世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

浅草にて

こないだ10年ぶりに再会した友人と浅草で待ち合わせ。


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このお友達とはほんの数ヶ月ローマで家をシェアしていました。
もともと音大を首席で卒業して恩師の推薦もありイタリア音楽留学に来たものの、いろいろ事情があって半年で日本へ帰ってしまった。その半年の間に出会い、当時空き巣(http://blogs.yahoo.co.jp/beabea642001/9106764.htmlにあって宿無し子だった私に部屋を股貸ししてくれた恩人でもありました。ピアノを引き払うのにイタリア語がわからないとのことで、代わりに電話で交渉したりしたこともあります。もともと芸術家だから得意分野以外のことは本当に不器用なんですよね(だからといって私だって器用な方ではないけれど)。


合羽橋にあるカフェで待ち合わせ。



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会わなかった10年の間にそれぞれいろんなことがあって、それなりに起こったできごとを淡々と語ると、友人はこれまでほんとうにがんばったんだねと言って涙を流してくれました。私はあの頃の自分みたいに素直で正直でまっすぐには生きてないし、自慢なんてできるような人生を歩いているわけでは全くない。でもこうやって自分の為に心を痛めたり嬉しいと感じてくれる人がいるということに言葉には言い表せない安らぎと安心感を覚えたのでした。


そのあと、天丼屋さんに連れて行ってくれました。
友達のお気に入りのお店なんだそう。
久々の浅草の天丼、甘辛のおつゆもご飯にしっかり染みてとてもおいしかったです。
エビ、キス、イカの三色天丼をいただきました。



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お店の前で友人と別れた後、合羽橋から浅草寺までをブラブラと散歩しながらすっかり感傷的になっていたせいか、浅草にまつわるいろんな人たちのことを思い出しました。言い忘れたこと、伝えたかった気持ちというのはずっと心に残る。ごめんなさいよりも、ありがとうを伝えられなかったことの方がもしかしたら辛いかもしれないから、感謝の気持ちは必ず伝えないといけないって思いました。言葉じゃなくても。




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むかし叔母からもらったキティちゃんのコップ(子供の頃の宝物)と全く同じものを数年前にこのあたりのお店で見て買わずに帰ったのを死ぬほど後悔していたから、再び立ち寄ってみたのですがさすがにもう売ってませんでした。どこかに残っていたらいいのだけど、度重なる引越しで捨てた可能性が高いので、そうだとしたら残念です。



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そのあとで商店街で見つけたこのPOPにシビれてしまい、一度は素通りして帰ったのだけど、キティちゃんのコップのことを思い出し、また後悔するんじゃないんだろうかと思い返してわざわざ引き返して金色のポーチを買いました。
「ダサいおみやげ」の鼻が利いた感じです。



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そのあと和食器屋さんで中くらいの小鉢を買いました。
煮物やちょっとしたおかずをいれるに丁度いい深さと大きさ。
ずっと探していたお鍋の取り皿にもできそうですごく気に入りました。
(写真はめんどいのでパス)

あと、夏に行くベオグラードの友達のおみやげに湯のみを二個買いました。



そのあとペルシャ絨毯の実演コーナーにいたイラン人?のおばちゃんに、トルコで買った羊毛のマットを洗濯機で洗ったら端の毛糸がほつれてしまったと言ったら「バカ、ナニヲカンガテイル」と怒られました。でもすごい動物臭かったし一度は洗ってから使いたかったと言ったら、カワイイと肩を撫でられておばちゃんと二人でハハハと笑う。今後は水洗いで洗ってほしいとのことでした。あと、なんかをすれば買った時と同じように蘇ると言ってましたがちょっとうまく聞き取れませんでした。
要はたわしでこすればいいのかな。
近くに住んでたらほつれた糸を直してもらいに行きたいくらい。
ほつれを直すなんて私にはできないから。


以上、浅草にて。


今日のBGM: Ann Burton " Burton for certain"