世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

イタリアお年寄り事情

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猛烈に眠いからササッと。

さっきジェットストリームを聞いていたら、
「イタリアではお年寄りの介護をする外国人に対して正当に滞在権を与える法案を決定した」とのこと。

平均寿命が82歳でヨーロッパではトップクラス。
親の介護をするのは子供の役目、家族の絆の強いイタリアも、
両親を介護する子供すら60歳を超えると介護が難しくなる。というのが理由だそう。

よって、介護をする外国人は(なぜだか分からないが)自分の身内もジャンジャン入国してもよい、
となるそうです。


今、この世の中、テロ対策法がさかんに行われ、日本でも指紋認証入国基準が施行されたばかりというのに、
イタリアはどうしてこういう時代に逆行したことをチャチャッと決定してしまうんだろう。

不法滞在者の問題も山ほど抱え、ヨーロッパに入国してくる侵入者の玄関口はイタリアとまで言われている昨今、正直あり得ない話だと思ってしまいます。
(自分の意見は置いといて、「不法入国者を排除したい」という世論に基づいて話せばのことですが)
まず外国人を受け入れる土壌がどんどん狭くなっている。
物価も高い。
住居事情はユーロの便乗値上げで更なる悪化。
また、介護をする上では(多分)お給料も発生するのではないかと思われるのですが、普通のお店でも脱税は平気で行う国ですし、組織化されている企業じゃない限り、まともにお給料を払う真面目な(普通な)人がいることじたい少ないように思います。お給料未払いのトラブルなんて当たり前のように聞きました。だから更なる被害が出ないか心配、危険。

本当の目的はなんだ!
イギリスみたいに外国人労働者からの税金の搾取なのだろうか。

いずれにしても高齢化社会が深い問題になっているのは間違いないようです。
60歳以上が全体の25%を占め、5人に1人が80歳以上とのこと。
おそらく福祉がぐらついているから政府もお手上げなんだろうと予想します。

ただ。
むかしバスに乗っていたお年寄りが白い手ぶくろをしていた、という話があります。
「シニョーラ、どうしてこんなに暑い日なのにそんな手ぶくろをしているのですか?」とある人が聞いたら、そのお婆さんはこう答えたそうです。
「薄汚い外国人が触ったところに触れたくないのよ。」


もちろん一般的な話からはちょっと逸脱した話ですが、実際こういう偏見だって存在します。
それは外国人による治安の悪化や犯罪、いろんな理由があることはあるんだけど、
全てが共存することは一筋縄ではいかない。となると、今回の決議はいささか無鉄砲に感じます。
ある程度の覚悟がないと、おそらく受け入れ側との間に大きなギャップを感じることは必死かと。
とにかく問題は山積みです。


ま、でもこういった法令は数ヵ月後にはすぐ改定されちゃうところがイタリアですからいつまで続くことやらやら~。