前回の旅行でトルコのハマムに味を占めた私たちは、今回もさっそく訪れてみることにしました。
こないだは高級ハマムだったから、今回は少しグレードを下げてローカルの、それでも少しちゃんとしてるところをお仕事で多忙極める友達が必死にリサーチしてくれたのがここ。
建て構えはこんな感じ。
悪くないでしょう?
今回は夜に行くことになるので、なるべくアパートから徒歩圏内のハマムをネットで事前予約。
これがメンズ版ハマムの様子みたいです。
岩盤浴みたいな大理石でマッサージと体洗ってもらうのはおんなじ。
入り口もちゃんとしてる。
日本のガイドブックにも掲載されたことがあるようで安心できます。
(そうとう昔のような気もしますが)
入るとこんな吹き抜けのロビー兼レセプションがあります。
あそこはレジ。
プライスリストが貼ってあるのでお値段明瞭会計。
予約したものの、お客様ほぼゼロ。
レセプションのおやじさんもトルコ人ならではの愛想も素っ気もない感じ。
鍵を渡されて着替え室に行きます。3階にあるのでスリッパ脱いで階段3階まで登りました。エレベーターないんかい!だけどなさげでした。古い建物だから仕方がないのかも。
この着替え室笑った。
保健室みたい笑。
上から見た施設内。
ハマムは基本的にパンツ以外はスッポンポンになるゆえ、全部脱いで供給されるハマムタオル一枚を体に巻いて向かいます。しかし保健室みたいな着替え室のドアについてるガラスはスッケスケなので着替えがオール丸見え状態です。
不安。
タオル巻いて友達とそろそろ階段を下まで降りると、ハマムの扉が開きます。
すると、中央に大きな大理石がありまずはそこで寝そべって体を蒸らして温めるというのがお決まりなのですが、なんとそこに一人の男性がいました。
んん???
男性???
んんん????
あれ?????
まさかここ、混浴ハマムなの??!!!!
ひっくり返りそうになった私たち。
だってタオル一枚ですよ!!!
怖いじゃないですか!!!
ちなみにこの蒸されタイムの時は係員がいませんから、この時わたしたち2名と見知らぬ男性一人(このあとのおしゃべりでエジプト人であると知る)がお互いタオル一枚で岩盤浴の大理石に寝そべるという信じられない体験。混浴ハマムがあるとは知っていたから友人が死ぬ気で探し当てたハマムだったのにまさか男女ミックスだったとは…。
ここにタオル一枚、パンツ一丁の男女が寝そべる姿を想像してください。。。
ハマムの中で流れているBGMも、なんかホラー映画で化け物に食われる前に流れてそうな、「今から恐ろしいことがはじまる」風のミュージックで嫌な予感以外なにも感じない。寝転がってると突然向かい側に座っていた男性が話しかけてくるんだけど、正直恥ずかしいんですよこっちは。私も寝そべったまま目をひん剥いて(そんな半裸に等しい状態でどう察していいのかわからず)会話していたら、ハマムの女性にカモン!と呼ばれて私たち別室に連れて行かれる。
別室は女性専用だったようでホッとする。ハマムで垢すりとマッサージする時は1人ずつスタッフがつく。やっとここで一息つくのはいいのですが、岩盤蒸し蒸しタイムが足りなかったので体もまったく温まってないし、別室の大理石はややひんやりしていてむしろ体が冷えるくらいでそんなとこに垢すりタオルゴシゴシされてすごい苦痛。シャンプーの泡が大量に目に入ってきて困ってたら「リラ〜ックス」なんて言ってくるんだけど両目死ぬほど痛いわ!
横では友達も困惑顔で、担当したスタッフのトルコ女性があの怖いBGMをハミングしているというからいよいよもって不安。「トルコのハマムはさいこうですね」とお世辞を言うとさすがに嬉しかったのかニンマリ笑うトルコおばさまの口元は歯が3本くらいなかった…。
さらにスタッフのおばさま、さっさと終わらせたいのかマッサージも垢すりも適当であっという間に終わり、さっきのエジプト男性と話した場所を通ると、彼はその大きな大理石の上で寝そべり、泡だらけのまま気持ちよさそうに垢すりされていました。
私たちは別室の狭くて冷たい大理石でさっさと終わらせられ、彼はあったかくて広いお部屋の大きな大理石でサービスを受けているのをみるとなんか不公平感はんぱない。
そのあとチップ強要されるかなと思ったけどそんなこともなく、むしろ「あと10分で閉店!」などとオーナーらしき男性に言われ、あっという間に追い出される。
以上、新市街にある「観光客目当てのぼったくりハマム」(いや、ぼったくってはいないと思うけどサービスと値段が見合っていない)で、それなりにおもしろい体験ができました。ハマムは温泉ではないから、体がすぐ冷えるというデメリットはあります。
以前の楽園ハマムはこちら。値段おんなじだった。
ちなみに夜の帰り道はまったく危険なこともなく、改めてトルコの治安の良さを感じました。私がいつも一人で来るときは夜9時以降は絶対外出しないと決めていたから、友達とこうやって夜歩くことに楽しみも感じました。
ハマムの旅はまだ続く。