世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

日本のペット事情

さっきNHKを見てたら日本のペット事情についての特集をやっていました。


ここ数年間は日本は見る限り、完全小型犬ブーム。チワワちゃんだのトイプードルちゃんが依然人気。
小さくて狭い都会の住宅事情も影響しているのでしょう。


そこで昨今問題になっているのが「捨て犬」問題。
その中にはペットがあまりにも凶暴になって手に負えなくなり、挙句には人間に噛み付いて怪我をさせるほど性格が荒くなり仕方なくセンターに預かって欲しいという飼い主も少なくないとのこと。

その原因の一つとして、犬が生後間もなく親から引き離され、社会性を身につけないままペットセンターのケージの中に入れられてしまうからという理由もあるそうです。だから世間知らずの犬のまま大人になってワガママになってしまい凶暴化するケースも後を絶たないとか。

日本はもともとすごい仔犬好きで小さくないと売れないから、価値がある子犬をどんどん繁殖させようと、犬を狭いケージに閉じ込めて精魂尽き果てるまで子供を産ませ死なせて行く悪徳業者(通称:パピーミル)が多いんですって。その中には帝王切開までさせられていた犬もいました・・・(お腹に手術の跡がある)。



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(※これは海外の画像です)




動物保護団体ももはや経費が追いつかず、殺処分もままならないと嘆いているそう。
それでも月に何度か選定会を開いて引き取り手を募るらしいのだけど、かわいいペットと少しでも長く一緒にいたい」という想いもあるからだと思いますがやっぱり仔犬しか売れなくて、成犬で頭が良くてしつけも良いハンサムなワンちゃんは全く見向きもされないそうです。




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日本人は極端に『かわいい』ものが好きですからね。

それにしても日本は犬だけじゃなくて何でもそうですがロリコン大国だよねってつくづく思う。






これだけペット大国になった今、日本人はこれだけ忙しいのだからずっと家にいて犬と一緒にいるわけにもいかないし、国ももっとペット社会に積極的になればいいのにって思います。電車バスに一緒に乗ってもいいとか、デパートに連れてっていいとか、ないのかな。昔と違って今の犬は大人しいですから噛み付くとかしないと思うんです。電車も「女性専用車両」の次の車両に「ペット同伴車両」でも設けりゃいいのに。でもその前に、今は景気が悪いからペットなんて売れないでしょうけどね。



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ヨーロッパでも捨て犬は大きな社会問題になっています。
バカンスで長期間家を空ける時期になると邪魔になったペットを捨てる飼い主が多いことから、愛護団体が必死にボランティア活動しながらそんな不運なペットたちを支えています。私がイタリアにいる頃も寄付金集めに若い子が数人でやってきて、寄付金と動物愛護のステッカーを交換したりしたものでした。


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「イタリアでは毎年15万匹ものペットが捨てられ、そのうち交通事故で命を落とす確立が80%を満たす」
と書いてあります。しかもイタリア人が車を運転する時のスピードたるや、全員がF1レーサーみたいだから動物だけじゃなく何でも轢いてしまいそうな気がしてならない。



一方ドイツではペットについては他のヨーロッパに比べてかなり進んでいるようです。

・生後8ヶ月以下の仔犬はけして親から離してはいけない
・ペットショップで犬を売らない
・繁殖は一頭につき10匹まで


もしドイツで犬が欲しい時は、ペットショップではなく保護センターのようなところに行くそうです。
そこで気に入った犬がいてもすぐには引き渡してもらえず、何度も足を運んで犬との相性をしっかり確かめた上で晴れて里子商談が成立するとのことでした。ドイツにはそのような施設が500くらいあるそうです。日本とは雲泥の差ですね。(ま、それだけ捨て犬も多いのかもしれないけど)

ドイツ人は日本人とは異なり、仔犬よりむしろしつけがちゃんとされていて家にいても大人しい成犬の方を好む人も多いそうです。

国によって考えも違いますが、捨てる神あれば拾う神ありがドイツだとしたら日本はまだまだそういう意味でも後進国だと考えます。仔犬好きである風習を逆手にとった金目当ての悪徳業者の為に別の犬が犠牲になっている。そう考えるだけでペットセンターも信用できないなと思ってしまいました。



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だから度自分がペットを飼うときはこういう施設の成犬を飼おうと固く誓いました。
大人になったからといって見捨てられるなんてあまりにもかわいそう。



といいつつも、私はやはり昔飼っていたドーベルマンのジョンのことが忘れられない。
カルシウム(にぼしと牛乳)を与えすぎてものすごい骨太な犬になってしまいましたが。



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チャオ。