世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ドッグヴィル

ツイン・ピークスをおさらいし始めて3日が経過しました。
もう多分10年以上前?になるものだから、結構古くさく感じるかなーと思ってたけどそうでもない!
ぜんっぜん新鮮でびっくりしちゃいました。
さすがリンチ。

クーパー捜査官が甘い物に目がないって事とか忘れてた。
犯人が誰かも(うっすらと)覚えているけど、細部は結構忘れてる。だからすごくおもしろいです。

それをみながらふと思い出した。
なんだっけー、なんか似たようなやつあったよね~と。

そうだ!
ドッグヴィルだ!!


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これってみたあと思わず膝を抱えてウーンとうなってしまいそうな映画でした。

人間の浅ましさというか、卑しさというか。。
ジギルとハイドというか。。。
何が重いって、その姿そのものは私と同じ人間なんだっていう事実に結構へこむ。
へこむんだけど、そういうもんなんだろうなぁって思うところが何ともいえない。

小さい村(ドッグヴィル)に新参者がやってくる。
初めは親切だった村人もやがては豹変し、新参者は格好のスケープゴートとなって餌食となる。

人は、何か罪である対象を見つけて自分を正当化することによって成り立っている。
愚かと分かりつつも、そこから目をそむけているのかもしれない。権力の誇示?自己顕示欲?
まさにドッグヴィル現代社会、だけじゃなく人間社会そのものだわ~なんて思ってみたんですが。

こういう類のお話は、けして結果を求めていない。
良いとか悪いとか、OKとかNGとかそういう問題ではないんですよね(と、自己解釈)。
だってどうしようもできないんだもん。

良い芽ももちろんあるけれど、悪い芽だってある。
それは誰しもの心の中にある。
ただそのバランスがどこで狂うかが問題なのかも。一歩間違えたらマリアテレザにだってなれるし、また一歩間違えたらヒトラーになるかもしれない。怖い!!


対してツインピークスという片田舎の小さな町。
そこで起きた殺人事件を通して、町に住むあらゆる人々の内面が徐々にえぐりだされていく。
しばらくぶりに、またはまってます。

ドッグヴィルツインピークスJFKが殺されたダラス。
うむ。
なかなか世知辛い世の中だなー。

だからこそ、あったかいところへ行きたくなるんですよね。解放区。
というわけで、今晩はついに暖房を入れました。ぬくぬく。