あれ?こんな写真撮ったっけ。
通りかかったカフェの内部はお店のレシートで壁も天井もびっしり。
ユニークな装飾に通りかかる人がみんな私と同じように店内を覗き込んでいた。
扉の装飾も絵になる。
おみやげやさんのウィンドウも賑やか。
モンマルトルは小高い丘の上にある。
こうやってパリの景色を時々建物のすきまから覗き見することもできるのと逆に、小高い丘の上にそびえ立つサクレクール寺院を下から仰ぎ見ると、その風景はとても美しい。
このRue de la Mireの風景にはグッときた。
モンマルトルにはAbbesses駅から入ったが、帰りはBlanche駅から抜けたい。
その為にはBlanche駅につながるRue Lepicを探さねばならない。
モンマルトルの裏道は縦横無尽に小道が散らばっているので地図をみながらじゃないと歩けない。
じっくりと無駄なく地図に沿って歩いていくとこの花屋さんのあるところに出た。
Rue Lepicの入り口だ。
ここがRue Lepic。
とてもすてきな食材屋さんがあったり、地元の人や学生が多い小さなカフェやフルーツ屋さんがあったり、さっきまではザ・観光地に浸り切っていたのが、だんだんこの通りのあたりから素顔のパリに戻っていくような感覚がした。
なんかすでにもう懐かしいな、あの感覚。
この下町な通りを抜けて「下界」におりたところがBlanche駅のある大きな交差点。
並木とトラムが走っている真ん中はBoulevard de Clichy(クリシー大通り)。
昔っからあるパリの大通りの一つ。
この写真の真ん中あたりにあるのがさっき下ってきたRue Lepic。(黒いシアターの左脇)
そして左手の手前にある赤い建物はなんだかわかりますか?
この赤い建物はこれです。
そう。
そしてもう一つ。
Blanche駅といえばここにもアールデコで有名なメトロの装飾。
見事に周囲の景観と溶け込んでいる姿はAbbeesses駅同様、こちらも完全に風景と融合している。
古き文化と伝統が今も生活に自然に溶け込んでいる典型的な姿の一つ。
無性にパリに郷愁を覚える風景。
こういう何気ない風景をつかむことができたり感じたりすることができたら、
きっと誰しもがパリの虜になると思う。