世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

マルチな芸術家・フンデルトヴァッサー

ウィーンを訪れてみて、全く予期せぬ偶然がありました。それは・・・フンデルトヴァッサーとの出会い。
代表作はこちら。

『クンスト・ハウス』

全く想像もしていなかった。
まさかこんな建物が重厚感溢れるウィーンに存在しているなんて!!!


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フンデルトヴァッサーさんは1928年にオーストリアに生まれた画家なんですが、なかなかかっこいい絵を描きます。しかもこの人は自分の着る服も自分でデザインしています。更に建築デザインにも手を出し、はたまた自然環境保護団体にまで属しちゃったりなんかしてる、マルチな芸術家なんです。

あ、そうそう。
どんな人かって、以前ご紹介したこの方にそっくりです。(豊かなお髭が)

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見てるとどうも、直線を好まずに曲線だけで物事をふちどることを好んでいたようで、
それは絵だけではなく建築など全てがこの主張に基づいているような気がします。


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トイレの鏡もこんな感じ  

私がみた家のてっぺんは森林地帯になってます。
建物の間から木がニョキッって飛び出してたりするんです。STOP温暖化!
「空を向いた屋根はすべて自然に還さなければならない」
自然保護活動に熱心だった彼らしいセリフ。


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これも彼の作品/グリーンピース「海を救え」(他には「くじらを救え」バージョンも)  


考えてみれば、こんな早くから環境保護に力を入れているところがニクイですね。
わりかしドイツとかもこのへんは強いです。
クーラーをあえて設置しなかったオフィスビルとかは、窓をブラインド風につくることによって自然の風を取り入れるといったような工夫をしています。それも結構前からです。(ただしドイツに猛暑はこない)

ヨーロッパも北に上がれば上がるほど、どんどん洗練されていく。
ゴミの分別なども見事!徹底しています(分別の発祥地は何といってもドイツですからね!)。
ワンちゃんたちのフンを置いてきぼりなんて言語道断。

私はそういう意味で、ヨーロッパの上の方って結構好きです。
環境問題でも何でも「当たり前にしなくちゃいけないこと」が成立しているから。


ウィーンをまた訪れるとしたら、車窓から眺める事しかできなかったあのでっかい観覧車に乗ってみたい。
第三の男の舞台、プラター遊園地のレトロな大観覧車は世紀を超えてもまだ稼動しているらしい。
ご紹介できなくて本当に残念!!


格式高い伝統の中にも奇抜さがある。
私の抱いた印象は、「ウィーン=クンスト・ハウス」で完璧にインプットされてしまいました。
チャオ、ウィーン。
大観覧車だけが心残り。


(余談)先週オーストリアは10年ぶりだかなんだかの大雪に見舞われたそうです。
これも環境問題が起因しているのかどうかは神のみぞ知る。