世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

The Great Gatsby 華麗なるギャッツビー

僕がまだ年若く、心に傷を負いやすかったころ、父親がひとつ忠告を与えてくれた。
その言葉について僕は、ことあるごとに考えをめぐらせてきた。
「誰かのことを批判したくなったときには、こう考えるようにするんだよ」と父は言った。
「世間のすべての人が、お前のように恵まれた条件を与えられたわけではないのだと」

村上春樹氏:訳)





グレート・ギャッツビーの一番の良さは冒頭と結末の良さにある。
と、村上氏。
フィッツジェラルドのおもしろさはその言葉一つ一つの表現の美しさにあるのだそう。
それは原作を読んでみなくては分からないし、ちょっと英語ができる程度ではなかなか読解するのも難しいし、ましてやそれを日本語に置き換えるなんて不可能なんじゃないか。それほどこの「The Great Gatsby」という本は奥が深いのである、とのこと。



数年前に「華麗なるギャッツビー」をDVDで観た。



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第一次世界大戦前の1920年代、禁酒法が解放されたあとのニューヨーク。
アッパークラスの人々の生活、虚構と純愛、それを取り巻く人間模様の儚さを描いた傑作。




そのうち村上氏翻訳版がでて、速攻買って速攻読む。



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キャッチャー・イン・ザ・ライほどの感動はまるでない。







その後ニューヨークのBarnes & Nobleで原作を買う。


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3ページも読めば寝てしまう。






で、今回リメイク版の「グレート・ギャッツビー」。


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ヴィジュアルと音楽は申し分なかったけど・・・。
何度読んでも何度観ても、この物語に共感ができないというか、やっぱり気持ちが入っていかない。




結論。


何度理解しようと歩み寄っても、けして近づくことができないものがある。



それが、フィッツジェラルドの The Great Gatsby




悲しい・・・。