がとても発音しにくい上に覚えにくく、2年経ってもいまだにうまく言えないので
「シュレイマニエ」ジャーミィ
と勝手にここでは改名させていただきます。
そんなシュレイマニエで幸せな気持ちいっぱいになる。
冬晴れ。
ここのトイレは有料なのに、入ってみたら恐怖の手桶トイレでした。
久々でした・・・。
灯りもなくて、かすかに入ってくる陽の光だけが頼りでした。
トイレの建物内にはイスラム女性用、足あらい場も併設されていました。
女性は人前ではその姿を触れさせてはいけないのですね。
夏は大輪のバラが咲き誇るであろうお庭。
この一帯は旧市街で一番高いところに建っているのでとにかく見晴らしがいいです。シュレイマニエ自体はきれいに修復されているのですが、周りは旧市街らしい、歴史深い界隈が多くて見応えもあります。
各国言語のガイドブックに近頃日本が仲間はずれなのが悩みの種。
あ、あった!と思ったら、ジャンル違うし・・・。
古い建物を利用したカフェ。
まだ午前中だったので人が少なかったけど、夜遊びしに来たい雰囲気でした。
モスクの前にあった地図によると、この地域一体は世界遺産になっていて、古く昔からある小さなモスクが点在しているとのこと。歩くにもほどほどの距離のようなので、せっかくだからお散歩してみることにしました。
ふむふむ、なかなか歴史深い界隈です。
これはちょっともう潰れかけているモスクですね。
手つかずのまんま。
しかし・・・このあたりで何となく嫌~な予感がしてきました。
さっきジプシーみたいな家族とすれ違ったし、
向かい側から歩いてきた観光客も不安げな顔だった。
あのモスクもずいぶん年季が入っている。
あれがガイドブックに載っているやつかな。
突然、危険センサーが発動し始めました。
しかも半端ない危険度強レベルの鐘が激しくガランガラン鳴り続け、その先に行くなと私に強く訴えてくる感じ。
直感で。
とても嫌な予感がして足が前に進まなくて、
立ち止まり、
周りをよく見渡してみる。
ここ、実はめっちゃくちゃヤバイ地域なのかもしれない。
ギャーッ!!
ここマジでジプシーのすみかかも。
やばい、退散しないと本気でやばい。
危険センサーはますます激しく鳴り続けるし、走ると余計怖いし、もと来た道に戻ると上の写真の女の子がいるし、どうしていいか一瞬分からなくなる。
こんな怖い思いしたのは久しぶりです。
あのおじさんはずっと私を見ていました。
よく写真なんか撮ったと思って。
このあたりでカメラをしまってしっかりとバックを握り、誰とも目を合わせないようにしてまっすぐ前をみて堂々としながら小走りで歩きます。
外には人の姿はないし、こんなボロ家ばかりなんですが
家の中には人の気配がしっかりありました。
超、恐怖です。
ガイドブックにもこの辺りが危険だなどと書いていませんし、ロンリープラネットにはむしろ「歴史探訪にはいいかも」なんて詳細の地図まで載ってました。スュレイマニエの地図にも「世界遺産を旅してみたら?」なんて幸せなフレーズだったので来てみましたが、足を一歩踏み入れようとした途端に危険センサー思いっきり反応しましたので、これから行かれる方はどうぞ近づかないで下さい。
去年トルコに来た時は感じませんでしたが、イスタンブールにもロマ民族(ジプシー)がどんどん入ってきているようです。バスの中でも大騒ぎがあってなにかと思ったら彼らがスリ目的で乗車しようとしたのをトルコ人が制していたり、町中でも彼らのグループを何度も目にしました。
ローマではロマ対策として、彼らにあえて住むところを与え、治安悪化を規制していると聞きますが、他国はどうなんでしょうか。どういう悪さをしてくるかは、実は国によって異なるみたいで、盲目のフリをして詐欺の募金活動をしてみたり、スリを働いたり、ただ単にお店のおこぼれをもらいにきたりそれぞれあるようです。だから彼らの動きを観察して、それでどう振る舞うかを判断すべきで、害のない時はないみたいですが、用心するに越したことはありません。
そんな彼らのアジトがどうもこの界隈みたいなんですよね。
そんなところに足を踏み入れるなんて冗談じゃないです。
もちろんロマだけじゃなくて、トルコ人っぽい人もいます。
だけど間違いなくここはスラムですね。
あ~もうほんとに怖かった。
イスタンブールで一番怖い場所、決定。
手桶トイレなんてかわいいもんよ。