 

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内部はおなじみの「ごちゃごちゃカオスな装飾」です。天井や周辺の壁の色が違うのは近年修復したせいだろうと思われます。

 

 

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なんか美的センスが感じられない全体像なのですが、近寄ると細かい人形(天使だと思われる)が無数にくっついていました。

 

 

 

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ヨーロッパの教会は大体が油性画か壁画で聖書の物語を語られることが多いのですが、メキシコは壁画よりもこのデコレーションに命かけてる感じが特徴的でした。

 

それでも目一杯神様を祀る為に全身全霊をかけた雰囲気がとても伝わります。

 

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祭壇中央のレリーフも最近作られたものみたいですね。はめ込まれた絵画の下部がヨボヨボにふやけているので、これはプリントかもしれないですね。。。でもいいんです。そんなのどうでも。

 

 

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エス様とマリア様の蝋人形。

 

 

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これも大変特徴的で、ここまでリアルに偶像化することは稀ですが、この「偶像化」というのはメキシコの特徴かと思います。ナポリかな、あそこはこれと似たようなマネキンを作ってお祭りの時におみこし担いだような気がします。それが移民によってアメリカへ継承されて(ゴットファーザー2参照)、似たような習慣がメキシコにいったのか。その逆かもしれませんが、真偽は不明です。

 

偶像化(擬人化)についてはそのうちお土産やさんの記事をあげますので、その時にまた話したいと思います。

 

 

 

教会の祭壇と反対側にはお約束のパイプオルガンがありました。

時にパイプオルガンがない場合もあります。

今のところバラ窓がある教会はフランスだけっぽいです。

 

 

教会に入ったら必ず後ろも振り返ってみてね。

 

 

 

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さて、教会を出るとそこはソカロ です。

 

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売り子さんが絵になるのはメキシコだけかも。

 

 

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ここはレストランです。観光客向けですがロケーションがいいので今思えば休憩がてら入ってみればよかったと思うのですが、タスコは日帰りだったので休む暇なんか全くと言っていいほどありませんでした。

 

 

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最近「そんな駆け足で強欲に観まくるのやめちゃいなよ」と後になって反省するのですけど、この強欲は現地に行けば誰にも止められません。良くも悪くも好奇心が旺盛すぎるのです。

 

 

あれ?

 

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なんちゃってリオデジャネイロみたいなキリスト像がいる。

 

 

 

さっきの写真、ソカロ のはるか右上山の上にもかすって見えています。

 

 

 

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えー、じゃあちょっと行ってみようかな。そんな遠くなさそうだし。

リオにも当分行くことはないだろうからなんちゃって拝みに行こう!

 

 

(これが大変あまちゃんな決断であったことを後ほど知ることになる)

 

 

 

ここからはその道中、タスコの小径を存分にお楽しみください。

 

 

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こういうパティオと噴水がいかにもヨーロピアンですね。

 

 

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美しいです。もう写真バシャバシャ撮りまくりです。

 

 

 

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こういう裏道が大好きで、タスコがどんどん気に入っていきます。

 

 

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この夏の日差し、静かな空間、周辺の家から時折聞こえる人の声や美味しそうな匂い。

 

 

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どことなく郷愁を覚えるんだと思う。

 

 

 

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それと、やっぱりおもしろい建築がたくさんあります。おしゃれな窓枠と屋根のコントラストが非常にかっこいいです。冗談じゃなく本気で中にお邪魔してみたい。

 

 

 

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坂道も「はんぱねぇ〜!」です。

 

 

 

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それにしても古いねえ。私が昔住んだイタリアのペルージャもこんな感じでした。実際住むと水圧が弱いのでシャワーがチョボチョボだったり、停電があったり断水したりヤモリが出たり冬が極寒だったりするのですが、何と言っても立地の良さは抜群。歩いたらすぐ街の中心地=チェントロ(スペイン語だとセントロ)というロケーションは、こういう小さめの街の場合は特に便利で住みやすく感じるのです。

 

 

 

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坂道を振り返るとさっきの教会が見えたりして。絵になります。

 

 

 

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こういう風景や時間の流れ方を感じると、やっぱり無性に穏やかな気持ちになります。自分の脳内のどこかに無意識の同調波?みたいなのが植えつけられているとしか思えません。そのきっかけを作ったであろう一枚の写真をいつかお見せしたいと思います。

 

 

 

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Galle de Las Delicias. 美味しいという意味かと思ったら「喜びの道」という意味っぽい。

 

 

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私が住んだペルージャの二軒目のアパートは「辛抱通り」という名前のところにありました。

 

 

 

あっ。

 

 

 

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こんなところにバンクシーが!

 

 

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(なわけありません)

 

 

 

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気づくと結構登ってるのがわかります。バンクシーのパクリも性懲りもなくまた登場しています。

 

 

 

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この風景が無性に笑えたんだけど、こんな坂道で駐車する手段としては間違いではない。

 

 

 

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タクシーは白なので、自家用車はそれぞれ違う色にしているんですね。

 

 

 

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誰かが仮に「レクサスに乗りたい」と思ってもここでは絶対的にビートル主義貫かないと行けないのかなあ。

 

 

 

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それにしても延々坂道です。延々。

 

 

 

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お年寄りは住めないね。

 

 

 

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それにしてもよくこんな断崖みたいなところに街を作ったと思いませんか?同じ坂道でも直線だとキツイので大体は螺旋状に道路を作るはずで、もちろんタスコも大通りはそうなんですが意外とこの直線ショートカットな小径がたくさんありました。

 

 

 

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だけどやっぱり絵になる風景です。

 

 

 

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やっと平地にきたー!

 

 

 

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商店が見えると少しホッとします。

 

 

 

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かわいらしい教会が見えてきました。広場もあるし、休憩しようっと。

 

 

 

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広場。誰もいなかった。たまたまだね。

 

 

 

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それではタスコ全景です。

周りの山々にもご注目ください。

よくこんな山の中に立派な街を作ったなあと感慨深く思っていただけるとタスコファンとしては嬉しいです。

 

 

 

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街そのものが標高が高いね〜!よく登ってきたなあ。。。

 

 

 

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すごいよね。山の中腹にある廃墟みたいに見える街並みが怖いです。縮みあがりそう。

 

 

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あれはなんだろう。マンション?

 

 

 

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忘れないで、あの教会の右下が大迷路マーケットのあったところだということを。

 

 

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忘れないで、タスコ周辺はマフィア抗争が活発で大変治安が悪いところだということを。

 

 

 

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忘れないで、ここは銀の発掘で大儲けした裕福な街だったことを。

 

 

 

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忘れないで、メキシコシティからバスでほんの二時間半でいける街だということを。

 

 

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忘れないで、郷土料理はポソーレというトウモロコシの雑炊みたいなものだということを。

 

 

 

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忘れないで、メキシコにはこんな素朴な街があるということを。

 

 

 

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と、まるで旅の終わりみたくなってきましたが、まだあのなんちゃってリオデジャネイロにたどり着いてませんから!!!一体いつになったらあそこにたどり着くわけ??

 

 

目で見るのと実際歩いてみるのでは距離感が全く違うもんですね。モンテネグロはコトルのことを思い出し、つくづくあの山の上の教会目指さなくて正解だったと一人自画自賛しました。あそこに行ってたら間違いなく集合時間に遅刻して、ラモス激似の遅刻常習フランス人と同類になるところだった。