世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ポリス再結成は一つの事件である

ポリスの再結成ライブに行ってきた。

大体にして、「スティング」は聴き始めた洋楽の第三番手の歌手なんです。麗しき青春時代なんです。
初めてスティング自身の音楽を聴いたのは、「ブルータートルの夢」。
だからポリスをタイムリーには聴いてない。私が洋楽を聴き始めた頃には既に解散していたから。

去年友人から「ポリスが再結成するらしい。もしかしたら日本にも来るかもしれない」と聞いた。
それはスティングが来日することよりも意味が深い。

それにしても時代を経てポリスが再結成するということは、ある意味一つの事件のような気がする。
誰が彼らのユニットを再び目の当たりに出来ると信じていただろうか。
おそらく本人達だってもうそれは掌握された過去、終わってしまった出来事として捉えていたように思う。
もう二度と出会うことはないと思っていた伝説のバンドに生で触れることができるなんて!
懐かしい青春時代に全員が戻るわけですから、その感動をみんなで分かち合うって考えただけでもワクワクする。しかもどれだけ私がスティングファンかを考えればその興奮は容易に想像してもらえるのではないかと思う。

5万人の東京ドーム、私は運悪く三塁側二階席。あそこからみるとスクリーンも小さくて音響も悪い。
だから音の入りがよく分からなくてとまどうことも多々あり。

オープニングはいきなりMessage in a Bottle、友人がどうしても聴きたいと言っていた曲が一発目!
ラストはNext To You!(これが一発目でも文句なしだったかも)


- Roxanne
- Don't Stand Close To Me(高校教師)
- Walking in The Moon
- Cant't Stand Losing You
- Synchronicity
- Everything Breath You Takeおそらくみんなが待っていた曲
- Wrapped Around Your Finger
- De Du Du Du De Da Da Da は(私も)懐かしさのあまり熱唱してしまいましたー。
「Is all I want to say to you!」


今回のライブで私が一番興奮したナンバーはこちら。
ずいぶんと聴いていなかったから、かなり心を鷲掴みされました。懐かしすぎる!!


- Every Little Thing She Does is Magic

まず驚かされたのがスティングの身体能力。
声の通りは今でも何もかわっていない!伸びる、伸びる、どこまでも。
ベースも一寸の乱れもない。しっかりと全体をリードしていく。
スチュワート・コープランドのドラミングもアグレッシブでキレもいい。
そしてアンディ・サマーズもギュンギュンうならせてました。お前達、目に焼き付けておけよと言わんばかりに。スティングとのハモリなんて思わず笑ってしまうくらいカッコよかった!

未だにあれだけの迫力を伴うことができるのは脅威としかいいようがない。
しかも時代の流れと共に新しい試みにも挑戦しているところがニクイ。
「以前とはちょっと違う編曲にしてみないか?」そういう彼らの声が聞こえてくるようなアレンジ。
そんな変化をあえて取り入れてるところもさすが。


パンフにこうかいてあった。
「ポリスとして最初に演奏していた当時を思い出すとまるで昨日のことのように思えてならない。僕はこれまで幾度となくポリスのナンバーをステージで演奏してきたけど、このポリスというバンドは現代に生き続け、また以前よりももっと親密なメンバーとして還っていく場所のように思う」アンディ・サマーズ

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去年の秋、ポリスのドキュメンタリーを観にいったんです。
在りし日のポリスは人気にもてはやされ、スターダムにのし上がり、環境がめまぐるしく変化していく事にとても窮屈感を覚えている姿がそこにあった。ポリス時代からスティングは何となくどこか(いい意味で)インテリ風だったので、とっても違和感があったように見えたのは私の先入観か。
アンディはとんでもないくらいに人気に浮かれ、コープランドもどことなくぎこちない感じに見えた。
「俺たちは一体どこに向かっていくんだろう」感がぬぐえない。
まるで不安が解消されるたびに新しい不安にしっかりと包囲されてしまうようなポッカリ感。
移動中のバスの中で遠くを見つめながら黙りこくっていた3人が印象的だった。

だけど今回彼らの姿は不思議に馴染んでいて、違和感がない。
先のアンディの言葉通り、時代を経て乗り越えられたものがそれぞれあるのでしょうか。
どんなに大人になってもぬぐい切れないものが本来はあるはずですが
今回の再結成はそれ自体が奇跡であり
また彼らのミュージシャンとしての人生の中でも「挑戦」だったのでしょう。
現在はそれぞれがそれぞれにやりたいことを自由にやれているのですから。


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それにしてもスティング、あの歌唱力は一体なんなんだろう。
どう考えてもかっこいいとしか言いようがない。
孤独な一匹狼のイメージが強いスティングが、ポリスというビックネームを掲げて3人で歌っていたってこと自体が、改めて考えてみるとソロ時代から入った私としては何となく不思議な感じもする。

スティングに対する愛情については後日、いつか、しっかりとレビューしたいと思います。


(おまけ)
一緒に行った友人とこのCMの話題になりました。
私はうっすらとしか覚えてないけどみんなは知ってた。。。
http://www.youtube.com/watch?v=4zQx0NiZ-Qk&feature=related