この日の予定は楽しみにしていたヘミングウェイ博物館に行ってのんびり観光すること。旧市街は予想に反して一日で大方の観光も終えちゃったし。
ホテルはネットが繋がらないし常に地球の歩き方とカメラを持って移動。
もちろんお財布とカードと携帯は腹巻ポケットに常に入れてある。
全体的にホテルの中は安全っぽい感じ。
お掃除の人もめちゃくちゃ愛嬌のある優しい女性だしレセプションはほぼおばあちゃん軍団だし。悪の要素がない。
朝食。
「今日はとっても美味しいチョコムースがあるんですよ」とのことでありがたくいただいたけど、チョコの味がしない単なる茶色のババロア。
フレッシュジュースうまし!
この日も噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛み切れない「謎のフワフワパン」(紙か!)を食べて顎を動かしながらバルコニーに行って、他のキューバ人がやってるみたいに私も道路を歩く人を眺めたりしていたら、
「pus!pus!」
と誰かの声が聞こえたので見上げてみると、、、
お向かいの家にいるレスラーみたいなハゲ親父に史上最低なセクハラを受けた。
黙って食堂に戻り、外から見えないようにしっかり窓の雨戸を閉める。
「どこがキューバの人は優しいなの?単なる下品な時代遅れの産物じゃん」と怒り収まらずホテルを出る。かなり不機嫌なもんだから昨日までは少し怯えて歩いていたものの、堂々と歩く。今近寄るとこっちの方が怖いから近寄らないほうがいいよオーラ、バンバン出しまくり。
旧市街は一日で見終わったしなんとなくハバナと相性も合わないから、明日は前から悩んでいた日帰り旅行にでも行こうと決めて、現地の日本語が通じる旅行会社に向かう。確かこの日は土曜日で午前中しか営業していないから早くいかなくては。
ということで、再びビエハ広場へ。
旅行会社って言っても薄暗い小さな事務所。アルバイトの女の子が2人留守を任されていて、日本語がそこそこ上手。今から予約できる明日出発のツアーある?と聞いたら、ナントカ渓谷のトレッキングツアーならあるとのこと。だけどかなり本気のツアーだから山用の靴や防寒具が必要だとか。
正直言ってキューバまで来て渓谷か、、って感じ。
あまり乗り気しない。
疲れちゃうじゃん。
白い靴とサンダルしか持ってないし。
リゾート地のんびりツアーに入りたいと言ったらここの旅行会社では出発の日が決まっていてあいにく明日は無理だと言われてガッカリ。まあそうだよね、突然だし。
じゃあ夜にキューバ音楽聴けるバーみたいなことに行くツアーとかないの?と聞くと「知らない」と2人とも首を振る。
「バーもクラブもたくさんあるけど、私たちは普段あまり行かないの」
なんで?
「う~ん。だって、ちょっと危険」
えええ~!!!地元の子ですらも???
「一人でなんてなおさら行っちゃダメデスヨ」
分かってる。だから外国人向けのツアーとかあればと思って。
「うーんちょっとシラナイです」
えええええ~!!
その時思い出したんだけど、Airbnbではホテル以外に体験型ツアーというのもプランがあって、現地に住む人が現地のアクティビティを企画し案内してくれる超個人ツアーもある。ハバナも例外なく一応それなりにツアーがあり、クラブやバーに連れて行ってくれるらしいのだけど、ハバナで見ず知らずの人にホイホイついて行くなんて私には考えられない。
ハバナを差別しているわけではなく、一般常識の話。
スラムに滞在し胸焼けしそうなセクハラを受けた朝にどうやってピュアな気持ちで見知らぬ人の個人ツアーに参加しようなんて思えるんだっていう話。
今日観光するところ悩んでるの。どうすればいい?おすすめある?
「市内観光バスに乗ればいいとおもう」
昨日乗った。新市街に行ってみようかな。
「新市街に何をしに行くのですか」
分からないけどとりあえず。
「何もナイデスネ新市街は」
ええええ!!!!
「二軒隣にハバナで一番美味しい珈琲屋さんがあります」
だけが唯一のプランだったのでありがとうとお礼を言って出る。
1) 日帰りツアーに出かける
2) キューバ音楽を聴きにいく
というプランが一気に二つも潰れた。
まじかーーーーー。
しかも「明日は母の日なので街の至る所でプレゼントを売っています」とのこと。
ということはお店も休みが多いかもね。
じゃあ絶対明日はハバナを脱出したほうがいい!!!!
(そうじゃないとまじで嫌いになりそう)
ということで、ツアーデスクが他にないか考えてみる。
ウロウロしながら途方にくれる。
そうだ。
ホテルに行ってみよう。
ということで、「イングラテッラ」へ。
奥のカウンターに見つけた!!!トラベルデスク。
ホテルのロビーではみんな携帯にかじりつき。
なんでもない光景だけどなんかフツーのホテルが羨ましい。。
レセプションの人に念のため「WiFiカード売ってます?」と聞いたらあるという!
なので60分カードをついでにゲットできて超嬉しい!!
(滅多に売ってないし買うの大変なので)
早速アクセスしてみたら、日本にいる友人たちからの安否確認が山ほど入っていて、慌てて報告を済ませるも、電波が弱くてしょっちゅう切れる。
そうこうしていると順番が回ってきてツアーデスクのおばさまのところへ行く。
明日の日帰りツアー:海リゾート行きのがないかどうか聞くと、早朝発夜帰りのバスツアーがまだ今からでも参加できるというので大喜びで即決。現金は持ち合わせていないのでカード決済。8%(だったと思う)の手数料は取られるけどちゃんとごまかしがないかどうか後で確認するために、レシートとツアーのバウチャーをきちんと畳んで腹巻ポッケに大事にしまう。そしたらデスクのおばさまがこう言った。
「バスが迎えに来るから、明日の朝6時にこのホテルのロビーの外でお待ちくださいね。」
固まる。
朝の6時にホテルの前ですって????!!!!!!!!
あ、はい。。。と言ってデスクを立ち去る自分はもうめまいでフラフラ。
朝の6時ってなんだと思ってんの??
まだ真っ暗なんだよ!!!
こんなところ歩けないよ。。。(泣)
この時ほどホテルをイングラテッラみたいなところにしなかったことを悔やんだことはないかもしれない。
イングラテッラの人、、、一泊ホテル交換しない?
ローカルな雰囲気味ってみようよ。
あーもーまじで本当にやだ。
明日の朝までまだ時間があるから、なんかいい方法考えよう。
気を取り直そう。
すみませーん、ヘミングウェイ博物館に行きたいんで乗せてください@タクシー乗り場
XXOO$%&XX$$%!XOOO
え?なんて言いました?
S%!!OXX%&\\X!%OXXX
え?
OXX$#""\!!XXO&$$#"""X
ちょっとまじでよくわかんないんだけど。
多分、遠いって言ってるのだけはわかる。だから何?乗せてよ。いくら?
タクシーのおじさん、いなくなる。
全然意味不明。
かくして、
1)キューバの音楽を聴きにいく
2)ヘミングウェイ博物館に行く
はあえなく却下。
もうすぐにテンション落ちて頑張る気力なし。
あわや
3)日帰りツアーに行く
も抹消しかけたけど、ハバナを一刻でも脱出したくなってそこだけは死守した。
クレジットカードを使う、という荒業を恐れることもなく。
なんかもう本当に散々。
ばっかやろう~!!!!!