だから、次にパリに行く時は必ずロダン美術館を訪れようと、メトロポリタン美術館を出る時にそう固く決意したのだった。
そして数年の月日が経ち、ようやくたどり着いたのは2010年の10月。
むかしパリに長い間住んでいた友人が、ロダン美術館は数ある美術館の中でもお気に入りのひとつで、庭園だけでも楽しむ価値があるからよく訪れるのだと言っていたのを思い出す。
ロダン美術館はもともと本人がアトリエ兼住居として所有していたお屋敷だったところを改築しているのだが、それはまぁ美しい建物で、少しだけロココな雰囲気の天井といい、こまめに仕切られた部屋といい、そこからは必ず庭が見える設計になっているところといい、いかにもフランスらしい感じがプンプン感じる。
その二人の愛の姿と言われている「接吻」。
これを以前テレビでみてあまりにもの美しさにビックリし、またロダンの魅力に引き込まれたのだった。
シュールな作品ばかりじゃなかったんだ!
(人が多かったので完璧な写真が撮れないけどまぁいいや、って感じで撮ったのであまりよくみえないですね)
白い大理石だと同じ彫刻家の作品とは思えないほど、とても優雅で清純さを感じる。
これは子供二人が横たわっている作品。
とてもかわいらしい。
しかし、ロダンの手にかかると表現はご覧のとおり一転。
時代も移ろい、表現はもっと自由になり、躍動感と力強さでみなぎっている。
ブロンズと大理石を使い分けて作品を表現していたのかもしれない。
そういうところなどもとても印象深い。
部屋をどんどん進んでいくと、突然「あれ」に出会った。
後ろ姿。
みてわかると思うのだけど、意外と小さい。
背中からみるといい感じ。
「考える人」のそばにある窓から外を望むと、秋のパリがみえる。
こちらもゴッホの作品。
それにしてもこのグラデーションといい牧歌的な風景といい、印象派だなぁ。
いい、いい。