世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

「アルハンブラの想い出」

グラナダ(Granada)

アルハンブラ宮殿です。
Alhambraとは「赤い城」という意味を持ち、アラビア語が派生しているようです。なんで赤だったのかがすごく気になりますが、その一歩先まではガイドブックにも書いてありません。謎です。

敷地は広大で、なんか栄えちゃってたのねって感じです。ありとあらゆる宮殿や要塞が登場してきます。
ちょっと小高い丘の上にあるので、ここも直射日光あたりまくりで熱中症には要注意です。
当時は日本人観光客のトレードマークである帽子をかぶるのが嫌だったので、頭髪丸出しで行きました。
ですので頭を触るとアッチッチでした。とにかく水を飲みました。

では、アルハンブラのメインから。

>これは王様のお部屋の中庭(ライオンの中庭)です。当時ハーレムハーレムだったこの場所はイスラム王朝の頂点、トップオブザトップです。ターバンを巻いたイケメン王様が美女をはびこらせた姿が目に浮かぶようです。
事実、王様以外の男の人は立入禁止だったんです。むむ!特権!!

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>「メスアールの中庭」(ちょっと分かりづらいけど、壁一面に刻まれた唐草模様みたいなやつが圧巻です)
ここの奥には更に石鍾乳洞みたいな芸術的な宮殿もあったのですが、ちょっと気持ち悪かったので写真を撮らなかったんだと思います。

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>アラヤネスの中庭(噴水がポイントです。確か水が重要な意味をもっていたとか・・・覚えてない)

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アルハンブラ敷地内から眼下を望む

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正直言って、暑くてちょっとやる気なし子ちゃんでした。


夜、このアルハンブラを見学しに現地ツアーに出かけたのですが、見晴台からみるライトアップされたアルハンブラは確かに美しかった。

けれど、その見晴台のそばにある石階段の脇に咲いていたキンモクセイの香りの方が、もっと印象的なんです。
夜風に乗って、その香りは時々、少しだけ、その古い朽ちかけた階段のあたりを漂っていました。



またずっと昔、ギターを一本抱えてヨーロッパを旅していた一人の人にローマで出会ったことがあります。
暑い夏の夕方に、お友達のリッチーと一緒にその人のギターを聴かせてもらいました。
それが「アルハンブラの想い出」というやつです。
アコースティックな情緒溢れるその音色に私たちはすっかり酔いしれて、ただただその指さばきを見入っていました。
フラメンコもそうだけど、この民族音楽?のようなスペインの音楽は切なく儚げでもあり、またいろんな不純物を浄化してくれるような気がします。
私たちは黙って、じっと最後までその人の演奏を聴き、なんかとってもしんみりしたのを覚えています。




だから「アルハンブラ」というと、
建物ではなく、この「アルハンブラの想い出」という曲と、キンモクセイの香りを思い出すのです。