ブラジルに到着してからすでにサンパオロを抜けてクリチバに移動、モヘチスという僻地まで行ってきた自分。たった4日ですっかり大冒険満喫中。今日はクリチバ市内観光をします。
私は以前お仕事でオリンピックやワールドカップでブラジルに社内外の要人を送り込む担当をしていたことがあるので、ブラジルはちょっとだけ知識があります。しかし、クリチバという場所はこれまで一度も聞いたことがありません。縁もゆかりもないこの街を調べてみれば、実は日本領事館もあり見所の多い街であることがわかりました。とにかく人口が多くて街が大きく、旧市街を囲む郊外の方に盛り上がりのある街でした。
なお、クリチバには二階建てダブルデッカーの観光バスが走っているので、「これに乗って二階のオープンエアでのんびり観光でもして、適当にご飯食べてあとはホテルでのんびりしよう」と計画を練っていました。
さっそく旧市街のヘソであるチラデンチス広場をウロウロ。
おとといクリチバの長距離バスターミナルから市内に移動する時に乗ったトラムの停留所はこんなふうに囲われています。うっすら見えてますが、有人の切符売りの人が中に座っていて、そこを通らないと入れない仕組み。
近代的に見えますでしょう?
そう、クリチバは意外と近代都市なのです。
しかし、このチラデンチス広場はホームレスのたまり場となっており、一般人と浮浪者の比率が50/50です。こわっ!!ブラジル4日目、まだまだ警戒しまくってビビっている自分でしたから、荷物を握りしめて周りをジロジロ睨みつけながら歩いています。執念の写真だと思ってください(その割にはまあまあ撮ってるけど)。
実は二階建て観光バスの発着所がここだと地球の歩き方に書いてあったのでやってきたのですが、どこが発着所なのか全然分からない。もう一度ガイドブックを読んでみると、「月曜日は運休」と書いてあるではありませんか!!海外で月曜日といえば観光地がクローズしている場合が多いのをすっかり忘れていました。すっかり日本ボケしてきた自分をなじる。
というわけで、大変残念なのですが自力で回らないとなりません。仕方がないので広場からローカルのタクシーに乗って、まずは「植物園」へ向かいます。タクシーはおととい到着した長距離バスターミナルの方へ向かっています。一度通った道はすぐにインプットされ、土地勘を頭の中で描けることだけが生きてる中で唯一の特技なのですぐに分かります。
これ、笑った!マクドナルドの居ぬきでスーツケース屋さんになってる笑。
せめて「M」のログくらい取ってくれ!
タクシーからの車窓。なんかきれいな広場を通りました。
植物園につきました。
なんと無料。
太っ腹クリチバシティ、ありがとう。
まずは広い広場があります。向こうに高層ビルが見えます。
お庭はよく手入れされていて、とてものどか。
これが植物園!
美しい。。。。
クリチバの建物の特徴はこの球体のかたちと折り曲げられた線。
さっそく中に入ってみました。
敷地面積に対して建物の専有面積はめちゃくちゃ小さいです。
温室っぽくなってます。
クリチバビッグシティを望む。
ついでに通路もスケスケです。高所恐怖症とスカートの方、注意。
お庭の様式がベルサイユ宮殿の裏庭みたくなっています。
なかなか見事なお庭です。これで入場料無料とはおそれいります。
なんかすごくいいところでしたよ。のどかで広くて。
帰ろうかなと思ったら、脇に最新式の植物園らしきものがあったので行ってみます。
「四季のギャラリー」と書いてあるような気がします。
わざわざ婉曲のカーブをつけるところが建築の腕の見せ所なのかも!
お花いっぱいでかわいい。
とにかくありとあらゆる植物が植えられています。
本家の植物園もご覧の通り。360度全方位で美しい建物です。
「冬」の植物コーナー。
ローズマリーですよね??
これは「秋」。
赤いゼラニウムが大好き。
「春」のコーナー。ちなみに訪れたのは夏ですから、いくらなんでもこじつけかと思いますけど、細かいことは置いておきましょう。
突然ウッディなオブジェが出てくるあたりが斬新でした。
カフェも併設。
さて、ここからはUBERを使って一気に北上します。
まあまあ距離がありますからタクシーじゃないと絶対いけない場所です。実はここ、何気に楽しみにしていて、オペラやライブコンサートがあったり、ランチもできるようなのでお昼はここでのんびり過ごそうと思っていました。
植物園から次の目的地「Opera de Arame」までは約9㎞、UBERはたったのR$24.91 (約700円)でした。
着いた~!
だけど運が悪いことにこの日は閉園していました😢
Googleで入念にチェックしてきたのですが、通常月曜日は開館しています。
ですがこの日だけ休みでした。HPには見当たらなかったけど、、、。
お土産売り場の人いわく、なんちゃらかんちゃらと言ってましたがポル語分からず。
この水辺に浮かぶ小さな船みたいなのはライブステージなんですよ。
このオペラハウスは別名「Wired Opera」と呼ばれているようです。
ここ、結構楽しみにして来たので本当に残念。
お土産屋さんで本でも買おうかと思いましたが、そういう気の利いたものはブラジルにはほぼ置いておらず、お土産の品数の少なさにどこへ行ってもがっかりします。多分ですけど、「紙の印刷」をもう諦めているのではないかとすら思えるほどです。ポストカードがあったら奇跡と思ったほうがいい。
そのかわり、キーホルダーとかマグカップとかTシャツみたいなのはあります。
(いらない)
さて、瞬殺で終わってしまったので次なる目的地へ向かいます。またUBERを呼んでサッと移動。めちゃ便利。SIMカード万歳。
次なる目的地は、オスカー・ニーマイヤー美術館です。
オスカー・ニーマイヤーといっても、彼が設計したというだけで本人のコレクションが集約されている美術館ではないようです。しかも例のごとく月曜日だったのでこちらは完全に閉館。
それにしてもエッジが効いていてかっこいい巨大な建物でした!
そしてメインはこれです!!
かっこよすぎる!!!
併設しているフラットな建物は一階がシースルーになっていて二階に展示フロアがあるのですね。
周辺の風景。サルスベリの木にお花がいっぱいついています。うちの3年目のサルスベリのこともふと思い出す。
(携帯のホームに設定しているお気に入りの写真)
閉館ですが一応ガードマンがいます。
ちょうど目の前にちょうどよさげな食堂を見つけたので、ここでランチします。
ブラジルのポルキロレストランです。いわゆる量り売りプレートなので、ブッフェみたいなところから好きなものを取って食べるシステム。定額払えば食べ放題も可能。
この量の少なさ、、。最近本当に食べれなくて泣きたい。でもそういう私のような人にはこのポルキロレストランはかなり助かる。食べきれない量が出てきて無理やり食べることがないので。
お水込みでこれで約R$40.00 (JPY 1,000)くらい。
ブラジルの物価高なのか日本円が役に立たないのかは微妙なところ。
チョコレート色のラブラドールも大好物💛かわいい!
このレストランからオスカー・ニーマイヤーの建物がよく見える抜群のロケーションだったのですが、犬に夢中になりめんどくさくなって写真撮るのやめた(笑)。
それよりも重大なことが!!
実はさっき歩いている時に、二階建て観光バスが目の前を走り去ったのを見たのです。月曜日は運休と地球の歩き方に書いてあったけど、どれどれとHPを検索してみたら、、、。
バケーションシーズンは休まず運行と書いてあったのです!!!
なぬーーーー!!!???
"In the holiday periods of July and from December to February, Tourism Line operates every day."
さっそくオスカー・ニーマイヤー美術館から二階建てバスへの乗り場を検索すると、オスカー・ニーマイヤー美術館横のRua Manoel Eufrasio(通り)と書いてあり、時刻表を見たらそろそろやってくる時間。
じゃあすぐに移動します!
さっきの美術館の壁画。しかしかっこよすぎない?
Manoel Eufrasio通りにあるオスカー・ニーマイヤー美術館の一般バス乗り場に観光バス乗り場が併設されていました。念のため自信がなくて近くにいた美術館のガードマンに聞きに行ったらここで大丈夫とスマイルも頂いて、安心して待っていたら大幅に遅れてバス到着!
LINEA TURISMO
- R$50.00 ( JPY1,400)
- 車内でチケット購入、現金のみ
- 好きな停留所で何度でも乗り降り可能
- 30分ごとにバスが巡回(の予定)
https://m-turismo.curitiba.pr.gov.br/en/content/linha-turismo/10
ルートはこんな感じ。詳しくは上のリンクを見てね。
これを全部回りきろうとするとおそらく4時間くらいかかるかと思うので、余裕を持って乗ることをお勧めします。
ここからは二階建ての車窓からの風景になります。あ~、本当に楽。
ちなみに建物に関しては何がなんだかさっぱりわかりません!地球の歩き方にも載ってないので、さっきのリンクを見るのですが、バスだけにあっという間に通り過ぎるので調べる余裕もありません。
この辺りの郊外はとにかく広大な敷地にポツンと建つ一軒家、またはハイセンスなコンドミニアムが立ち並ぶ超高級エリアでした。目の保養になります。
ゴルフ場もあります。
どんどん山奥ともいえるような郊外に進みます。奥に行けば行くほど高級物件の嵐です。写真がうまく撮れなくてすみません(一瞬で通り過ぎるもので)。
馬が放牧されている!とにかくいくつもの広大なパルケ(公園)がいくつもいくつも出てきてパルケだらけなのです!!!
ここも何かのモニュメントのようです。周囲もやっぱりパルケ。
そういえば思い出したのだけど、クリチバのアイコンが「木」のシルエットで、その「木」がたくさん生えてあるパルケのそばを通りました。
建物の外観でいえばメキシコにかなうものはないでしょう。メキシコの建築は本当に唯一無二のものが多く、大変刺激を受けました。なので、ブラジルの建築を比較してしまうと正直物足りなさを感じるのですが、国による特徴をこのように知ることも楽しかったです。
イタリア通りだったかな、覚えてないけどそんな場所もありました。ここは大変賑やかで安全そうなエリアでイタリア料理店がびっしり立ち並んでいました。
旧市街中心地、ホテルのそばにやってきました。
ブラジルはご存じの通りポルトガルの影響を受けているので、通りがタイル地になっているのが多いです。
ここもワイヤー建物で「24時間通り」という名の?アーケード街です。
ここは旧市街でも大きな規模のショッピングモール。駅舎だったところを再利用して開発されたものだそうです。
ところどころに駅舎のホームの名残があります。
二階にDAISOがありました!
このショッピングモールは冷房が効いていて天国💛
2月のブラジルは真夏な上に意外と蒸し暑かったです。
月曜日の午後ですから空いてます。吹き抜けが気持ちいいです。
ブラジル女子着用率100%のショートパンツを発見しました!!
ジェラートタイム💛おいしかった~💛💛💛
バニラ&ブルーベリーヨーグルト。約400円。
再び観光バスに乗って朝行った植物園を経由。
旧市街で下車しました。
時間がまだまだあるので、朝タクシーで見かけたきれいな広場に行ってみます。
観覧車があってかわいい。
なんかブラジルってこういう曲線建築が本当にすきなのね!
歩いて旧市街のメインストリートまで戻り、コーヒーを飲むことに。
ちなみにお目当ては写真下のケーキ。
これは「ボーロ」といって、ブラジルに行けば大抵どこでも目にするシンプルなケーキ。これがとにかく美味しいのです。卵と小麦粉と砂糖がメインの素朴な味わいなのですが美味美味美味!!!
エスプレッソ飲んでケーキはテイクアウト。
そのあとスーパーでお土産を買う。
このパッケージがめちゃくちゃかわいかった!!!!!(パンのパッケージです)
クリチバのタクシーはみんなオレンジ色。
18時過ぎると夕暮れになってきます。ここは旧市街メインの歩行者天国なのですが、土日に来た時はほぼ誰もあるいてなくて、「この街は死んでいる」とすっかり誤解してしまいましたが、普段は賑やかで安心しました。
通りは花壇があったり座るスペースがあったりして憩いの場となっていますが、まあまあ目立つので治安におびえている私は気が気じゃありません。
さっきの24時間通りに行ってみました。ここは24時間にぎわうほど飲食店がずらりと並ぶアーケード、という伝えがあったようですが今は閑散としていてテナントはほぼ入っていません。残念です。
ホテルそばの公園は一日中賑やかで人が行き交う安全な場所でしたが、夜はとにかく外出禁止と口酸っぱくサンパウロの知人に言われていたので、暗くなる前に夕飯を買ってホテルに戻ります。
以上です。
クリチバの雰囲気はいかがでしたでしょうか。
私はとにかく旧市街の第一印象が悪かったのと、ブラジルに着いたばかりで警戒心むき出し状態だったのでまだリラックスできない状態もありそこまで楽しめませんでした。でも、旅行前に観たかった場所は全部網羅できたし、モヘチスまで行けたし、完全燃焼しまくったので、結果的には満足100%です。
次回はクリチバの一人ご飯事情をお伝えしますね。