世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

Solo Piano ?鵺/チリー・ゴンザレス

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これ、最近買い足したスティービー・ワンダーのアルバムを買った時に見つけたアルバム。
新鋭ジャズのコーナーにありまして、クラシックとの住み分けがちょっと微妙なんですけど、視聴して一発で気に入って即買いでした。

わたしはおそらく気分が落ち込んでいる時にこういうのを聴きたくなるんだろうな。
なんでかっていうと、とっても気持ちが落ち着いてくるからです。
言葉とか、目に見るものとか、物質的なものなんかじゃなくて、脳みそのはじっこでひそひそとささやくように五感を震わせられることに癒しを感じるのです。不思議なものですけど、音楽がなくては多分生きていけないと思います。このアルバムみたいに小さな優しい刺激を受けるとそういうことを思い返し、数年前のことを思い出し、この先の事を少しだけ考えます。そして、きっとそれは誰にいっても分かってもらえないだろうし、分かってもらいたいとも思わない。それは小さく心の中で反芻する自分との対話にすぎないからです。

状況とか人の人生って、ある日突然ガラリと変化しちゃうんだなあと思ったことがありました。
それは、唐突にやってくる。
なんの前触れもなく、遠慮もなければ躊躇もなくです。
事前に通達もなくましてや予告もなくです。

そういうのって、その立場になるとただ受け止めるしかないのですね。
ただ受け止めていくだけしかないのですね。
人に与えられた試練というのは、時に残酷で卑劣だなと思います。
そして、時に無力で非力だなと思います。


こういう時に村上春樹さんを読むと、心の皮がズル剥けになって余計なものが削り取られていくような快感を覚える。私と同じような感覚を、同じようなものを見てる人が他にもいるんだなあって安心するからです。大分おこがましい発言で恐縮ですが。


歩き出す時は誰かの力が必要な時もある。
一人でも頑張れるけど、たまにそれが重くて重くて背負って歩くにはしんどくなることがあるから、
音楽も村上さんも、
そしてそんな変わり者の自分を励まして支えてくれる周りの人にも心から感謝。