世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ボランティア

昨日は朝早く起きてどこに行ってきたかというと東村山市にある某物流会社へ、東日本大地震の被災地へ送る支援物資の仕分けボランティアに行ってきました。老若男女、みんなでがんばってきましたよ。


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これはJ-WAVEが物流会社ウィンローダーさんと一緒に東北の被災地に支援物資を送る活動で、先週からラジオで必死に支援物資を求め、それに協賛したたくさんの一般の方々からこの物流会社に物資が届けられます。


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これらの物資は全て一般のご家庭から送られたものです。企業のものは一切ありません。
段ボールを開けても開けてもどんどん積まれる箱を見て、人々のあたたかい気持ちに触れながらこのようなお手伝いができることはとても感慨深いものがありました。



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今、現地が必要としているのは「調理せずとも食べれる食料品」らしいです。
缶詰とかレトルトとかカップ麺が人気のようです。
私は家にあるわずかな缶詰とおかゆのレトルト、栄養ドリンクを提供しましたが、最初はこんな少しだけ持っていっても意味ないような気がすると思っていました。だけど、このように細かく分別していくと、塵が積もれば山となっていく様子を目の当たりにして、どんな小さな事にも意義があるんだなぁと改めて実感しました。


いまだに被災地では食料物資が不足しており、朝はパン一個支給されてそのあとは夜まで何も食べれないような生活を続けているそうです。どうして?と思ったら、支援物資のうちの8割が日用品、2割が食料品で圧倒的に食料が少ないのだそうです。食べ物はどうしても賞味期限があるので制限される上に、現場はまだ断水・停電しているので食材があっても調理が出来ないといった状況とのこと。そもそもお湯がなければカップ麺も食べれませんしね。




一人一人の手で仕分け・梱包された荷物はラベルが貼られてこのようにきれいに整頓されます。
これを必要な分トラックに乗せられて被災地に向かいます。
この様子はツイッターで随時アップ、報告されますのでとても安心出来ますし、自分たちの支援物資が確実に被災地の皆さんに届けられ喜んでもらえるということに、このボランティアをやった意義を感じます。


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大きな避難所はある程度物資は揃っているそうです。
問題は、避難所にいない被災者だそうです。かろうじて自宅が震災からまのがれた人々は水も電気もない家で物資の援助もなく暮らしているそうです。そこで、この物流会社さんはそのような人々を救うべく、現地で拡声器で支援物資の支給があることを伝え、集まった被災者の方々にこの物資を供給して下さいました。粋な計らいですね。素晴らしいと思います。ご年配の方をまずは優先させ、これらの段ボールを広げ、細かく仕分けされたその箱を一つ一つみながら被災者の方々は喜んでらっしゃったと話しておりました。



また、現地の写真もみせてくれて、実際の被災地の様子についても説明してくれました。
石巻の市内はとんでもないことになっていました。破壊した酒屋の店内は強奪されて何も残っていないこと。遺体が発見された時の印としてハンドルにつけられた赤いリボンはそのままになっており、その車のタイヤやガソリンも全て強奪されていること。水産加工場にあったらしきお魚が大量に民家の玄関先に津波によって押し流され山積みのまま放置されていてすごい汚臭がするため石灰がまかれていること。とにかく石巻は仙台と異なり至るところでものすごい汚臭がするので、いるだけで気持ちが萎えると言ってました。また、名取市の被災地では曲がった電柱の先に死体が数日ぶらさがったままだったそうです。自衛隊はかなり頑張って作業をしてくれているらしく、道路などは大分片付き、物資輸送や撤去作業の車が通る分の道路はかなり整理されているそうです。ただ、現地はいまだに通行許可証がないと立ち入ることはできないそうです。大地震が起きてもう2週間が経つので、行方不明者の捜索をそろそろ打ち切り衛生面の問題もあるのでがれきの山はもうショベルカーで一気に片付けてしまった方がいいのではないかという意見も出ているそうです。

ドライバーさんや現地に行った調査員の話によると、これは本当に長期戦になるので支援物資もこれで終わりではなく、これからも続けていかなければならないと話していました。




これは、送られてきた支援物資の中に入っていた手紙です。
私たちボランティアへの応援メッセージだけでこれだけあります。
現地へのメッセージはもっともっと山のように届いていて、それをみると人々のあたたかい気持ちに思わず涙が出そうになることもしばしばありました。



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だから、どうかこのような素直なあたたかい心を裏切るような事はしないでほしいと思いました。


今問われているのは日本人のモラルじゃない。


その日本という国を統率する強いリーダーシップなんだと思います。


それがないですからね~この日本には。嘘でもいいからさ、って感じがしますほんとに。
なんでも国民に強要するな、政治家よ。



ちなみに帰り、新宿に寄ったらなんと新宿が暗かった!!!!
これは滅多に見れない光景だと思ったので写真撮りました。街灯の下だったから明るく見えますが、アルタから新宿通りに向けてビルの一帯はかなり暗いです。普段からこんなんでいいんじゃないの?



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地下鉄のホームのあの暗さが、毎朝毎晩通勤の度にモスクワやブタペストを思い出させてくれます。

ローマなんかもっと暗いから、東京もこれを機にエコした方がいいかもね。