世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

複製された男

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原題: ENEMY


なーんか独特の映画だったなあ~。
静かでちょっとマニアックな映像。

詳しいストーリーに興味があればオフィシャルサイトで。



自分とそっくりの人を見つけてしまい、どちらが本物なのかってのを観る側に委ねてくるようなストーリー。あちらこちらにいろんなヒントが仕掛けてあり、あとで解説を読まないと一発で見破ることなんかできないのですが、要は自分の頭の中で考えている後悔や後ろめたさ、猜疑心がもう一人の自分を作り上げて現実逃避しているという内容の映画でした。タイトルにもあるように、本当の敵は自分なんだっていうことなんだと思います。それを、かっこよく心理的に描いたなかなかの秀作だったと思います。そうそう、デヴィットクローネンバーグみたいな、ちょっとネットリ感のある映像。好みが分かれると思います。個人的にクローネンバーグ作品はちょっとアレルギーがあって苦手なんですが、こっちは大丈夫でした。


で、いろいろ検索してみているうちに、ドッペンゲルガーというワードがヒットしてきました。ドッペンゲルガーとは自分と似た人が存在しているという仮説、あるいは都市伝説?のようなものなんですが、この映画もそれに近いです。一体俺と似ているあいつは何者なんだ!みたいな。そこから物語が展開していきます。



ところで


自分と似ている人がいるって、言われたことありますか。




私はよくあります。
言われるたびに、きっとどこにでもある顔なんでしょうね~と呑気に答えていたけれど、以前出勤中によく私の顔にそっくりな女性が歩いていたという目撃情報を耳にしました。今朝もみたよとか、声かけようと思ったとか強烈に似ていてびっくりしたなどとあまりにも言われるので、隠れてその人を見に行こうかと思ったくらいです。
でもドッペンゲルガーの記事を読んでいたら、「自分のドッペンゲルガーを見たら死ぬ」と書いてあったので、見に行かなくてよかったです。


逆に、自分が自分とまったく同じ人を見つける

ってことはほとんどありえないでしょうね。


なぜなら自分は自分を客観的に見ることはできないからです。