世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ハーレム(1)

トプカプ宮殿は4000人もの人々が使えていたと言われています。
そしてスルタンのお妾さんはなんと300人程だったと言われているそうです。
まさにトルコの大奥ですね。

また、ここでは小さい子供などもいたらしく、文化や宗教、勉学に舞踊など、作法マナーを徹底的に教育され、その中でも最も優れた女の子はスルタンの妾ウェイティングリストに名を連ねていたのだそうです。一夫多妻制によりスルタンは4人の妻を持つことが認められていましたが、血を分けた兄妹同士(スルタンの子供)の争いは絶えなかったそうです。

現世でもいまだに権力の強い男性に惹かれる女性もいますが、それはこのような歴史的背景を見ると、女性もハンターの本能があるのかもしれないですね、潜在的なのか意識的なのかは分かりませんが。




宝物館
食堂
メインゲート(幸福の門)
1  接見の間


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ハーレム


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よし。


入りましょう。



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この手つかずの無放置状態の扉に在りし日のロマンを感じます。

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ここは日が当たらないから保存状態がいいのだと思います。
古のロマンをここでもかいま見ます。


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そういえば思い出したのだけど、このタイルに使われているブルーは「ラピスラズリ」と「ターコイズブルー」の主に二つに分かれています。青のグラデーションが全体的な調和を保っているのですね。
アラブ語が読めればまんなかの文字がなんと言っているのか知りたいところです。

ようこそハーレムへ

なんていう単純な文言ではなさそうですね。



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エントランスを抜けて中へと移動します。

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この床のモザイクなんかも凝っています。

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「妾の回廊」

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中庭に続く回廊。

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ここではいくつかの壁画を見ることができますが、当時のイスラム文化にこの西洋技術が伝わっていたのはとにかく驚きでした。ただ、考えてみるとエジプトだって洞窟に絵を描いたわけですから、平面のスペースに文字や絵を施すことによって文化を伝えていく行為の起源は一緒だと思うのですが、ただどうしてもイスラムの文化は絵を描くのではなく彫り物を施すといった手法が強い印象なので、この違いにちょっと好奇心を抱いてしまいます。カッパドキアのギョレメ地区にある教会の壁画も、あれはイスラム教徒ではなくキリスト教徒が描いたものですから、直に筆を取って壁に絵を描くという習慣は当時イスラムではなかったはずだ、というのが、ド素人の勝手な憶測なのですが。


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もしかすると後世に描きたされたのかもしれない。
そうだとしたら、トルコはずいぶん寛容な文化だったのだなあとやはり思わざるを得ません。アヤソフィアギリシャ正教をモスクに変えちゃうくらいだから、その逆もあったということ?
うーん、どうだろう。
自信ない。



いずれにしても特にこういう草花の模様などは実にヨーロッパ的で興味深かったです。

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300人の愛人がいたとなると、小間使いもいたはず。
こういう小さいお部屋はそういった場所だったのかもしれないと思うと想像が膨らみます。


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一方で、ハーレムは後に増設されたりインテリアをいくつか変えたりしているそうなので、新旧のそういった積み重ねが今に至っているそうです。



このあたりの壁画は遠近法が見事に使われています。
レオナルドの時代の技法ですから、1400年頃かそれ以降に描きたされたと推測。
一方でコンスタンティノープルが陥落したのも同年代ですから、なんとなくこのあたりは後世描き足し論が一致します。


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このお部屋はどなたのだったかちょっと記憶にありませんが、当時のインテリアがとても興味深いです。大体窓がいくつか並んで、平行にして長いソファが置かれているのが特徴的です。


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壁には物置きのような棚があります。


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この中庭は「スルタンの中庭」と呼ばれ、奥に見える通路は「黄金の通路」と名付けられていました。

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それほど大きい中庭ではありませんが、ハーレムの中央部に位置しています。

ハーレムの中にはたくさんの部屋が次から次へと連なっているのですが、薄暗くてなんとなく圧迫感を感じますので、こういう中庭に出ると気持ちがホッとします。
それは当時の人たちも同じだったのかもしれません。




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中庭は定規やコンパスでかたちどったような感じですね。
直線、正方形、長方形、円形。



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今度またイスタンブールに行くときはガイドさん雇ってこようかなあ。
ヨーロッパ旅行するの、もうしばらくはロシア・ウクライナ上空飛びたくないし、トルコ航空をまた利用する可能性大です。



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ハーレムすごいです。
権力社会の絵面が凝縮されているようです。


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ちなみに中央にあるのはストーブです。
右の扉には貝がちりばめられています。

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このタイル装飾をみてるとトルコの商店を思い出さずにはいられない・・・。


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ほら。


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ほら。


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ほら。



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きちんと並んだタイルばっか見てきたからこうなのかも。




このあたりは歩いていてもう何がなんだかよく分かりませんでした。


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つづく。