世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

アマトリチャーナ

ローマに行ったら必ず食べなくちゃならないものの一つ。


今回久しぶりに尋ねるのを楽しみにしていたお気に入りのお店がなくなっていて大打撃を受けてしまった。しょぼくれた食堂だったけどあんなに熱々で濃厚なアマトリチャーナを出してくれるところはそうそうなくて、ローマに友達が遊びにきたときはいつも連れて行ってごちそうしたものでした(500円くらいで大盛り)。
何度か行ったら偶然知り合いの人がバイトしてて久々に再会した思い出も。
そこのアマトリチャーナが好きすぎて終いには1人で行ってました。


時は移り行くものだし、少しずついろんなものが変化していくことが未来という言葉につながるものなんだと分かってはいても、時にその現実を受け止める時に小さく胸が痛むことだってある。人の心はなんだって受け止められるわけではないのだ。だけどそんなことでいちいちつまずくわけにもいかなから、みんな自分をごまかして生きてるんだと思う。というか、いかにごまかして生きて行くかじゃない?って最近思います。



アマトリチャーナで人生語るな、って感じですね。










で、お友達が最強のカルボナーラを食べに連れて行ってくれるとのことだったのですが、あいにくその日は定休日。なので別のお店を案内してくれて、そこでアマトリチャーナを食べました。


お店の名前覚えてない。
テルミニ界隈の裏路地の地下にあるカジュアルな食堂です。
ほぼイタリア人しかいない。

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典型的なイタリアの安食堂はこんな感じ。
グラスは安物でサイズが統一されている(ほぼ水用ですねこれは)。
グリッシーニという細長のクラッカーが置いてある。
右の人はウエイター(カメリエーレ)ですが、ああやって白ナプキンを肩にかけてるところもイタリアの下町のお店ならではです。




はい、手前がアマトリチャーナ


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なんの変哲もないトマトソースと思うでしょう?

これは塩漬けベーコンをカリカリに焼いて、ニンニクとオリーブオイルが尋常じゃなくたっぷり入ったトマトソースにからめて食べる、ローマの定番メニューです。
麺はブカティーニという極太麺で真ん中に穴があいているのを使います。そしてポイントは、「パルミジャーノチーズをふんだんにかけて食べる」ことです(写真の真ん中にチーズの器が見えますね?)。私はスプーン山盛り4回~7回はかけます。パルミジャーノとトマトソースが融合するからこそおいしいんです。
チーズなんて太るのが気になるとか言ったらぶっ飛ばしちゃうんだから。


ブカティーニは食べづらいのが難点。
太くてフォークに絡みにくくて口にいっぱいソースがついちゃうから食べるたびに
お口を拭かねばなりません。飛ばないように前にナプキンつけて食べたのに、白いシャツの右袖に思いっきりシミがついていたのに気づいたのはその日の夜。
マンマミーア。。。



ちなみにアマトリチャーナはだれでも作れます。
ただ、日本ではこの塩漬けベーコンが入手できないので味が変わるのが悲しいところ。お店で食べても本場の味にはかないません。まあこれも言ってしまえば別に本場だからってそれほどおいしいわけじゃないんだけど、ここでしか味わえない懐かしいイタリアの味、ということになります。




お友達はそら豆とズッキーニの花のアーリオオーリオだったかを食べてました。
ズッキーニの花はフライにして食べることが多いのでパスタに入ってくるのはあんまり見ないかも。でもイタリア人みんなこの野菜(花?)大好きです。


隣りにいたイタリア人のおっさんが話しかけてきた。
こういう気さくなところもローマならでは。
写真も撮ってくれました。


かくしてミッションは日々こうやってコンプリートされていきました。
カルボナーラはもう食べたしね。
あの湖畔の殺人事件が起きそうなレストランで。