世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ビリー・ジョエル/pianoman

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先日小林克也の話で盛り上がってしまいました。
あの人は洋楽界の麻原(=教祖)です。神様じゃない、教祖。
(10代の頃、「小林克也アメリ缶」欲しかったんですよね)

で、別にベストヒットUSA目指してるわけじゃないんですが、今日のピックアップはビリー・ジョエルで。


個人的には「don't ask me why」が好きなんですが、ビリージョエルは売れて爆発してからはなんか大衆的なポップス路線まっしぐらになってしまいました。当時はいわゆるポップスの黄金期なもんですからもちろん時代の風潮にマッチしていたんでしょうね。

たかがビリージョエル。されどビリージョエル。あなたはピアノマン
ちゃんと聴いたことがありますか?

この歌はビリーが下積み時代にピアノを弾いていたバーに集まる人々の人間模様を歌ってます。
みんな、癒しを求めて楽しく飲み、笑い、世の悲しみをかみしめながら一時の次元空間に漂いたくて集まる酒場。そこでビリーは癒しのピアノを弾く。みんなの心の奥にあるそういった孤独を溶かすように歌うんです。

さぁ、ぜひビリー・ジョエルの「pianoman」を、改めて聴いてみてください。

Here we go.





しかもビリーの歌詞は文学的で、なかなか訳しにくかった。危なく誤訳するところだった(笑)。


piano man

土曜の9時はいつもどおり人でにぎわうバー

①おじいちゃん
俺のそばに座った一人の老人は、トニックとジンを愛おしそうにかき混ぜながらこう言った
「なぁピアノ弾きさんよ、わしになんかこうジーンとくるような思い出を弾いてくれんかね
どんなやつかって聞かれてもオレも覚えちゃおらんが、悲しくて甘くて切ないようなやつさ
オレが若いころはちゃんと覚えてたんだけどな。」

②バーテンのジョン
いつも酒をおごってくれるオレの友達ジョンはバーで働く店員で
ジョークを語りながらテキパキこなし、客がタバコをくわえた途端に火をつける気配りなんかはすごいんだ。
でも奴には他にもっと別の居場所があるのかもしれない

ジョンは言った。
「ビリー、俺はわかってるんだ。ここにいたらオレはダメになるってことくらい。」
彼の顔から一瞬にして笑顔が消えた
「オレは映画スターにだってなれるかもしれないよ。
こんなしみったれたところから抜け出すことができればな。」


③エセ小説家と海軍のデイビー
(韻を踏んでる)
Now paul is a real estate novelist
Who never had time for a wife
And he's talking with Davey who's still in the Navy
and probably will be for life


④ウェイトレスとサラリーマン
ウェイトレスは客のセクハラをかわし(is practicing politicsという歌詞が絶妙・・・)
サラリーマンはへべれけだ
彼らは一緒に酒を飲み交わしながらつかの間の時間を共有したいだけなんだ
それは「ロンリネス」という名の酒なんだけど
きっと一人で飲むよりはマシなのさ

(間奏)美しいピアノ  タラララララランランラン


Sing us a song, you're the piano man
Sing us a song tonight
We're all in the mood for a melody
and you've got us feeling alright

(泣ける!)


⑤バーのマネージャー
土曜の夜にしてはまぁまぁの客足だろう
マネージャーはオレに微笑みかける
なぜなら彼は、客が自分のピアノを聴くためにやって来るってことを知っているからさ
みんな多分ほんのちょっとでも人生のいろんな事を忘れたいんだろう


⑥ピアノを弾く自分
まるでカーニバルみたいに激しく鍵盤を叩きつける
マイクにはビールの臭いがしみついている
バーにきてる連中はチップをそれぞれ瓶の中に落としていく

そしてオレに向かってこう言うんだ

「なぁ、こんなとこでくすぶってる場合じゃないぜ。」





で、このコーラスが・・・私は何度聴いても何度聴いてもジーンときます。
ジーンとくる・・・。
だってこれは、そこにいる全ての人の声であり、全ての人の気持ちだから。
酔ってベロンベロンになった時にこの歌が流れたら100%泣ける。お店の人に握手求めるかも。



Sing us a song, you're the piano man
Sing us a song tonight
We're all in the mood for a melody
and you've got us feeling alright



ビリー・ジョエルは絶対に初期の頃がいい。この後はだんだん軽くなっていっちゃうので。
あの頃聴いた「pianoman」は何となく流れていっただけなんですが、今聴くとどうしてこうも切ないんでしょうね。


今日も一人でボヤいてしまいました。
ボナノッテ。


あ、don't ask me why も結構いいのでお時間があれば聴いてみてください。(オリジナルPVではないですが)
http://www.youtube.com/watch?v=AtEAu80TbCs