マロンケーキが嫌いだ。
なぜならマロンケーキのマロンは確実に本物ではないからだ。
モンブランのウネウネしているクリーム部分は昔「黄色」が定番だったのにいつの頃からか「茶色」に変わっている。定義が変わったのだ。その理由もよく分からないし、いずれにしてもマロンの香味料がふんだんに入っているからマロンのようでマロンではない。まんまと騙されているような気がする。
しかし、いちいち声を大にして「マロンケーキはうそだ」とか「クリームの茶色は本来栗の皮の色じゃないか」などと訴えるつもりもさらさらない。
往々にして、そのような表面的なものと本質が異なるできごとは世間にたくさん溢れていて、
そんな風に、そんな感じで、動いているからだ。
往々にして、そのような表面的なものと本質が異なるできごとは世間にたくさん溢れていて、
そんな風に、そんな感じで、動いているからだ。
マロン。
音の響きはいい。
とても中立的な余韻のまま完結しており、断定的なあるいは一方的な押し付けがない。
ちょっとだけどこかエレガントな感じもする。
ちょっとだけどこかエレガントな感じもする。
あくまでも、そう感じるだけ。
では、良い秋をお過ごし下さい。
チャオ。
(注釈)百貨店のデパ地下広告をみてふと思ったこと10秒間の意味のない記録