世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

【beabea映画館】ワーストランキング

みんなが大絶賛している映画、



「実はあんまりピンとこなかった」


って言うタイミングを逃しちゃうことってありますよね。
だからと言って、がむしゃらに主張してまで伝えなくてはいけないとまでも思わない。


そんな映画のランキングです。




ネタもばらしますからご注意下さいね。でもサラリといきますよ。







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どうしようもないお人よしと『私さえ我慢すればいいのよ』っていう悲壮感。
騙されても裏切られても『いいのよいいの』って感じなんです。そしてどん詰まって行き場もなくなって最後に自殺。神様でもそこまでお人よしかどうかは分からないってくらい、どうしようもない。

映画を観てる途中からずーーーーーっと思ってた。「そんなにお金がないなら働けば?」
違う選択肢はゆうに見つけられるはずなのにどうして命を絶つ必要があったのだろうか。
分からない・・・。自己憐憫、究極もいいとこ。






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これは当時ロンドンに住んでる時に封切りになっていて、マイナーだったけど一部では話題を呼んでいました。あの頃映画館で観たいなと思ったんだけど、結局行かなくて大正解でした。

性同一障害の女の子が主人公なんですが、一体何がダメだったって、その彼女をからかった学校の男子生徒が性同一障害であることを知り、からかってレイプするシーン。サイテー。

あのシーンを思い出すだけで、吐き気をもよおしてしまうほど生理的にダメ。



3位 モンスター


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実在した女性連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの生涯を映画化し、主演のシャーリーズ・セロンが2003年度アカデミー賞主演女優賞ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した話題作でした。

これ、実話でもあるし、ちょっと掘り下げます。


(あらすじ)
アイリーンは若い頃から郊外の道路や街角に立って体を売ることで生計を立てていた。ある日彼女は自分よりも若いレズビアンの女性と出会う。たちまち恋に落ちた二人は一緒に暮らすことを決意する。アイリーンは娼婦であることをやめ、きちんと働こうとするが学歴も教養も経験もない彼女に仕事を与える者は誰一人いない。結局彼女は苦しんだ挙句、また街角に立つことになる。しかし、ある日客の一人がひょんなことから逆上し彼女に罵声を上げる。罵られ傷付けられ、人間扱いされずに社会からものけ者にされた彼女の感情がそこで一気にエスカレートし、客を殺してしまう。以来、彼女は客をとるたびにどんな相手だろうと構わず殺し続ていく。行き場のない怒りや感情をコントロールすることができず、未来に一寸の灯りも見出すことができなかった彼女は連続殺人犯としてその名を轟かせることとなった。果たして彼女は本当にモンスターなのか。



って感じですわ。


私は金輪際ごめんです、この映画。だんだん腹が立ってくるので。

連続殺人の相手に、とてもいいおじさんが出てくるんです。ほんのちょっと気晴らしに遊んでみようと思った、そんな程度のおじさんです。殺されそうになったとき、必死に哀願するんです。子供や孫の写真を出してみせて泣きついたりする。なんかたまたま人の良いおじさんだったんですよね。これがターミネーターとか非日常的な映画だったら問答無用であの世行きですが、実際現実にそんなに簡単に人なんて殺せないでしょう。それを『断腸の思いで』殺すんです。これ、ポイント。「断腸の思い」で殺すんですよ。


何を言いたいのか全く分からない。
彼女も苦しんでること?そうせざるを得なかった恐怖に勝てない弱さ?コントロールできない葛藤?

「彼女の切実な悲しみがどーたらこーたら」とかそんな同情一切沸きませんでした。だって自分のどうしようもない気持ちを赤の他人で見ず知らずの一般人に八つ当たりしてるだけじゃないですか。どこに同情の余地があるというのだろうか。とにかく観ていてイライラする映画。

彼女はおそらく罪を犯すことによって魂を救われた、ごく稀なタイプの人間なんだと思います。
きっとマイナスの好意によって自分の汚れた部分を浄化しプラスにするしかできない人がいるんだとしたら、これで良かったじゃないですか。私は神様ではないから他の人たちのように「彼女はモンスターじゃないよね」なんて言えません。私からしたら十分怖ろしいモンスター以外の何者でもありません。
結果的には、刑務所暮らしの方が一般社会よりも十分過ごしやすいと思うので幸せになれたんだと思います。



あ~不愉快!

次!






4位 レボリューショナリー・ロード


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何が辛かったって、人に絶望することです。


人って本当にナイフになったり、なぎなたにだってのこぎりにだってなれるんですよね。

だけどここまで傷つけあうことに一体何の意味があるのだろうと思ってしまうんですよ。



人には言っていいことと悪いことがある


大人なんだったらそれくらい分かれば?って言いたくなる映画でした。胸クソ悪いです。





いや~。つくづく、「人は人を愛するよりも、人を憎むことのほうが百倍パワーがいる」(beabea語録)だけあって、このレビュー思ったよりもしんどかった(笑)。多分『モンスター』のレビューあたりで自分、燃えたからだと思います。


4位以外の3本は、どれも日陰にいる人たちにあえて焦点を当てているので暗いのは大前提。
ただ、この手の映画ってメッセージがうまく伝わらないあるいは共感を呼び起こさせるような見せ方じゃないと結構辛い。1位の映画は全くもって自己憐憫に浸っているとしか思えなかったし(しかもあえて主人公を盲目にしているところも観ていて辛い)、2位と3位は人のモラルというかタブーを乗り越えちゃってるのでどうしても共感できなかったんです。だってそのモラルを失ったら人なんでいかようにも犯罪だって起こせるし、いつでも良い人になれるってことですからね。ここを見失ったら絶対人としてダメなんです。『モンスター』なんかが良い例です。これを良かったと言う人って一体どんな神経をお持ちなのかしらと思ってしまうほど。





というわけで、辛口コメントを好き勝手に書かせてもらいましたが、それは自分のブログなので思う存分自由に意見を言わせて頂きました。よそ様ではここまで辛辣に泥を塗るようなことは致しませんので、どうぞご了承下さいませ。


では。