世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

夜の散歩

前回は夜ご飯のあとによったチャイハネでチャイ。


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トルコで飲むチャイはなぜこんなにも美味しくてホッとするんだろうか。



スパイスバザール、前はここでチャイのグラスセットを買った。

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夕暮れのガラタ橋をあとにして新市街まで歩くことにした。


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サバサンドは揺れる船で作られるだけでなく、このように屋台もあるようで。
(こっちの方がおいしそうに感じるのはなぜだろう)

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このクネクネした階段をあがっていくと、新市街の中でもちょっとオシャレな界隈へ続くと聞いた。むかしイタリア人が住んでいたこともあって西洋チックなんだとのこと。前回は時間がなくてこれなかったのでいざお散歩。


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トルコはこうやってオヤという伝統手芸をインテリアに飾るのが特徴。

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(実は)大好きなマグネット。
ここのは結構オシャレだと思います。
買ってくればよかった。

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カフェもオシャレな雰囲気がしてきます。
旧市街の野ざらしとは違いますよね。

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古着屋さんが多かったなあ。
一軒覗いてみました。
アンティークなジュエリーとかあるかなあと思ったけど、あいにく気に入ったものはありませんでした。


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象の飾りがカワイイ。フェルトでできています。


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これらのお店がひしめく狭い通りのすきまから、あれが見えてきました。

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うわー!すっごい行列!!


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やっとの思いでたどりついたガラタ塔です!



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実はこの時カメラのメモリーカードがいっぱいになってしまい、ガラタ塔を登るのは明日へ延期することにしました(行列に怖じ気づいたのもあるけど)。こんなに美しいピンク色の夕焼けという絶対的シャッターチャンスをあとにしてここを離れる絶望感たるや。

(ちなみに今回の新市街の写真ぜんぶ携帯で撮ってます)



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ガラタ塔とはむかしベネツィア人がトルコを襲撃しようと乗り込んだ時に建てた見張り台です。今は立派な新市街のランドマークとして、または絶景ポイントとして観光客が必ず訪れるべきスポットの一つとなっています。



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いい感じ。



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いい感じ。



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この界隈はおみやげやさんももちろんですが、革製品、ブティック、アロマグッズなどの小さな感じの良いお店が連なり、楽器屋さんもいくつかありました。


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この裏通り、すっかり気に入りました。
坂道もいい感じ。


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冬でも余裕で外にいる地元っ子。


飲むのは熱々のチャイ。
こんな熱いの、トルコ人か日本人しか飲めないと思います。



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一応店内もあります。



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ミュージックショップ発見。
とってもすてきなジャズがかかっていたので引き寄せられるように店内へ。



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ジャズはトルコでもポピュラーなんですか、と訪ねるとまあねと言う。
弦楽器とか打楽器とか、トルコ伝統の楽器を使って新鋭ジャズとかもあるよと言って、頼んでもないのにどんどん視聴させてくれる。

その中でイントロがかっこよかったアルバムに心をうばわれ購入。

(日本で聴いたら最初の一曲目以外はおおかたハズレだった・・・)



新市街のメインストリートへ。



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今日もすごい人!
年末みたい!


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と、ここでどこからか機動隊と装甲車がガガガと音をたててやってくる。
すると、両脇のお店は一斉にシャッターを閉める。
買い物客は三々五々に散らばって、裏通りから突如学生団体らしき若者たちが登場したかと思ったら拡声器でなにやら怒鳴り始めると、あっという間に装甲車の奥から水ホースが出てきて学生達にかけまくり始め、あたりは騒然となる。



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これ、機動隊です。



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ガスマスクをつけた人たちもちらほら見かけるようになり、何やら慌ただしくなったのでいったんホテルに戻ろうとしたところ、目が痛くなって視界がかすみ、涙が止まらなくあふれてくるのでこれは催涙ガスだと知った。


幸いホテルがすぐそばだったのでいったん避難し、隣りのチャイハネでまたチャイを飲む。
この、背後にそびえる銀色の平たいマシーンがチャイ製造機。
これがあるとここはチャイハネだと分かる。

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なんか知らないけどジャンボサイズ登場。



隣りのトルコ人がやたら話しかけてきた。

どこから来たの
何人なの
仕事なにやってんの
歳いくつ

これはトルコ人が必ず聞いてくる質問4パターン。
仕事に関してはかなり具体的に聞いてくるからめんどくさい。
そしてそれを伝えたところで大抵は「ふぅ~ん」で終わる。


ついでに質問。
今日のデモ、なんで?

すると一生懸命説明してくれたんだけど、かいつまんで言うと、政府がインターネット閲覧制限を設けちゃったことに対しての暴動。

だけど毎週土曜日はデモの日、なんですって。
だから地元っ子は結構慣れてた。


さ、お腹空いたし騒ぎはメインストリートだけっぽいし、なんか食べに行こう。

ということで、近場の安い食堂に行く。

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めっちゃ肉肉しくてすみません。
サラダがなかったんです。

で、クスクス!と喜んだものの、これがまた尋常じゃなくしょっぱくて頭がおかしくなりそうだったのでほとんど残しました。そして、手前のムサカ風のナス料理はいつものように味が薄く、奥のコーンは青唐辛子が入っていてピリピリしました。ローマの塩加減バッチリなイタリア料理が少し恋しくなる。

今日のはイマイチだなと思ったところで、なんか咳が出る。

ゴホゴホゴホ

と咳をしていると、なにやら周りも同様にゴホゴホし始めてる。

やがて目がヒリヒリしてきて涙が止まらなくなってきた。

ああ、また催涙ガスだ・・・。



デモをやってる通りからはちょっと距離があるところなんだけど、ガスはやっぱり下に溜まってゆっくり流れてくるのかもしれない。キョーレツな咳が出てきたのでお店を出ます。


通りの向こうは水鉄砲で路面が濡れています。
表通りがこんなんだから裏通りは逆に人で溢れかえっているのですが、やっぱりおとなしく帰ろう。

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すると機動隊の攻撃を避けた学生団体がドドーッと流れてきて、「ドンドウォーリー、イッツオーケー」と笑顔で言われたけどオーケーじゃないよまったく。




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お店の人に声をかけられ、デモすごいですね、と英語で言っても分からないみたいだったので、日本語で「デモ」と言ったら、ああ!とひらめいた顔をしてくれたので、意外と日本語で貫いてもいけるんじゃないなんて思って立ち去ろうとしたらちょっと待ってくれと呼び止められる。振り返ると、お店の人が黄色いものを持ってやってきて「レモ」と言われ、レモンを渡された。


デモ=レモ=レモン


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全然会話がかみあってなかったことにようやく気づき、レモンのお礼を言って持って帰りました。

「顔に塗ってもいいよ」と言われてることだけは分かりました。


塗りませんが。








ということで、夜のお散歩あっという間にお開き。

ホテルに帰って日本は大雪であることを知り、ローマの友人にテキスト送って、いつも通り1.2.3で眠りの世界へ。

眠るの幸せ。
普段は眠るの惜しんで生活してるけど、できれば生活を惜しんで眠りたい。




この日は

ブルーモスク
サバサンド
新市街お散歩

で終了。

歩いた歩いた。