仕事の関係で飲みに出かけると、お酒も進んだ頃に仕事以外の内容に話が展開することってよくあると思います。「休みの日は何をしているんですか。」という、プライベート質問については「とりあえず息はしてます。」と軽くかわし、「どんな音楽を聴くんですか。」という質問については、面倒くさいので「一応オールジャンルです。」と答えるようにしている。
で。
その人が突然、「パソコンはどれだけ使えますか。」という質問を投げてきた。
その人が突然、「パソコンはどれだけ使えますか。」という質問を投げてきた。
・・・なにそれ。なんの脈略?
何を基準にしているのかよく分からないけど、「普通だと思います。」と答えたら、
今度は「古いパソコンから新しいパソコンにデータを取り込むやり方って知ってますか。」と聞いてきた。
なんかオチがあるのかなぁと訝しげになりつつも、日常的にしないのでよく分かりませんと答えておいた。
すると「え?これって普通に出来る事ですよね。」とその人は言った。
今度は「古いパソコンから新しいパソコンにデータを取り込むやり方って知ってますか。」と聞いてきた。
なんかオチがあるのかなぁと訝しげになりつつも、日常的にしないのでよく分かりませんと答えておいた。
すると「え?これって普通に出来る事ですよね。」とその人は言った。
ガッツン。
なんて退屈な会話なんだろう。
なんて退屈な会話なんだろう。
ここしばらく、ある種の反復を繰り返しています。
むかし読んだ本を読み直す。
むかし聴いた音楽を聴き返す。
「買った本はけして捨ててはいけない。」
その教えは今でも貫き、それはCDにも絶大な影響を与えています。ありがとう、父よ。
その中で最近毎晩聴いているのがこれ。
「ケルンコンサート」は1975年に実際に行われたキースジャレットの名演で、全てが即興で行われ、彼の名声を高める大きなきっかけとなったアルバムです。これまでのジャズピアノから一新、独自の精神世界の基盤、礎ともいえるでしょう。
このアルバムの、特にPart2c。
反復活動を繰り返す中、最近またこのアルバムをひっぱりだして、「初めて」感動しちゃいました。
何度も聴いたメロディなのにね。
反復活動を繰り返す中、最近またこのアルバムをひっぱりだして、「初めて」感動しちゃいました。
何度も聴いたメロディなのにね。
悲しい曲なんかじゃないと思います。
個人的にはすごく前向きなメロディに聞こえます。
個人的にはすごく前向きなメロディに聞こえます。
これがキースの力だと思います。
もし興味があれば、この美しいピアノに酔いしれてみてください。
感受性がピッタンコくれば、それがいかに上品でゴージャスで、でもどこかちょっと控えめな音楽かを知ることができるかもしれません。
感受性がピッタンコくれば、それがいかに上品でゴージャスで、でもどこかちょっと控えめな音楽かを知ることができるかもしれません。
(注)映像を見てもよし。だけどイメージがちょっと違うんですよね(オリジナルPVではありません)。
音によ~く耳を澄ませてみてください。
音によ~く耳を澄ませてみてください。
リズミカルなテンポから一転、ラスト近くのスローなあたりも聴かせます。
私がよく言う気持ちがニュートラルになるってのはこのあたりのことを言います。