有名なのはクリニャンクールの蚤の市で、よくテレビでも紹介されますし私も何度も足を運びました。
でも今回は違う蚤の市に足を運ぶ事にしました。
ここ行くの2回目なんですが、最初に行ったのはもうはるか昔のことなのでほとんど記憶にない。
あるといえば、屋台で食べたケバブが美味しかったことくらい。
ということで、いざ出発。
パリの蚤の市はお昼過ぎには閉店になりますので、なるべく朝早めに行くべきです。
(私はこの日寝坊したのでちょっと慌てました)
駅を出ても一体どこで市場をやっているのか全くわかりません。
適当に歩いていたらすぐに分かりました。
クリニャンクールは主に衣類、骨董、ジュエリーなどが多く、蚤の市といっても結構業者が入ってるような組合的な印象がありますが、こっちのヴァンヴの方はいわゆるガラクタ市。冷やかしにくるにはもってこいです。
こんなものや
こんなものや
こんなものもあります。
アンティークのネックレスって怖い!
持ち主の怨念が入ってそうで買えません。
物欲にかき立てられるというよりは、「こんなものがあるんだ」という好奇心の方が高まります。
家の中のいらないものをただ並べてる感じですね。
もちろん古本もあります。
テーブルとかかわいいです。
こういうのをフランス人は安くかってリメイクして部屋に置いたりするんですよ。
いいなあ。
東京でもこんな椅子の置いてあるカフェとか結構増えました。
流行りのリノベーションってやつです。
でも、座ると蟻地獄のようにズブズブと沈んでいくところが欠点。
この椅子はどうなんでしょうね。
つい動物グッズに反応してしまう。
ボロボロのクマのぬいぐるみがバイクの上に。。。売り物なんだか看板代わりなんだかわかりません。
ブリキの台所グッズまでなんでもござれ。
そういえば思い出した。
ここの蚤の市はボタンだのレースだのが有名で、日本からもたくさんのバイヤーが買い付けにくるんですって。実際に、数人のグループの日本人を何人もみかけました。確かに彼らはボタン売りのところでなにやらうずくまっていました。
でも蚤の市だからって安くはない。
結構それなりにお値段するはず。
名もなき誰かが描いた風景画とかいいなー。
フランスは額の種類が豊富で本当にうらやましい。
変な話、蚤の市のガラクタですら凝った味のある凝った額に入って売られています。
しかも量産ものではなくて、その当時に作られたオリジナルのもの。
日本で額を買おうとするとセンスのないのばっかで大変だから、今度また行ったら買ってこようかな。
ヴァンヴは外国人観光客も多かった。
私はイタリア語を話せるフランス人のオジさまとおしゃべりしました。
「フランスとイタリアどっちがすき?」という、ヨーロッパの人定番の比較論的な質問をされたので即答で「フランス」と答えてやりました。
そういうと喜ぶの。
古時計古過ぎ!
ヨーロッパは多いんです、銀食器や銀コレクション。
年配の方へのプレゼントは銀グッズを贈ると喜ばれる、っていう印象があります。
ありあまっちゃうとこうやって市に出しちゃうんですね。
エスプレッソは必ずお砂糖を大量に入れて頂くのがコツです。
そして二口で飲み終わること。
しばらくすると口のなかにコーヒーのまろやかな後味と鼻孔にその香ばしい香りが後からついてくるのですが、それが何とも言えない幸せ感をもたらします。
そんなコーヒーの幸せな後味をかみしめながら歩くヴァンヴの蚤の市はとても楽しいです。
ここでこの絵を買いました。
15ユーロくらいだったかな。
大好きなセーヌ川沿いのパリの風景。
やっぱり合う額がなくてまだ飾れていないんです。
まいったな。
さて、このあとは私がかねてからずーーっと行ってみたかったお店にランチに行きました。
なんでもバスク地方の豚肉料理とのこと。
つけあわせのポテトがもうたまらないくらい美味しそうだったので、地図を片手にフラフラと歩いていきました。ちょうどヴァンヴの蚤の市のところから歩いて行ける距離だったのです。
Le cantine du troquet
英語、まったく通じません。
黒板のメニューしかないんですが、まったく読めません。
仕方がないのでまたいつものニセフランス語で「バスク豚のステーキをくれ」と伝えました。
でも出てきたのこれ。
ガーン。
間違ってません。
味も全然悪くないですよ。
でもどうみてもこの場合は付け合わせも全くないので、前菜から順に頼んでいくパターンです。
やっぱお昼は単品じゃなくて定食を頼むのが一番ね、と反省したのでした。
ただ、そこはさすがフランスですから、パンは死んでもいいと思う程おいしかったです。
おかわりもってこいばっきゃろめが!と怒号したくなるくらいです。
ポテトには塩と粉チーズが振ってありました。
トリップアドバイザーのコメント読んでたらもう一度リベンジしたくなりました。
正直、海外で料理の写真を撮るのはかなり抵抗あります。。。ちょっと恥じらいを覚えてしまう。
だから店内はこっそり撮影。
なんか由緒あるお店なのか、いにしえの写真が飾ってありました。
私がお店に入った時は時間が早かったのか、お客は誰もいなくて私のオーダーしたお肉が焼かれる音すらこっちまで聞こえてくる程だったというのに、しばらくするとあっという間に地元民で満席に。
みんなはランチのサラダ(超山盛り)を召し上がっているようでした。
こういう日曜日の過ごし方もいいですね。
いいですよ。
ああ、また行きたくなるパリ。