世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

それでも恋するバルセロナ

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監督: ウディ・アレン
主演: スカーレット・ヨハンセン、ハビエル・バルデル、ペネロペ・クルスレベッカ・ホール
 
 
(あらすじ)
スペインのバルセロナへバカンスに行く仲良しの女友達が、現地でひと夏のバカンスをしちゃう話!
 
 
この映画はストーリー自体は別に大したことないんですが、何よりも出演している俳優たちが魅力的。
何はともあれ実に素晴らしかったのがペネロペ・クルス。
 
 
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役柄は、プレイボーイの元夫の妻という設定。野心家でワガママでとにかく感情の起伏が激しく突っ走りながら人生を自ら翻弄しているとんでもない女性なんですが、そこに秘めた芸術性と感性は誰も右に出るものはない。そんな女性を熱演してます。イライラした美人のドスの利いたスペイン語が英語を圧倒するんですよ。それにタジタジするアメリカ人。最高ですね。
 
ここ数年のペネロペは本当にいいです。
彼女の別の作品で「エレジー」という、歳の差カップルの映画があるんですが、これがまた美しい作品で・・・。最近では「NINE」にも出演しましたが、私はミュージカル嫌いなので観てませんが、今後も彼女の出る作品は全部観たいと思っています。歳を重ねるごとによくなってくる。この人って個性が強すぎるから主役っていうよりもこういう脇役で存在感出す方が似合ってると思うんですよね。
 
 
 
 
 
対して主役のスカーレット・ヨハンソンはどちらかというと控えめな役柄をこなしていました(ペネロペと比べれば、だけど)。この映画では頭の軽いアメリカ人という設定なのでブロンドに染めていましたが、わざとハズしてこういう役をやっちゃうあたりが好きです。お嬢様キャラじゃない、バカキャラがピッタリ!この女優さんも何をやらせても型にハマることがない人ですね。「私がクマにキレたわけ」という映画ではマンハッタンのアッパーイーストに住む上流階級のナニーを演じていましたが、ちょっと田舎モノな女性だって上手にこなせちゃうんですからお見事。
 
この女優さんが出る映画も殆ど観ています。
 
 
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そして共演者のアカデミー俳優(「ノー・カントリー」)のハビエル・バルデム
この人好きです!
「ノー・カントリー」では不気味なアサシンの役をやったかと思えば、ナタリー・ポートマンと主演した「宮廷画家ゴヤはみた」(←なんちゅータイトルだ)っていう映画にふしだらな宣教師の役で出てました。これがまぁ~、ふしだらなだけじゃなくてそのうち教会を揺り動かす革命家になっていくっていうやつなんですが、そんな矛盾した男の役を演じてもピッタリ!そしてガルシア・マルケスの「コレラの時代の愛」っていう映画にも出てましたが、私はその時とても時間がなくて結局そのDVDを観ないまま返却しちゃったので残念ながら内容は分かりませんが、とても奥行きのあるいい俳優さんで大好きなんです。デルトロよりも好きかな。今はペネロペと熱愛の噂がありますが、この人、日本人女性はタイプじゃない人が多いと思いますが、欧米人からは相当モテると思います。色っぽさがありますねぇ~。
 
 
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監督はウディ・アレン。
男女のドタバタコメディを描かせたら右に出るものはいません。
 
 
 
 
で、ストーリーのオチはどこにあるかっていうと、
「仲良しの女友達も、ひと夏を過ごしたら知らない間に別々の価値観がうまれていた」っていう傍観的な感じで終わってるような感じがしました。アレンらしい・・・。
 
 
ペネロペみたさにまた観たいかもしれない作品でした。