世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

Robbile Williams

 

ロビー・ウィリアムスはもはや第二の青春と言っても過言ではありません。

 

当時持っていたCDは海賊版だったからアルバム曲が全部入ってなくて、日本に帰ってきてから改めてベストを買いました。

 

 

 

 

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当時CDはヨーロッパではそこそこ高くて買えなかったから、路上のアフリカ系不法移民から海賊版を買う、というのが我々の日常でした。そしておおかたの場合、全曲収録されていることはなく3曲くらいしかなくてがっかりするのです。安かろう悪かろうの前に全てがイリーガルです。

今思い返すとほんと笑える。

 

 

 

 

ロビーウィリアムスってちょっとお騒がせな人で、空港で報道陣の前でお尻出したり中指立てたりFワード連発でどうしようもない悪ガキだったんだけど、歌がうまくて表現力があってめっちゃくちゃカッコよかった。あの頃ラジオをつければ彼の歌を聴かない日はなかったほど。

 

 

 

好きな曲はいっぱいあるけど、やっぱりこのライブは伝説だと思う。

クイーンの映画のラストに匹敵するほどの一体感。

何度見てもジーンとくるし、なんか羨ましいなあってすごーーく思う。

日本人に生まれたことが少し残念だと思うのはこんな時だったりする。

 

 

youtu.be

 

 

 

先日ロビー・ウィリアムスジェイミー・カラムがデュオでクリスマスソングをリリースしていました。こんな風に世代を超えた先輩後輩同士が一緒に音楽をやるっていうこと自体とても心が温まる話だし、つくづくイギリス人は音楽と切って切り離せない人たちなんだなあって思います。しかも過去の人間を勝手に葬り去らない。永遠にその当時の歌手を愛し続け、尊敬し、語り継ぐ。そういう文化なんでしょうね。ひとたび愛されたバンドあるいはシンガーはずっと継承されるあたりにイギリス人の音楽愛を感じます。つい先日もまだスパイスガールズの話をしている若い人(ハリー杉山さんです笑)を見て、いやあすごいなあ。。。ってほんとに思いました。

 

そういうイギリス魂、嫌いじゃなくてむしろ大好きです。

 

 

 

 

 

メキシコ旋風

こないだ読んだあるコラムがとても潔くて共感できる話だったので写真撮って保存してます。何度読んでも説得力がある。著者の佐久間さんという方は実際いまもアメリカに住んでらっしゃるそうで、その現地でみるリアルな感覚に心から共感しました。

 

 

 

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私もメキシコ行ってみて思ったのは、想像していたよりも穏やかな国だったなあということ。もちろん危険と隣り合わせの二面性も完全に否定はできないけど、そんなところもちょっと前のイタリアにすごく似ていました。それでも10年以上前のイタリアは日本人観光客が山ほど訪れていたことを考えると、メキシコはなじみのない立地や距離感(実はヨーロッパ行くのとあまり変わらない)と先入観により、日本人が気軽にいける場所ではないという思い込みが観光客の足を遠ざけているのかもしれないなと思いました。私たちが(というか私の場合)メキシコを連想させてきたリソースは一体なんだろうと考えればほぼ映画なのであり、映画以外にメキシコの情報を知り得ることは日常ほぼありません。そしてその映画のほとんどがアメリカ映画であり、それらのアメリカ映画は大抵の場合脇役のメキシコ人が登場し、時には不定を重ねる庭師だったりサボテンの下に遺体を埋めるギャングの手下だったり麻薬の運び屋だったり、とにかく悪者のパターンが多いので、「メキシコはおっかねえ国だ」と刷り込まれているような気がします。

 

もしそうであるならば、我々(私)は完全にアメリカのプロパガンダにすっかりほだされ続けてきたのではないか、というのがメキシコに行って感じた今のところの感想です。

 

あとはメキシコにお金がないから観光誘致ができず現在に至っている、という事実もあるのでしょう。いつか日本の何処かでメキシコ政府観光局の宣伝を目の当たりにできる日を心待ちにしたいと思います。ほんとにいいところだから。

 

 

 

だからと言って安心はできません。このブログの「メキシコ」記事の冒頭でご紹介したような身ぐるみ剥がされて麦畑に捨てられた駐在日本人の話もそうだし、実際訪れた町では「マフィア紛争で先週この辺りで20人亡くなった」と聞いたこともありました。メキシコシティにも「絶対近寄ってはならないエリア」というのもありました。

一方でそんな事実とはうらはらに、人たちや風景はとても穏やかで、時間がゆっくり流れているどこか懐かしいような風景を感じ、いつかとてもリラックスしている自分がいたました。不思議です。

 

 

 

 

 

私はイタリアのローマに何年か住んでいたことがあって、その時は引越しばかりしていたから高級住宅地に住んだこともあれば、貧乏人と不法滞在者が住む吹きだまりみたいなとこに住んだこともあります。 当時外国人が住むところを借りるのは本当に大変で、我々に選ぶ自由なんかなかったので部屋を借りられればなんでもよかったのですけど、イタリアの治安の悪さも次第に防衛本能が身についてさえいけばなんとかなりました。むしろ、「自分という人間がここにいる」という堂々たる態度と存在をひとたび認識さえしてもらえば、それがどんな貧乏人と不法滞在者の吹きだまりだろうが麻薬常習者が徘徊していようが全く害がなくなることを骨身にしみて実感し実践してきたのです。これはなかなかタフなことなので、もしイタリアに住んでいなければ経験する必要もなかったかもしれません。その地域に住み、顔なじみになり、認識してもらうことはとても大事なこと。今でもそう思います。つまりテリトリー社会なんですよね、あそこは。

 

 

 

メキシコもなんとなくそんな印象がしました。

だからなんとなく懐かしさを感じたのかもしれません。

イタリアのようなとげとげしさはメキシコにはないような気がするけど、その辺のところは住んでみないとなんとも言えないかな。

 

 

 

 

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というわけでまだまだ自分の中では去年の旅行の余韻が抜けていません。すばらしいヒーリング効果です。

 

同じ時期に行ったチェコもめちゃくちゃ楽しめたのでそちらもかなり印象深いんですけど、まだまだ心の中ではメキシコ旋風が駆け抜けております。

 

 

旅は自分にとって一番コスパのいい投資。

だからこうやってブログにたしなめ、自分の記憶をとどめるために書いています。

長生きして85才くらいになってもきっと懐かしく振り返られるように。