世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ハバナのホテル事情

ハバナのホテル事情を。


ハバナはいわゆるビジネスホテルがほとんどない。
昔の40年くらいまえに建てられたような古いホテルが観光客向けにあることはあるけど、それはほぼ新市街に集中していて観光には便が悪い。旧市街は数軒の五つ星ホテルがある。大体一泊二万円~三万円が相場。高い。。。4泊したら10万円。



「いやいやそこまでは」という人は必然的に民泊になる。
Airbnbができるずっと前から民泊というシステムを採用しているらしい。




イメージ 13



(この「いかり」のマークみたいなのが民泊の看板。今でもいたるところにある。一昔前はハバナに来たら自力でホテルを探すしか手段がなかったはず。だからこういう看板を見て訪問して空きを当たっていく、いわゆるバックパッカー戦法が今も現存。これもなにかの本で読んだのだけど、フィデル・カストロが亡くなって弟のラウル政権になってから一部個人商売が解禁されてこの民泊制度が採用されたらしい)



現代においてはインターネットを使ってホテルを予約するのが一般的だけど、キューバの場合は違う。インターネットが限られた場所でしか使えずホテルは論外なのでネット予約という仕組みそのものが存在しない。FAX?そもそも紙も貴重品でしょ?じゃあ電話?スペイン語できる人じゃないと無理だし、わざわざ国際電話して?コンファメーションなしで?いやいやそれは非現実的。



だったらAirbnbに仲介してもらって予約した方がいい。
世の中便利になった。
ホテルで直接やり取りはできるけど、決済はAirbnbが代行するかたちになるのでキューバはこれが妥当じゃないかと思った。
ハバナの民泊のホテルサイトを見つけて訪問してみたけど、なんか不安しか感じないサイトだった、、、)

ということで、ホテルはAirbnbで手配する。
何度か使ってるので慣れてるし、支払いを仲介してくれるのはとても安心。
口コミを必死に読んでできるだけスコアの高いところを予約した。
ネット環境がほぼないハバナでもこのホテルのレスポンスは悪くない。
ホストがどれだけ誠実かっていうのはこういうところにも表れる。重要。



民泊っていっても、個人的には見知らぬどなたかの家にいわゆるホームステイするのってちょっと無理なので(やろうと思えばできるけど気遣いでヘトヘトになるからマジで勘弁=私は人見知りなのです)、あくまでも「ホテル」というカテゴリーで探した。


それがこれ。



イメージ 1





コロニアル風の名残が残る建物のホテル。



イメージ 2




あの書棚の手前の一人用朝食セットは私のためです。



イメージ 3




電話もレトロ。




イメージ 4





なかなかオーナーのセンスがちりばめられていてよい。特に家具が。



イメージ 5




お部屋はシングル(ダブルベッド)3,000円/泊
バス・トイレ付き。
お湯はしっかり出るし清潔。
キューバの人がきちんとお掃除してくれてる感じ。
実に好印象。




イメージ 6




こっちは中庭。お部屋がずらりと並んでいる。



イメージ 7




私の部屋は一番レセプションに近いお部屋。これだけでも安心しまくり。
レセプションは交代制でおばちゃんが3人入れ替わる。
みんな感じがいい。




イメージ 8




ただしここのキューバ人、英語皆無。
オールスペイン語

確かに英語を話さない国、ある。
そんなとこ何度も行った。
でも多少の片言くらいなら大体知ってる。
でもここのキューバ人、英語皆無。
うーむ。。。。


Airbnbで会話した流暢なキューバ人はどうも「予約専用係」らしく、建物にはいない。おそらく分業制にしているのだと思う。


こういう時は片言のイタリア語をスペイン語っぽく話すことで乗りきった。
朝起きて挨拶に行って(部屋が近いし朝食のお願いをしないとならないから必ず立ち寄る感じ)、まず最初に確認されたのは、

・朝食は3クック(軽食:約300円)と5クック(ボリューム朝食:約500円)どちらがいいか
・日帰り旅行や一泊二日のオプションをつけたいか

と、これまた英語皆無のくせにしっかり営業してくる。
もともと朝ごはんはそんなにいっぱいたべれないので軽食にしてもらって毎朝つけてもらうことにする。オプション旅行は今のところプランしていないけど気が変わったら伝えると言うと、おばちゃんしっかり帳面にメモつけている。しっかりしていてちょっと感心する。



朝ごはんがやってきた。



イメージ 9


私には十分すぎるほどの量。普段は朝からこれほど食べない。


コーヒーが、、、信じられないくらいまずい
(注:キューバはコーヒーすごくおいしい。このホテルが特別まずかった)

バターは貴重みたいでむちゃくちゃ薄い。

ジャムは偽物のイチゴの寒天みたいでこれも薄い。

パンはふわふわなんだけど、噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛んでも噛み切れない。
終わりはいつ来るのだろうと噛みながら外を見る。



イメージ 10



やっとパンを噛み切って食事を終えて


この小さいバルコニーに出ると、、、


出ると、、、


出ると、、、


出ると、、、





イメージと全然ちがうハバナがそこに。









イメージ 11





。。。。。





イメージ 12





自分のイメージはもう少し明るい雰囲気で町中で踊ってたり音楽がなっていたりカラフルな家並みだったんだけど。



これじゃまるでスラムじゃない?!






外に出るのが憂鬱になってきた。。。



イメージ 14










旧市街をちょっと離れた住宅地だったらより現地の生活に近く触れることができると思ってあえて離れた宿を取った。観光地のど真ん中も落ち着かなさそうだし。もちろん口コミの評価も高くインテリアもできるだけ自分の好みに近いホテルにしたけれど、まさか周辺の住宅地事情がこんなんだとはね。







赤枠=オススメの宿泊エリア、いわゆる旧市街で観光地ど真ん中
星=今回私が泊まった場所、ハバナの住宅地(旧市街まで徒歩10~15分程度)


イメージ 15



このあと数日後に私をハラハラさせて夜も眠れない出来事が起きるのだけれど、ひとえにそれも取り越し苦労といえばそれまで。


女性はあんまりこの辺(★エリア)に泊まらないほうがいいと思う。男性は(こんなこと言ったら申し訳ないかもしれないけど)多分大丈夫かも。男性と女性じゃやっぱり警戒度は少しレベルが変わってくるし、旅慣れている自分が言うのである程度まともに受けてもらえればいいいのだけど、女性はもっと中心の観光地に泊まってほしい。こんなとこじゃちょっと無理かも。っていうくらい、怖い。



なんだかんだで治安は多分大丈夫なんだと思う。
実際大丈夫だったし、危険地帯に指定されてるわけでもない。
犯罪が起こるような場所でもないらしいし、そんな話も聞いたことがない。
だけど、危険センサーが何度も私に「気をつけて」と言う。

繰り返すけど、女性には向いてない。
特に日本人女性。


旧市街は観光地ど真ん中で居心地悪いかと思ったけど、実際は小さい都会。
だから平気かも。
または古いホテルが集まっている新市街とか?
でも観光するところやスポットなんてあんまりないし。。

ハバナの宿泊先は悩めるところ。
自分が何を一番楽しみたいかによって決めればいいと思うけど、あとは自己責任で。