世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

Paul Desmond/Emily

ポール・デスモンドはThe Dave Brubeck Quartetに所属したサックスプレイヤー。

このデイヴ・ブルーベックトリオについては、かの有名な「Take Five」で名高いカルテットなんだけど、プレイヤーとしての評判は意見が分かれるみたい。
今でも名盤として聴き継がれているのにここまで酷評されるのは、結局個人的意識の違いにとどまるしかない。
(でも売れたのにはそれなりの理由があるのではないだろうか。単に聴きやすいというのもあるかもしれないけど、音楽は直感だからなんだっていいような気がする。)


私は、たまらなく好き。

彼のサックスを「one of the most lyrical saxophonists player」と言ってる人がいるけど、まさに同感!!


後期はいわゆるスムースジャズに移行していったのかな。確かに彼のふんわりとした音色はスムージーかもしれないけど、逆に言うとはまりすぎ。デイヴと組んでる頃の方がしっくりくる。

とりあえず、これが有名なやつ。

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「Blue Rond A La Turk」や 「Take Five」などは言わずと知れた名曲。
もちろんTake Fiveなんかは大好き(特に始まりと終わりがかっこよすぎ)。


だけどそれらをもっと上回るのが「Three To Get Ready」!
(リンチの映画「インランド・エンパイア」でも流れてた。)
Take Fiveの次の曲なんだけど、これを聴くとすごーーくホッとする。
もし私がピアノを弾けるのならば、ぜひ弾いてみたいと思うくらい。
そこにデスモンドのサックスが加わると、何というか・・・そう、やっぱりlyrical。


そして、Paul Desmondの「Emily」。
虚脱感のあまり、めまいがするほど美しい。


これはこっちのアルバムに入ってます。

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さて、そんなポールのサックスを聴きながら、読みかけた本を終わりにします。
本を読む時にマイルスやコルトレーンは聴けないんです。
ビリビリが気になって本に集中できないから。


観るよりも聴いて耳を澄ます方がお薦め。心で聴く。http://www.youtube.com/watch?v=Agj2_KfHWnU

・・・Like something just melts in you.