世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ローマほのぼのストーリー(火事編)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/beabea-journey/20190816/20190816070332.jpg(勤め先のアメデオ通りの夜)


ある日。

その日もアルバイト先のお店にて。

「なんか煙くさい」

前回の経験があるため、今回はさほどの衝撃もない(こうやってローマの生活に慣れていくものです)。

外を見ると・・・。
4つ星ホテルの看板から火がでていた!!
ホテルの名前(仮称)「イタリア」の「リ」から火がちっちゃくメラメラしていた。

あれまー!
早く消防車駆けつけてー!ところがここはイタリアなので、迅速なサービスなんてありえない。
救急車だって期待はできない。
それどころか奴らは消防車や救急車を「私物」とし、家事でも急病人でもないのにサイレンをウーウー鳴らして町を練り歩く、存在自体が交通渋滞の悪の根源。

待つこと20分。
きたよきたよ消防車。
で、はしごをヌーと伸ばして「リ」のところまでたどり着いた。

すると・・・・・・


火のついた看板のすぐそばの部屋の窓が開き、ホテルの人と思われる男性の顔がニュッと現れた。
そして水のはったバケツを手に持っていた。

まさか・・・・・・

その男性は、はしごでやってきた消防士にそのバケツを手渡しし、消防士はそのバケツで「リ」の消火を始めたんです。

ローマ繁華街の消火活動はバケツリレーだった。

「あのー。すみません、ホースってないんですか?」

私たちは、おかしくておかしくて、ただ驚きながら現場を始終観察していたってわけです。
なんでそんな事するの?とか、理由を問いただしてはいけません。
ローマがローマである限り答えなんてないのです。

(本日のボスのひとこと)
「マンマミーア・・・。(俺の店じゃなくてよかった)」

■この話には誇張表現は一切ございません。真実に基づくノンフィクションです■

あ、火は無事に鎮火し、大惨事をまのがれました。バケツの水がローマを救ったのです。

Ci vediamo alla prossima volta!(それではまた次回にお会いしましょう)

チャオ!