世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

⑥モロッコのガイド料はhow much ?

イメージ 1

フェズ観光最後は、フェズ市内が一望できる丘の上へ。

旧市街だけでも結構歩いたし、それなりに大きいと思っていたけど、
こうやって一望するともっと大きいことに気付く。

とりあえず写真を撮りつつ(撮らないと逆ギレするんだもんこのガイド)
私は嫌~な予感がこみ上げてくるのを押さえ切れません。

だって今、私達は
1.丘の上
2.誰もいない
3.叫んでも誰もこない

怖くないですか?!
「キャーこんなステキな場所に連れてきてくれてありがとう♪」なんて、少なくとも私は思いません。

案の定、ガイドは「ここで俺の案内は終了だ。」と言い放つ。
私「お、おいくらですか?」
ガイド「・・・・・・・。値段は自分で決めてもらいたいな!」

正直、このガイドには始終不満でした。というのも連れて行く店は全部自分の知り合いで押売り作戦だったし明らかに店の人間にバックマージンもらうブローカーでした。そして絶えず嫌々行動し、不機嫌で愛想もへったくれもない。何よりも「怖かった」。
だから不満はあれど一応(よく覚えてないけど)現地でまぁまぁの金額にしといたんです。
そのガイド料のお金をおそるおそる渡す。

すると彼は悪人顔には似合いすぎるその丸サングラスを光らせながらその金額をみてこう言った。
「オイこれだけかよ。・・・全然たりねーぞコラ。」

「こわーーーーーーーーーーーーい!!!」

私はおそるおそる腹巻ポケットからもうちょっとの金額を足す。
(現金のありかを見られたくなかったけど仕方がない)
その間身包み剥がされないか、もう怖くて怖くて、私も旅友もガイドも沈黙。
フェズの丘をその沈黙と風だけが通り過ぎる。

ここで大金を払ったらそれこそ彼の思うつぼ。
しかも私達は貧乏バックパッカーです。これから先まだ何カ国も移動します。
どんなに通貨単位が安くても節約ありきなのです。
でも命を失ったら(そこまで一瞬考えました)お金なんてどうでもいい。

「でもやっぱり値踏みしよ。」


そう思って何枚かのお札を足して再び彼の手へ。
するとガイドはお札を数えた後(本当に)しぶしぶ現金をポケットにぐしゃりとねじ込み車の中へ。
「行くぞ」とだけ言って彼は車を走らせる。
そのまま砂漠へ連れて行かれてレイプされることもなく、砂漠に埋められる事もなく、
また身包み剥がされる事もなく、無事わたしたちは駅へと着きました。

別れ際にお礼を言うと、無視して立ち去って行きました。
なんて奴!なんて男!無礼者!
せっかく楽しい旅のはずが、何か不要な気遣いや心配をし過ぎて気まずい空気。

あの電車であった優しいおっさんは「良い旅を」といったけど、結局は単に電車の中にいるポン引きで、ガイドとグルのブローカーに過ぎなかったんだという事をその時知りました。
「なんだよー」
すっかり疲れきった私達は、マラケッシュへ行く電車を駅で沈黙のまま待ちました。

すると私のお腹が突然異常な反応を示し始めたので、ダッシュでトイレへ。
戻ってきてもまたお腹がグルルルー。
またトイレへ。戻ってはトイレへ。「なぜだ」
自問自答しよく考えたら、
フェズに到着した時買った水。あの時「ふたがゆるいな」って一瞬思った。あれはもしかしてペットボトルの中に水道水を入れていたのだろうか(詳細はモロッコの目覚まし時計をお読み下さい)・・・・ありえる。モロッコ人なら絶対ありえる!!
えーーーー!!水道水だまされて買って飲んだ????!!!

グルルルルー。
私、電車の中でもずっとトイレに行きっぱなしで殆ど脱水状態のままマラケッシュへ到着しました。
皆さんご存知ですか。正露丸って海外じゃ効かないんですよ。私の場合はね。