世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ローマへ

さーて、ローマ編行きますか。


今回もトルコ航空を利用しました。
(結構気に入ってるので)
金曜日の夜に出る便は、成田でもっとも遅いフライト。


成田って夜になると食べるところどこも閉まっちゃうんですね。
仕事終わってダッシュでタクシー乗ってNEX飛び乗って車内で寝て、お腹が空いたなあ~と思ってご飯食べようとしたらどこも夜の8:00過ぎるとシャッター閉まっちゃう。しかもフライトが30分早まって時間が全然なくて、結局閉店間際のお店の人が残ったお弁当を売ってくれた。しかも他のお客さんにバレないようにおにぎりもおまけでタダでくれた。ありがとうございます。イスタンブールの乗り継ぎの時に頂きます。




飛行機乗ったらもう爆睡。
イスタンブール着いたら朝。
ローマ着くのは朝の10:30。
なかなかいいつなぎだと思います。



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イスタンブール、アタトゥリュク国際空港のメインゲート。
前回ここで腕時計なくして探してもらった現場。




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イスタンブールにくるとシュミットというゴマ付きの丸パンがあるのですが、空港内でも食べられます。ただし、市内の倍以上の値段がするし、チャイは4倍の値段するからバカバカしくて食べる気にもならなかった。




しかも、イスタンブールの空港で絶対気をつけないとならないことがあります。

値段がユーロ表示なんです。
ユーロ加盟国でもないくせに、空港内のみ全部ユーロ表示なんです。
トルコリラはユーロと同じような単位なので、実にややこしい。

1トルコリラ= およそ45円
1ユーロ=およそ140円

このカラクリをちゃんと気付かないと、3倍以上ふっかけられたも同然の気持ちになっちゃいますから空港利用する方はどうぞお気をつけて。


さらには通貨のシンボルもそっくり。


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小銭もユーロのパクリそのもの。



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上記、どっちもトルコリラですからね!








イスタンブールの空港は明け方でも安全。
お店もやってるしカフェも空いてるし。
ずっと本を読んでたんですがだんだんそれも飽きちゃってちょっと退屈だった。


朝早い便にようやく乗って一路ローマへ。
今まで横断したことのない、バルカン半島の上空を飛ぶ。



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あんまり雪がない。



私、個人的に、乗り継ぎ好きです。
特にヨーロッパの移動って好きです。
そこにはもう日本人はいないし、日本語のアナウンスもないし、完全アウェイなんですが、どうしてか分からないけど気持ちが楽になるんです。アウェイの方が自分がしっかりしてくる。ホームだとゆるゆる。



ローマに着いたら友達が空港へ迎えにきてくれました。
(イタリアらしく遅れて到着してきたので15分ほど待たされましたが)


ローマに着いた時は大雨が連日降って大騒ぎ。
川は氾濫し道路は閉鎖され歴史的大洪水に毎日ニュースでも報道されてました。
一日早く着いていたら、空港から市内には行けなかったかもしれない。



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↑橋げたのギリギリまで水かさが増してるのわかりますか?


今回は友達のおうちに2泊。
そのあとはアパートホテルに泊まりました。

お友達の家にはシニョーラ(友達の夫のマンマ)と友達の夫と一匹の犬も住んでいます。
私がローマに住んでいた頃、大変お世話になった一家です。
たまたま私も近所に住んでいたのでよく遊びに来たものでした。
そこでシニョーラにイタリア語教えてもらったりご飯食べに行ったりしたんです。
今でもクリスマスカードはかかしません。



到着した日はその足でカプチーノコルネット(イタリア版クロワッサン、イタリアの朝食のド定番)を食べに連れて行ってくれました。
念願!
正直言って、そんなに飛び抜けておいしいわけじゃないんですよ。
だけど、ローマでしか食べれないローマの味っていうのがあって、懐かしくて本当に嬉しい。日本では絶対に食べれない独特の味です。




そしてそのまま家に行ってシニョーラの手料理三昧。
ポルチーニのリゾット、インボルティーニ(肉を巻いてハーブで味付けしたもの)、ニョッキ、ああイタリアの家庭料理の味。

テーブルクロスやナプキンも上等のもの。
食器もきれいなデザインで、銀食器のカトラリーもやまほど出てきて、
「ああ、お客様としておもてなししてくれてるんだなあ」としみじみ実感。
嬉しかったです。





時差ぼけでそろそろ眠くなってきた私に、今寝ちゃダメだと言われ、近所のシニョーラも日本からやってきた私を見物がてらやってきて、みんなでトランプ大会。これがなかなかおもしろくて、キョーレツに眠かったんだけど一気に目が覚め2時間集中勝負。


写真がなくてすみません。
そういう空気じゃない時ってありますよね。
まさにそんな感じ。



ちなみにここの犬はテオといって一度交通事故で亡くなって、それからしばらく飼ってなかったのだけど7年前にまた同じ犬種を飼い始めました。家族全員に溺愛されている雌犬のフリーダ。普段はめったに人になつかず、お客がくれば人見知りしてどんなに呼んでもテーブルの下からでてこないそうなんですが、私にはすぐになついてくれました。「レイエインナモラータディテ(あなたが好きになっちゃったのね)」とみんなが口々に言う。

大興奮で動きまくるから写真が撮れない。

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私が部屋にいるとフリーダが様子を見にやってくる。
私が朝寝ている時もドアの向こうにフリーダがいたり、バスルームで顔を洗っていると知らない間にドアが開いて、なんだろと思って振り返ると誰もいない、と思いきや下をみるとフリーダがいる。

普段、フリーダは友達夫婦の家で寝ます。
だけど朝起きるとベランダ続きでつながっている母屋のシニョーラ(ご主人のマンマ)の家にやってきます。朝起きたらシニョーラが「この子入ってくるやいなや、すぐあなたの部屋のドアの前まで様子みに行ってた。とてもかわいかったわよ」と言ってました。


しかも、こっそり私のベットにあがったでしょ!
足跡がうっすらついてたからすぐわかったんだからね。

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お食事の時もウロウロ。

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一瞬たりとジッとしていることがないフリーダ。


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ネミーコ(仲の悪い犬仲間)が散歩をしに近くを立ち寄ると敏感に察知してパトロールに行きます。そして吠えて威嚇します。

(バルコニーの一番奥で、眼下の犬をにらみつけるフリーダがいます)

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お顔はこんな感じです。


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この犬はイタリアにしかいない犬種です。
ブラッコ・イタリアーノといって、正真正銘イタリア犬です。
ちょっとたるみのある顔周りが特徴的。
かわいいの。
私はやっぱり大型犬派。




久しぶりのローマは顔なじみの家族にあたたかく迎えられ、懐かしいやらホッとするやらでとても安心できました。
そしてイタリア人漬けだった一週間を過ぎた頃には英語がパッタリと出てこなくなって自分でもすごいビックリしました。

そんなのやだ!







つづく。



余談ですが、私は西暦を英語でいうのが苦手です。イタリア語は1000から数えるのですが英語は間を切ったり切らなかったりしますよね。
超基本的なことなんだけど、第3言語にどっぷり浸るとこういう混乱が起きて何がなんだか分からなくなり、1998年をイタリア語読みのまんま、サウザントナインハンドレットナインティーエイトと読んで笑われたことがあります。我ながら思い出しても今でもウケます。だけど2000年は人によっては1000から読む人もいますよね。だからそれ以来、今でもよく混乱します。じゃあ1998だって1000から読ませておくれよ!