ブラジル旅行を計画している時に何が頭を痛めたかと言うと、とにかく移動でした。
すごく広いので移動に時間がかかる。
飛行機でガンガン飛んじゃえと思ったのですが、いちいちサンパウロ経由で遠回りされたり、到着が夜になってしまったりでスムーズな移動が叶いませんでした。LCCはその傾向が特に顕著で、確かに安いのですけど希望に沿った便がなかったので最初から除外となりました。
クリチバという町になぜ行こうかと思ったかというと、単純にサンパウロからイグアスまでの飛行機がはんぱなく高額だった為です(そのあとイグアスからリオに抜けるプランで組むとその間の国内移動だけで10万円くらいした)。
他に方法がないか調べてみると必然的に長距離バスが選択肢にあがり、サンパウロとイグアスのちょうどいい中間地点がクリチバという町でした。イグアスへ陸路で行かれたい方は、ついでに立ち寄ってみるのもありかと思います。
サンパウロ市内からチエテ長距離ターミナルへ
朝早くサンパウロのレジデンスをチェックアウトし、スーツケース引きずり坂道登って(サンパウロは随所アップダウンの激しい街のようでした)メトロの駅まで歩く。ものの5分の距離ですが、見慣れない街サンパウロの朝を一人で移動するのは緊張します。昨日駅のそばで見たホームレスにからまれないことを心の底から祈って無事改札までたどり着きました。
※タクシーは朝の渋滞にはまったら完全にアウトなので、あえて公共機関使いました
チケットは有人窓口で買うこともできますし、Suicaのようなものでチャージ購入もできます。チケットは4エウルくらい(100円くらい)で、どこまでも行けます。
切符は一般的なレシートのようなものを渡されます。そのQRコードをかざしてタッチアンドゴーして改札を抜けます。前日にあらかじめ買っておいたそのチケット(レシート)は一日で印刷が薄れ、改札の人に言ったらとびきりのスマイルでそのまま通してくれました。
地下鉄移動は前日すでにリサーチしていたので迷うこともなく地図も見ることもなく、「かつてからこのあたりのことはよく知ってます」を装い堂々と乗ります(このふるまいはまあまあポイント)。サンパウロの地下鉄はさほど危機感を感じないとはいえ、荷物しっかり持って絶対にスリに遭わないよう細心の注意払いました。携帯は死んでも出しちゃダメ。地図はできるだけ記憶する。
予定通り何事もなく駅について、「チエテ長距離バスターミナル」へ。
地下鉄チエテ駅と直結していてとても便利なのですが、とにかく勝手が分からずインフォの不愛想なお姉さん(長距離バスターミナルの案内はどこにいってもみんな不愛想)に、クリチバ行のバスに乗るにはどうすればいいのかを訪ねても「あっち」としか言わない。あっちってどっち?と聞いても遠くを指さして「あっち」。
逆らっても無駄なのでとりあえず「あっち」に向かってみるも、さっぱり分からない。そして、誓ってもいいですけどバスターミナルにいるアジア人は私のみ。これだけのアウェイの中にいると、個人的にはむしろ開放感と勇気がみなぎってきます。アウェイでいればいるほど楽しくなるから海外旅行が好きなのかもしれません。
「あっち」らへんを何度か往復した後、地下に行くエスカレーターを見つけたのでとりあえず「そっち」に下りてみる。するとあるじゃありませんか、私が予約したバス会社の待合所が。そこのお姉さんに「チケット予約してるんだけどどうすればいい?」と聞いてみると、ポルトガル語でなんたらかんたらと言われたのですが、これがまた不思議となんと言ってるかわかるんですね。「あなたまだチェックインしてない?窓口通ってないの?」的なことを言っていたので「まだ」というと、その場でぱたぱたとパソコンを叩き例のQRコードを印刷して渡してくれました。やった!
しかもその待合所はVIP専用っぽかったんですが、もうしれっと入っちゃったし何も言われないからまあいっかと、出発まで待機させてもらい、日本の友人にLINEしたり隣りに座ってたワンちゃんを愛でたりして過ごし、出発時間にバス乗り場へ移動してみたら、もうバスが待っていて受付が始まっていました。
■メキシコ長距離バスの乗り方(手順)
- Webで事前予約する(座席指定もできるので絶対先にやったほうがいい)
- 紙で予約表を持参する(携帯で予約表を見せている間に盗まれたら大変)
- バスターミナルに着いたら予約したバス会社のカウンターを目指す
- そこで予約表を見せてチェックイン、パスポートを見せてQRコードと引き換える
- 何番口から出発するかを確認しその付近で待機(確信を得る)
- 時間になったら運転手さんが更にバスの前でチェックインを開始するのでQRコードを見せて予約確認をし、OKだったら荷物はポーターさんに預け番号札をもらう(失くさないようにしまう)
- パスポートはオリジナルを用意
注意:Web予約したからといってそのままスルーで搭乗はできません。必ず予約したバス会社のカウンターを探し当て、そこでチェックインしてQRコードをゲットすること。
09:29 サンパウロ発
15:59 クリチバ着 (まあまあ遠い)
一等車バスチケット 約3,500円(26.88 USD/ 139.99 RS)
サンパウロからクリチバに行くバスは複数の会社が乗り入れているようでしたが、今回はメジャーどころのCOMETAを選びました。
- 少なくとも出発の一時間前までには窓口へ出向くこと
- IDを提示のこと(コピー不可)
長距離バスの予約サイトはいくつかあるようですが、私はこのサイトを使って日本から予約しました。
Brasil Bus Travel: bus tickets booking made easy 👍 (brazilbustravel.com)
バス予約時にパスポートのコピーを写メで送るように要求されたサイトが一件ありました。それがここだったかどうか覚えてないのですが、むちゃくちゃ不安になりながらも言われたとおりに仕方なく送りました。今のところ犯罪には巻き込まれておりません。
■メキシコ長距離バスのランク
Webで調べるといろいろなランクが出てきますが、一等車ベット仕様クラスを全力でおすすめしたい。
一等車(ベット仕様)長距離バスはもちろん一番高い。高いけど快適さで言えばもうこれはまるで飛行機で言うファーストクラスレベルです。
- 広々フルフラットリクライニングシート(なんちゃって革張り)
- 大きめの枕付き
- 信じられないくらいフカフカで触り心地の良い毛布付き
- 二階建てバスの一階(揺れが少ない)
- 独立式シート(カーテンで仕切りあり)
- トイレが近い
- 運転手さんに近い
- 入口に近い
- 防犯面で超安全
日本からブラジルへ来た時の時差ボケをこのサンパウロからクリチバ移動のバスで感動的に完全復活できたのは、この後の長旅において大変アドバンテージとなりました。
■高速道路サービスエリアの利用方法
ブラジルの高速バスは必ず一回サービスエリアで30分~40分程度の休憩を設けます。水や軽食、中には本格的なレストランも常備されていますが利用方法があります。
- 入り口で「番号札(厚みのあるプレート)が置いてあるのでそれを一枚取ってゲートを通る
- この番号札には最後お会計をまとめて精算できるチップが入っているので、水を買おうがデザートを食べようがハンバーガーを食べようが、お会計は全部最後まとめて出口付近のレジで一括精算、できればカード決済が望ましい(レジ渋滞が起きずに済む)
- 出口専用ゲートを出る時に精算済番号札を出すとゲートが開くという仕組み
なかなかよくできたシステムです。
わたしなんかは全くノーインフォだったので最初なんだろうこの番号札は?と思いましたが、周り見よう見まねであっという間にマスターできました。
クリチバに行く途中のサービスエリアでは焼き立てのハンバーグを挟めてくれる本格的ハンバーガーを食べてものすごく元気が出ました。ただ、お店の人が焼くのにむちゃくちゃ時間がかかり、待っている間にバスが行ってしまわないか気が気じゃなく、アナウンスで何か流れるのですがそういう時に限ってのポルトガル語は全然分からず、慌てて運転手さんのところに走って無事を確認し、目の届くベンチでハンバーガーを食べていたら、運転手さんがもうバスに乗って合図をくれたので、食べかけのバーガーの袋をしっかり蓋をしてバスにのり、目が覚めた頃には「クリチバだよ!」と起こされるまで完全爆睡したという感じです。
いや~幸せだったな~。
ほんとに幸せだった~。
今思い出しても幸せだった~。
写真がなくてごめんなさい。
とにかく眠いしご飯は食べなくちゃならないし泥棒は心配だしバスに乗り遅れないか心配だし、ならないしずくしで写真なんて撮る余裕もなかったです。
ということで、到着したクリチバ編は次回へ続く。
とにかくこのクリチバ。
いろいろ言いたいことがあります笑。