カトリックの総本山。
イエスの一番弟子であったペテロのお墓の上に建っていることが由来。
ペテロは必ず天国への鍵を手にしています。なので、そういう絵や彫刻があるとすぐにこれはペテロなんだなというのが分かります。
また、一般的に大聖堂はちゃんと十字架のかたちをし、そのあたま(祭壇)部分は東の方向、入り口は西側というふうに決まっているらしいのですがバチカンはどうんだろうか。多分あってるかもしれません。というのも、そのような規制がされはじめたのが中世に入ってかららしいので、バチカンが建った頃はどうだったのかなと思いますが、多分合ってます。
私がここを初めて訪れたときは外観はもっと汚れていましたが、ここもやはりミレニアムの大修復でとってもきれいになりました。汚れてグレー色だった頃の方が重厚感ありましたけどね。
当時は壮大なスケールにとても感動しちゃいました。
我々には普段日本ではけして目にすることのないこの圧倒的な世界は一体なんなんだろう、とますます興味を持つことになるのでした。
この美しい大理石で出来た彫刻は彼が20歳の時の作品で大傑作とも呼ばれています。
ミケランジェロがこんなに艶やかで美しい曲線のマリア像を彫ったのはあとにも先にもこれっきり。まだ独自のスタイルが確立する前だったのでとても貴重な作品です。普段は防弾ガラスに覆われているので触ることも近寄ることもできません。このピエタをバチカンがこれほど大切に扱っていること自体、今となるとなんだか不思議な感じがします(もちろん世紀の大傑作ではあるんですが)。やっぱりミケランジェロには特別の思いがあったんでしょうね。
奥のお部屋ではミサが取りはからわれていました。
おそらく個人的なミサのような気がします。
大天蓋。
この下にペテロのお墓と歴代の教皇様のお墓があります(地下)。
ドームのまわりにはラテン語が。
なんて書いてあったか忘れちゃったなあ。。。
教会建築というのは本当によく考えられて作られていると思うのだけど、このように天然光が差し込んでその光がちょうど真下に落ちるように差し込むところに何か神々しさを感じてしまう。
これが、フランスだとむしろステンドグラスがメイン。
イタリアはステンドグラスのかわりに油絵がはめてあります。
大きな違いです。
これは大天蓋の脇にあるペテロ像。
ほら、手には鍵を持っていますね。
この像の足をナデナデするといいことがあるだったか、なんかそんなジンクスがあるので観光客はみんなここで記念撮影をします。ほら、足の指がもうなくなっちゃってますでしょう。毎日何千人かの人々に撫でられているからです。おそらく冷え性でないことは間違いないですね。
ジャジャーン。
これがサン・ピエトロの十字架といっても過言じゃない。
ペテロの椅子です!!
大天蓋の裏側にある。
ラファエロの大作品「キリストの変容」。
これは聖書の中でイエスが突然白い布をまとって変容し空に舞い上がる姿を描いたシーンです。ラファエロはイタリアルネサンス絵画で最も重要な画家の1人として名高いですが、好き嫌いは多分ありますよね。私はカラヴァッジョのようなスキャンダラスでダイナミックな画風の方が好きです。でも大聖堂にはカラヴァッジョは置いてなくて、美術館の方にいくつか展示されています。
出ます。
なんか写真の撮り方がイマイチだったわ~。
もっと広々とした全体感のある写真がよかったのに。
ほんとにヘタクソ。
昔はこの建物の、右から二番目の窓が教皇様のお部屋で、たまに窓をあけて民衆に手を振ってくれる、と本で読んだのですがいまいち確信が持てません。考えてみたらこんなむき出しの建物に教皇が住んでいたら危険極まりないので何かの間違いだったんじゃないかと思っています。
スイスの護衛。
これも有名ですね。
制服はミケランジェロのデザインと言われている、とこれも昔なにかの本で読みました。でもなんかポップな感じでにわかに信じがたい!(オトナになると疑うことが多くなって困ります)
明日はミサがあるようで、椅子がこのように並べられていました。
イタリア人の業者さんが荒々しく椅子を投げながら準備していました。
そして翌朝この広場の前を通ったらミサをやっていました。
しかも教皇様がいるではありませんか!
ピンクの帯をしているのが大司教軍団です。
ほら、パーパ・サンフランチェスコ!
大司教がみんな挨拶をしています。
ミサ終盤です。
モニター越しじゃないとはっきりお顔を認識できませんでしたが、それでも目の当たりにできてすごく嬉しかったです。