世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ゴッホとゴーギャン展



再び上野へ。


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よく来る理由は美術館があるから。






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いやー、よかったです。
一枚一枚全部じっくり観て2時間。

65作品程度だからそんなもんかな。



年表見て気付いたのですが
ゴッホって人生の中で画家のピークだったのはほんの5~6年。
その間にあんなにたくさんの絵を描いたってすごいです。



これなんか素晴らしかった。



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遠近法を絵の具のタッチで変化つけていて、全体に広がる色のグラデーションの完成度も完璧です。
すごく丁寧に描いてるのが如実に分かる珍しい作品のような気がします。















この肖像画なんかもねぇ。




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右側の独特の「間」が天才的です。

左側に被写体を置くあたりも。










こっちは有名な方。




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リアルに観るとよく分かるのですがこの制服の青がとてもみずみずしいのです。



なんか思うのですがゴッホは頭がおかしくなって入院して退院したあとに吹っ切れた感があります。自分の作品に自信を持つようになったというか、迷いがなくなった風に見えます。画風も大胆になり躍動感が増しいろんなかたちに挑戦しています。
彼なりの転換期だったのかもしれない。


ゴッホの作品はこれまでも数え切れないくらい観てきてるけど、
そんなふうに時々気づきや発見があります。
楽しいです。







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モネは白を好んで描いた時期があり、雪の白はただの白ではなく、青や緑やピンクが重なってできた雪の色です。

一方、ゴッホの枯れ草は絵の具の厚みで立体感と躍動感を作ります。一見不規則に見えるただのタッチも実はよく計算された視覚効果であることがよくわかります。
素晴らしいテクニックです。
モネに見てもらいたいくらいです。
(インテリっぽいから見てくれなさそうだけど)


多分当時のパリで画家という職業はみんなインテリだったんじゃないかと思います。そんな中で地味で非社交的なゴッホはうまくやっていけるわけもなく、アルルからサンレミ、オーベルシュルオワーズと転々としながら最後は謎の自殺をしてしまいます。




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定年退職したらまたオランダにいってクレラーミュラーに行こう。

近くの村の安宿に泊まって毎日通おう。
お腹が空いたら美術館のレストランでパッとしない食事をとるか、またはサンドイッチ持っていって外で食べよう。


なんとなく寒そうなイメージなのでホッカイロとポットにあったかいコーヒー持って行こう。