セーヌ川をはさんだ左岸(地図で言うと川の下側)の地区にある、サンジェルマンデプレ界隈。
昔っから響きがセレブなイメージがあってぬぐいきれません。
実際は昔からある高級な下町、といった風情です。
ブティックやビストロがあったりします。
このショットは来るたびにいつも写真撮影してしまう。
パリはそういう場所が多くて困る。
この教会の向かいにはカフェ「ドゥ・マゴ」があります。
もはやここの広場のランドマーク的存在です。
たくさんの文豪が足繁く通ったと言われる所以があるカフェはパリにはよくあることですが、歴史深いカフェっていうのはおそらく内部もクラシックで素敵そうだし、思い出として一度は行ってみてもいいかもしれないです。(個人的には警戒心が強く働いちゃうのでどうしても気が向かないのだけど、それは間違いなくぼったくりローマ生活のいまいましい過去が影響しているのだと思われる)
イタリアンレストラン発見。
フランスでイタリアン食べた事ある人いますか。
ヒドいです。
麺がブヨブヨで。
隣同士の国なんだから我々よりももっとお勉強する機会があるじゃない。
本屋さんのウインドウ。
サンジェルマンって、ぶっちゃけ散歩してもそれほど楽しくない(高いお洋服も買えないし)。
だけど知らないところにひっそりとお店があったりパン屋があったり、地元の人しか知り得ない情報が転がってそうで、そういうのを拾いたくてつい出かけてしまうエリアなんです。
この界隈にある念願のバックやさんに立ち寄る。
だけど、その時は気に入ったかたちがなかったので泣く泣く諦めました。
日本ではまだほとんど知られていないブランドです。
それでもってこの通りはインテリアショップが軒を連ねる。
結構デコラティブなものやアンティーク(クラシック)なものが多く、お値段もそれなり。
でもそれは仕方がない。
なんたってここは左岸地区なのですから。
ミニチュア売ってるウインドウも結構見かける!
パリだけにさすが、自転車競技。
ブラブラと歩き続けます。
サンジェルマンは結構広いのです。
パティオを思わせるような風景を見かけるとつい興味を引かれてしまう。
背が高く整然としているパリの建物は本当に美しくて、こうやって立ち止まってしまう。
写真がイマイチでくやしいのだけど、ここはCafe de la Mairieといって、初めてパリを訪れた時にパリ在住7年目の大先輩に連れてきてもらったカフェ。さきほどのドゥ・マゴのような、もう亡くなった文豪が訪れるというような格式高い場所とは少し異なり、近くに住む俳優さんや女優さん(カトリーヌ・ドヌーヴとか)足繁く通ったといわれているそうです。
ここを通るといつもあの時を懐かしく思い出すのです。
さて、このカフェの目の前にあるサンシュピルス教会にきました。
修復中でした。
ダヴィンチ・コードの舞台にもなりましたが、この教会は昔っからサンジェルマンの人々のよりどころになっています。
噴水の周りは広場になっていて、近くに住む人たちや買物帰りの人、子供や犬の散歩の休憩どころになるスポットです。
せっかくなので久々に教会に入る事にしました。
さ、行きますよ。
この教会はほんとうに見事です。
入った瞬間にその完成度の高さに度肝を抜かれますが、何よりも厳かな気持ちで一杯になります。
正面祭壇にはマリア像もキリスト像もいません。
燭台が置かれた祭壇だけです。
これがフランス流です。
奥の柱に張り付いている銅像は大抵キリストの弟子達かあるいは聖人です。
もちろん今でも日曜礼拝は行われています。
そしてこの巨大なパイプオルガンがあるのもフランスの大きな特徴かと思います。
カトリックお膝元のイタリアではほぼ見当たらない風景です。
これを知った時の衝撃は今でも忘れられません。
そしてなんといってもステンドガラス。
フランスにある教会に入る機会があれば、正面奥の祭壇から後ろを振り返ってみて下さい。
必ずと言っていいほど、ステンドガラスで出来たバラ窓(六角形のような丸い窓)があります。
そして通路の脇にずらりとならぶ小さな祭壇あるいは礼拝堂にも背面はこのように美しいガラスで装飾されていて、昼間の太陽の日射しが入るとこのように美しい姿かたちが浮き出るのです。
イタリアの場合はこの背面はほとんどと言っていいほどステンドガラスではなく、聖書に基づいた巨大な宗教絵画がかけられています。これも大きな違いです。
私が訪れた時はほとんど人がいなかったので、なおさら厳かな気持ちになりました。
教会の中はいつも静寂に包まれていてヒンヤリとしていて、別世界の空間があります。
なぜかいつもそれに癒しを受けるのです。
そして気持ちが真剣になります。
ピリッと。
外に出ました。
さっきよりも少し日が傾いてきたかな。
夕方になるとめっきり冷え込むので防寒対策はしっかりと。
さんざんお散歩したりブティックをひやかしでのぞいたりしたら、なるべく早く帰ってあったかい夕飯を作って食べたい。
パリに滞在する時にアパートを選ぶ理由はそのためです。
ちなみに、今年はマルモッタン美術館でベルト・モリゾ展やってました。
大好きな画家の1人なのでとっても観に行きたかった。
(最近絵画なんて全然観に行ってない!!)
東京でお気に入りの美術館は、と聞かれたら、上野の国立西洋美術館を挙げます。
常設展で自分好みのコレクションを置いてあるのはあそこだけです。
あとはどこも企画展勝負!だからなあ。。。。
話がそれましたけどこの辺で。
(ちゃんと旅行ブログらしくがんばってます)