カッパドキアってよく聞く名前ですが、実は地名なんです。
上の地図をみるといかにも都市名みたいに「カッパドキア」と書いてありますが、実際はギョレメ、ウチヒサール、カイセリ、ネヴジェヒル、ユルギュップ、アヴァノス、といった町や村の集落が転々としている一帯を総じてカッパドキアと呼ぶんです。
いきなりフライトdelayで1時間30分遅れ、着いたのは夜の11時過ぎ。
でも大丈夫、お迎えサービスは申し込んである。
飛行機降りたらびっくり、すごい汚臭。
牧場の臭いって言ったらいいのかな。
暗かったからよく見えなかったけど、近隣はなーんにもない場所だったので肥料とか畑にまいてたのかな。とにかくちょっとビックリでした。
で、お迎えの人を探したのですが、それらしき人がいると思えば私の名前じゃない、別の韓国人の名前を持って立ってる。
困ってホテルに電話しようとしたら、その違う名前を持って待機していたお迎えサービスの人が親切にホテルに問い合わせてくれて、一緒に乗せてくれることに。他にはガイジンのカップルと日本人の女性2人組が乗り合いとなりました。
助かった!
その乗り合いバスに乗って1時間くらい走ったと思います。
なにせ空港からとんでもなく遠い。
ホテルに着いたのは夜中の1時過ぎ。
フロントのおっちゃんは起きて(眠そうにして)待っててくれた。そして鍵を渡しがてらさっきまで乗せてもらってた送迎車が「あれは間違いなく君の送迎車だった=こちらの落ち度はない」というのだけど、オッサンどうみても私の名前間違えてたやんけー。
ま、とりあえず無事に着いたからいっか、と思って速攻部屋に入りシャワーして寝ました。
朝食のお部屋から見る景色はこんな感じ。
すごい別世界。
現実離れすることが今回の旅の目的なのでいい感じです。
ここで親切な韓国人女性にであう。
お母さんと2人で旅行しているとのこと。
お母さんは釜山から、娘さんはエミレーツ航空のスッチーでドバイに住んでるんですって。
昨日気球に乗ろうと思ったけど天候不良でキャンセルになって乗れなかった、と話してました。
この娘さんの容姿も英語もあまりにも美しくてすごいウットリしてしまった。
ま、あれは韓国人マインドというよりは限りなくもはや欧米人(ラテン系)に近かったですけどね。
海外長いと必然的にそうなりますね。
さて、そうこうしているうちにツアーのお迎えがやってきました。
そうです。
カッパドキア奇岩ツアーに申し込んでおいたのです。
私が申し込んだのは一番ポピュラーな「レッドツアー」。
奇岩の名所をまわるコースです。
いろんなホテルの観光客の寄せ集め団体ツアーでガイドは英語です。
次にポピュラーなのは「グリーンツアー」
今回はこっちは申し込みませんでした。
だってせっかくの一人旅なのに団体行動なんてやだ。
ですから、初日はツアー、翌日はマウンテンバイクで自力サイクリング、という予定です。
ということでレッドツアーのお迎えバスに乗る。
なんだか意味分からないまま連れて行かれる。
ユルギュップ
カッパドキアにある村の一つ。
一番高い塔はお城みたいなもの。
それぞれの岩は住居になっていて今でも住んでいる人もいる(ホテルやレストランもある)。
観光客寄せのラクダもいる。
これ、なんだか知ってますか。
ギリシャにもよくある幸運を呼ぶお守り。
確か厄よけ的な意味もあったかな。
カッパドキアの奇岩は全部自然現象でできたものです。
数億年前の噴火で流れ出た溶岩が時を越えて変形し、今に至っているのだそう。
そしてその昔、人々はそこを住居にし、時には隠れキリシタンをかくまったりしたのです。
10分フリータイム。
特に見るところもなく時間を持て余して、やがて出発。
ギョレメオープンエアーミュージアム
ここはカッパドキアでメインの見どころ。
後ろを振り返るとこんな光景。
ここはカッパドキアを訪れたらまず最初にいく観光スポットなのでたくさんの観光客がいます。
キリセ、とよばれる教会の洞窟がここにもちらほらみられます。
昔はハトの糞がワインの堆肥になったそうで、ハト寄せには赤が効果的だと言われていたらしく
ペイントは赤が主流です。カッパドキアではワインが有名だそうですが、私が歩いた一帯ではワイン畑は一度も見かけませんでした・・・。多分遠くに行くとあるのかもしれない。
これは洞窟の中にある食堂。
細長いのはテーブルだそうです。
いまでは昔の面影はほとんど残っておらず、あるのは住居のみとなっています。
洞窟の中はまあまあ広めです。
窓はもちろん、上にどかんとあけられた穴。
当時はこれにランプで生活していたのかもしれません。
また、ここには保存状態のよいキリセ(教会)が3カ所ほど点在しています。
そこは撮影禁止だったので写真撮れませんでしたが、立派なフレスコ画の見事な教会が隠れています。
(下記写真は別のサイトから拝借しました)
ここはカランルク・キリセという教会です。
この一帯で一番高い丘の上の洞窟の中にあります。
不思議だと思いませんか?
トルコは95%イスラム教と言われています。
なのに、4世紀前後は通称路の用地として栄え、キリスト信者がこのようにコミューンを築いていたのです。これだけ立派な住居と多くの教会を残したということは、やはりこの一体でもカッパドキアは当時それなりに繁栄していたのでしょうね。
そのキリセから見渡すカッパドキアの景色。
この木に、みたこともないかわいい白い花がいっぱい咲いてました。
アップで撮ればよかった。
次の教会は、トカル・キリセ。
(これも撮影禁止だったので他サイトから拝借)
さすがトルコ。
ヨーロッパに負けじ劣らず歴史が深い。
こういう教会があるのってイタリアとかギリシャとか多いです。
そしてこのギョレメオープンエアーミュージアムを見終わるとお決まりのおみやげ屋通りが。
ダサいおみやげがいっぱいあって心が躍りましたが、時間がないので素通り。
あ!トルコ建国の父、アタトゥリュク様が。
さて、次の目的地へ出発。
と思ったら、同じツアーの1人が行方不明に。
ガイドさんが必死に探しに行くも見つからない。
バスでしばし待たされる。
カッパドキアではこのような小規模ツアーがあちらこちらで行われています。
なぜかというと、村と村の間の距離がかなり離れているのと、土地勘のある人じゃないとたどり着けないようなスポットが多いからです。マウンテンバイクでサイクリング、と思っていた翌日のプランもちょっと現実的じゃないかなとこのあたりから考え始める。なんといっても土地の高低差も半端ないので、自転車でこぐなんて自殺行為じゃないかと思うわけです。しかも灼熱の太陽の下で。そんなことするのって賢いバックパッカーじゃない気がする。
しばらく待ってるとバスがブルンとエンジンをかける。
え?迷子の人を置いて行くの?と思いきや、さっき見学した教会のところまで車で上がってガイドさんがまた探しにいく。
いました、いました。
無事帰還、出発。
チャウシン
お次はチャウシンという小さい村。
ガイドさんが説明してくれるんだけど、声が小さくてよく聞こえませんでしたが、ここにも他の村同様、一番上に教会があるのでぜひ見ておくといいとのこと。
事前のリサーチによるとここは小さな商店があったり、ちょっとした村のにぎやかな雰囲気も味わえそうだったのですが、特に何もない。
じゃ、また登って行きます。
この写真でみえるのはバスの駐車場くらいなもんです。
すかさず途中に一件だけあるみやげもの屋から声がかかる。
少年がサーッと走って行き、こうやって道中で露天販売を始める。
さっきのギョルメの光景とはちょっと違って、本当に素朴な村って感じです。
奥に見えるのはローズバレー!
この日はちょっと曇っていて、とにかく風が強い日だった。
さっきいたバスの駐車場が眼下に見えます。
村の中心はやはりその一帯みたいです。
小さい村です。
丸いドームは村のモスク。
なんと、道中でフレッシュオレンジジュースを売ってました!
うれしい。
一杯ちょうだい。
トルコ人って時々、なんのジョーク?っていうような意味不明な回答するんです。
でも確かによくみるとちょっと老けてる。
少年ではない。
一杯1リラ(=約55円)。
この絞り機、すごいです。
一撃でジュースができます。
しかももっとすごいのは、ちゃんとコップすりきり一杯に入るようにオレンジの大きさを見極めて無駄なく活用するんですよ。職人技だわー。
さ、5人待ちしてようやく私のがきた。
やったーと思ってぐい飲みしようとしたら、思いがけずこのプラスチックカップがフニャフニャだったので口からジュースがこぼれる。
白いシャツ着てたので慌ててよける。
このフニャフニャカップ、おかげさまでここで学習させてもらいました。
トルコ、どこいっても果てしなくフニャフニャだったので気をつけないと今回の二の舞踏みます。
肝心のジュースというと・・・
おいしかった!!!!
あったりまえ!!!!
(また飲む前に写真撮り忘れました、すみません。こぼした後に思い出して撮りました)
はあ~幸せ。
さ、ガイドが言ってた教会とやらに行くためにもっと進みます。
ちなみにこのツアーガイド、目的地に到着したら2分くらいの簡易説明したらあとは20分のフリータイムを設け、あとは放し飼いにされますから、こういう場所もさっきのところも基本勝手に行きます。
だから私もこの間ずっと1人です。
ここ、すごい。
テレビでみた。
さっきのキリセ同様、教会は多分上の方か、奥行きのある場所にあるに違いない。
ここかな・・・。
きっとそうだ。
(ガイドがいないから分からないし、地球の歩き方にも載ってないから勘頼り)
さっきのギョルメと違ってこっちは修復もされていない手つかずの状態です。
すばらしい。
洞穴って結構保存状態いいのでしょうね。
雨風に当たらないし。
棚だとか通路とかちゃんと作ってある。
装飾まで。
改めて歴史の奥深さにしみじみ感動しちゃいます。
しかしこのカッパドキアというのは広大ですね。
この洞窟住居、ほんとにすごいです。
屋外と屋内の境目もあるようなないような。
さっきのジュース屋を終点だと思ったのか、観光客があれ以来やってきません。
私1人です。
時計を見るともう時間がない。
戻らなくちゃ、さっきの行方不明の人の二の舞になっちゃう。
ここで下の方から別の観光客に呼び止められる。
「ヘーイ、そっちに行くにはどうやったらいいの?」
うーむ。
なんと答えたらいいのか。
「別の方から入ればつくよ」としかいいようがなかったです。
申し訳ありません。
道はこんな感じです。
さっきのジュース屋さんはもう跡形もなく姿を消し、観光客もいない。
みんなあっという間に見終わっちゃうのね。
急いで戻ると、バスにはすでにみんな着席していてガイドさんが手を振って待っていてくれました。
時間はきっちり20分。
みよ、この大和魂を。
さて、このあとはランチタイム。
このような大きいレストランに連れて行かれ、他のありとあらゆるツアー客もまとめてここにぶちこめられ、ビュッフェ形式の食事でした。
トルコについて初めてのまともな食事でしたが、味はまあ、普通。
写真撮ろうと思ったのですがそういう雰囲気でもなかったのでやめておきました。
飲み物が別料金だったのですが、なぜか私のところには集金に来ませんでした。
トルコは割とそういうところがルーズっぽいと事前調査で知ってましたがこれがそれか!と思いました。まあ別に飲み物だいくらい払ってもいいのだけど、ラッキーでした。
では午後の部に続く。