世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ポルタポルテーゼの蚤の市

ローマの蚤の市といえば「ポルタポルテーゼ」。

蚤の市 と言えば、響きがとても良く聞こえますが
ローマのは一味違います(-ω☆)

客層: ロシア人、ウクライナ人、アフリカ人、若干イタリア人
品物: 古着、古靴、コピー(不法)CD、タオル等生活雑貨、革製品(主に中国製)、果物

個人的な意見ですが、観光客がこのポルタポルテーゼに行く事を私はお勧めしません。
第一に「危険すぎるくらい危険」
私はスラれたことはありませんが、なんせ客層見ただけでお分かりの通り、スリだらけです。当然スリを目的に訪れる人もいれば、スリが本業だけど今日は買い物だぜ、みたいな人もいます。
スリ攻撃に自信のある方のみ、行かれて下さい。
またその際はおしゃれなどせず、部屋着同然の格好で行ってくださいね。目立っちゃダメです。
ちっちゃい小銭入れにお金を入れて手ぶらで行き、ポケットの小銭入れを絶えず握ってて下さい。

第二に「掘り出し物はあまりない」
イタリアなのでおしゃれなイメージですが、イギリスやフランスのようなイケてる感じではなく、むしろ「イケてない」んです。生活に苦しい人達(私も含め)が、日用品を買いに来る場所。
それがローマの蚤の市、ポルタポルテーゼなのです。

ある日友人がそこで思いもよらぬビックな掘り出し物を見つけました。
ステキなベージュのヌバックとウールの切り替えが入ったブルゾン。500円くらいでした。
相当に気に入った友人は帰宅後、さっそく試着。
すると突然咳き込み始めた。
「ゴホゴホゴホー」
大丈夫かと聞くと、ブルゾンの脇を指差して彼女はこう言った。

「beabea、ここ嗅いでみて」

「エーーーやだよーーーーーーっ!!!Σ(゜□゜」
「いいから嗅いでみてーーーーー!!!」
嫌だといいつつ、恐いもの見たさで愚かな私はおそるおそる鼻を近づける。

「ウ、ウォーーー」美しい見掛けとは裏腹の、強烈なわきが臭(ヤダー)。。。
友人は窓を全開し、ハンガーにかけたブルゾンを吊るして日本から持参していた「Ban」スプレーを連続噴射。みるみるうちに真っ白くなるブルゾンの脇。

結局Banスプレーを一缶使い切ってもブルゾンの悪臭は留まり続け、たゆまぬ努力は水の泡となり、あえなく奴はゴミ箱行きとなりました。
蚤の市で洋服を買うときは、前の持ち主の体臭までついてくる可能性もあるのであしからず。

ちなみにポルタポルテーゼへは71番か44番のバスで行きます。乗客は殆ど外人なので(もちろん全員、無銭乗車)スリ防止の為、私は必ず席をゲットして行きました。しかしつり革につかまるアフリカ人の脇が顔の前直撃で、かなり苦しい思いをしたこともしばしば・・・・。
そして、蚤の市の帰り44番に乗ると終点では必ず、買い物帰りのロシア人が家から持参したアルミホイルに包まれたサンドイッチとウォッカを片手に井戸端会議しています。
その場所は、ローマに行かれた方なら誰しもがご存知のここ!!

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ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ広場、です。