さて、旧市街の散策は終了。
いったんホテルに戻って休みたいので帰途に就きます。
歩き疲れたのでチャイを飲むことに。
これを機に、このあと数日は何度もチャイを飲むことになる。
それくらい濃くて熱くておいしい。
シビれるほどのダサイおみやげは全くみつかりません。
なぜかマトリョーシカ売ってるし。
このおみやげやの前を偶然2回通り、この店員(自称:ジョントラボルタ)に2回声をかけられ、仕事終わったら一杯飲みに行こうと言われたけど、そんな誘いにホイホイついていくようなタイプの女じゃないのよ、ってかっこよく言い捨てようと思ったら最後のあたりで英語がうまく出てこなくてかっこよく決まりませんでした。ま、通じたみたいで you broke my heart って言われたけど、これはトルコ人が困った時によく使う決まり文句みたいでその後あちこちでその言い回しを耳にしました。
ホテルまでトラムに乗ってもよかったんだけどせっかくなんで歩くことにします。
この絨毯屋さんにピーン!!!ときて中に入りました。
ほとんど直感で。
もの静かで口数の少ないトルコ人のおじさんがいました。
この界隈には珍しく商売っ気がないところが気に入ったのと、自分のイメージした小さめのトルコ絨毯を見つけて天にも昇らん勢いだったけど、一発目で衝動買いは怖いので残りの日数で少し考えさせてもらうことにしました。
出ると、他のトルコ絨毯売りの店員がカモを見つけたかのごとく声をかけてきます。
チリチリパーマの体格のいい若い男性が怪しげな名刺を渡してその態度がとても調子に乗ってる感じがしたのでこんな振る舞いをするこの人は一体いくつなんだろうとふと思って年齢を聞くとまだ23歳だと言う。トルコ絨毯のお店って結構儲かるんでしょ?商売どうなの?って聞くと、君どっからきたの?日本?マジで?どっか留学してた?ペラペラペラ。絨毯屋はそりゃー儲かるさ、ボロ儲け。俺にとってはお金なんてただの紙切れみたいなものさ。
と卑しい表情で笑う。
生意気!
バカ!
絶対こんなとこで絨毯なんて買わない!
路地を下って行って写真を撮っていると今度は別のお土産屋さんに話しかけられる。
クルド人の彼はスゥエーデンに住んでいるんだけどたまにこうやって故郷に帰ってくるのだそう。
スイス人の妻がいてナンタラカンタラ。
話が長くて覚えてないけど、どこまでが本当の話なんだかかなりビミョー。
(半分は作り話だと思ってます)
やっぱり昔は木造住宅が多かったんだ、トルコは。
壁画。
おみやげ探しに一軒のお店に入ると今度は日本語を勉強している学生のバイトに出会う。
もうすぐ日本語の試験なので頑張らなくちゃならないけど次は中国語を習おうと思ってるんだベラベラベラ。日本から持ってきたガムをあげてさりげなく会話を断ち切って退散。
うっとおしいでしょう?
でもこのうっとおしさがイスタンブールのスタンダードなんです。
これはエジプトにもよくあるパピルス紙に書かれた歴史絵図。
興味深いです。
白装束を着て踊っているのはセマーと呼ばれるイスラム教の宗教舞踊。
くるくるまわって踊るのが特徴、まわって意識を失うことでその無意識状態の中でアラーに出会うことができると信じられていたらしく、コンヤという地方都市がその発祥。だけど今はすっかり民族舞踊の扱いとなり観光客向けのパフォーマンスとなってしまった。
トルコの民族舞踊といえばベリーダンス。
女性がおへそだして腰クネらせて踊るやつです。
むかしクラスメイトのトルコ女性が「トルコナイト」というパーティーの時に披露してくれたことがあります。トルコの女性なら誰でも出来るわよ、と言ってたしそれを信じてきたけどほんとかな。
ちなみにその日一緒だった別のトルコ人の友達は「やばいな、オレ今日は酒を飲んでしまった。家に帰ったらアラーに謝らないとならない」と本気で言ってました。
いろいろあるんですね。
夕暮れのブルーモスクの前を通ります。
この広場、とーっても大きくて夜でも人がたくさんいておまわりさんもいるので安全。
だけど唯一怖いのがこの野犬。
わけの分かってない日本人が「かわいい!」と言って撫でに行かないことを祈ります。
あ、ライトがつきました。
こっちはアヤソフィア。
この二カ所はホテルから至近距離。
なので観光は一番最後に取ってある。
待っててよ、ブルーモスクとアヤソフィア。
中に入るの、すごく楽しみにしてるんだから。
ホテルに戻っていったん休憩。
さて、夜ご飯食べるので外にまた出ます。
スルタンアフメットのトラムの駅周辺。
ブラブラ歩くけどどこもかしこも観光客目当てのお店しかない。
地元の人がいっぱいいるお店に行きたいなあ~。
さんざん悩んで結局ここ。
絶対イマイチだと思ったけどこれ以上探し続けると夜遅くなっちゃうから超妥協。
あまりお腹も減ってないので軽く済ませるためにトルコピザだけ注文。
見て分かると思いますが味薄いです。
どうしてこうも薄味なんだろうと思うほど味薄いです。
お酒は飲めませんので(多分扱ってない)コーラと一緒に頂きました。
となりのテーブルに乗ってる白いあれは一体なんだろう。
パンなんじゃない?!!
意味不明。
お通し?
お店は全くぼったくりなし。
むしろぼったくりはしてません、と言わんばかりに明朗会計説明つき。
すばらしい。
なんて正直者の多い国なんだ。
そのあとチャイハネでチャイ。
おいしすぎ。
そのあと夜のガラタ橋と夜景を見学に。
昼間にはなかった露店がいくつか出ている。
うまく説明出来ないけど、それがとても中東な雰囲気がしました。
橋の下のレストランのネオン。
サバサンドもまもなく閉店。
こういう屋台は夜でも営業。
多分明日の朝のパンを買って帰る人もいるのだと思います。
これはなんの屋台だったか覚えてないんですが、未だにアルコールランプを使ってるのにレトロ感を覚えて撮った写真です。電池じゃないんです。
気付くとサバサンド広場の清掃が始まってました。
一面に洗剤と水を撒いてモップでゴシゴシ掃除してるんですよ。
公共スペースにも関わらずですよ。
なんて真面目な国民なんだ!
広場全体風景。
ここでホテルに戻って寝ました。
1,2,3であっというまに夢の中です。
(つづく)
おまけは動画。
夜に営業していたサバサンドの船とその周りの様子。
船、すごい揺れてます。
どうしてあえて船なのかなあ。
船酔いしないのかなあ。
フェリーはアジアサイドに行くやつです。