世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

月の輝く夜に

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月の輝く夜に(原題=Moonstruck) アメリカ 1986年



あらすじ
NYブルックリンに住むイタリア人家系の一家とその娘ロレッタの恋模様を描くほのぼのストーリー。
6年もの間未亡人を貫いていたロレッタ(シェール)はジョニーにプロポーズされる。その時実は数年もの間喧嘩別れした弟がいることを告白する。そして結婚の知らせをロレッタから彼へ直接伝えて欲しいと言い残して危篤の母を見舞う為シチリアへ経っていく。だが、そんな婚約者の留守の間に彼の弟のロニー(N・ケイジ)に出会ったロレッタはたちまち恋に落ちてしまう。
二人の間で揺れ動く気持ちを暖かくも無情に、大きな満月が夜のブルックリンを見下ろしているのだった。







私はシェールがとても苦手なので、彼女が出演する映画や歌う音楽は一切足を踏み入れたことがありません。
だけど彼女の名前ももうすっかり聞かなくなってしまったし、好き嫌いももう時効かなと思ってDVDをかりてみました。


結論からいうと、想像以上に良かった。全然古臭さを感じずむしろ新鮮な感じがした。
ストーリーはいたって平凡なんだけど、アットホームで心地よい安心感があった。



映画の中でロレッタ(シェール)がロニー(N・ケイジ)とオペラを観に行くことになって美容院に行って髪型を変えたりデパートでドレスやハイヒールを買ったりするあたりもいい!シェールが見違えるような美人に変身してしまった。

でもやっぱり80年代ですね。
字幕が「ヘアダイ」って出ていて、最初全くピンとこなかったけどどうやら「カラーリング」のことみたい。
そして髪型がいわゆる爆発パーマ。
これね~笑っちゃダメ。当時あの頃の映画ではみーんながこの髪型してた。

シェール(月の輝く夜に

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メラニー・グリフィス(ワーキングガール


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シンディ・ローパー(ガールズ・ジャスト・ワナ・ハバ・ア・ファン)


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ジュリア・ロバーツ(プリティ・ウーマン)

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私は当時このヘアスタイルに憧れはしなかったけど、パーマとは知らずに単に毛量の多い人なんだとばかり思い込んでいた。



ただ、一つ言わせてもらうとストーリーの展開や設定に少々無理がある。
例えばニコラス・ケイジの役柄がとにかく強引。職業はパン屋のパン職人。5年前にスライサーにあやまって手を入れてしまい義手となる。そのせいで恋人にフラれ、人生を呪い、安定した生活をまっとうに生きている兄をねたんで生きているんだけど、どうしてお兄さんを逆恨みすることになるのか全く理解できないしとても子供っぽい。さらに寂れた地下のパン公房で働いているくせに、住んでいるアパートがめちゃくちゃ立派。パン職人で4LDKくらいの家に住み、趣味はオペラ鑑賞。

十分ではないか、ニコラスくんよ。



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昔、学生の頃はとにかく映画にハマリ、毎日映画ばっかり観てた。明けても暮れても映画映画。
どんなジャンルが好きだとか、どんなストーリーが好きだとか、まだ自分の好みが確立されていない頃だったので話題作から新作からとにかく観まくった。青春映画から冒険映画にホラー映画なんでもかんでも。気に入った映画は片っ端からビデオに録画しまくった。その頃に特に好きだった映画はもういくつかbeabea映画館にレビューしたけど、気に入ったものを片っ端から挙げていったら多分キリがないかもしれない。


その頃に「これだけは観ない」とかたくなに心に決めていた映画を、時を経てようやく手にして素直に良かったと思える気持ちもなんか嬉しいものがある。ちっちゃいことだけど。



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そんな懐かしい気持ちをも思い出させてくれた映画でした。