世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

チョキチョキ体験

友人がじーーーっと凝視していたもの。それは私の髪の毛。
そしてこう言った。「あのさ、髪の毛切ってもいい?」

そう、今回お世話になったお友達は美容師さん。

彼女はもともとロンドンの美容師で3年頑張って、日本に帰る前にフラリと旅をしていてNYにたどり着き、ひやかしで『美容師募集』の広告に応募したら、すんなりビザの手続きをしてくれて雇われたという素敵なめぐり合わせの持ち主。

実は私も心の奥で「切ってもらいたいな」と思っていたのでちょうどよかった。


しかし。。。
海外で美容室に行かれた方は分かると思うけど、私が何より憂鬱なのはシャンプー台。
首の骨が折れそうになります。
パーマなんてかけた日には、更なる地獄が待っています。
カーラーに巻かれ水やパーマ液で重たくなった頭を長時間後ろへ直角に曲げた状態で耐えなければなりませんし、イスの背もたれがほとんど倒れないので首だけを後ろに90度に曲げる感じ。ムチウチになりそうな地獄。
(むかしイタリアでパーマかけたらアフロみたいになってしまった眩しい青春の思い出もアリ。)

今回はカットのみだったし、そんな不平不満をよく知っている同郷日本人なのでサッとシャンプーを終わらせてくれました。

彼女が勤めるお店は男性と女性の美容師さんが50/50なのですが、男性はもちろん全員ゲイ。
別に同性愛が悪いとか、今さらそんな偏見はこれっぽっちも持ってませんが、私はそういう方を一発で見抜くのにほんのちょっと自信があります。(関係ありませんがむかし会社の先輩で、カツラの人を一発で見抜く「カツラー」がいました。)

そのゲイ美容師とお友達が並んでそれぞれカットを始めたのですが、まず驚いたのがスピード。
アメリカ人と日本人の手際の良さは雲泥の差!
例えばスピードを比較してみましょう。

チョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキチョキ (お友達)
チョキチョキ                         (アメ人)

ほんとですよ。
彼女がボスに気に入られる理由が良く分かります。

さて、仕上がりはこんな感じです。

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なんちゃって、ウソでーす。
これは、お店の店頭に飾られてるポスター。お友達がカットを担当しています。
本人曰く、「気に入らない」のだそう。
理由を尋ねると、「モデルがせっかくセットしたスタイルを全部勝手に崩しちゃったの。」とか。
なるほどねー。私からみたらかっこよく見えますが、スタイリストからしたらそりゃ不満でしょうね!

ちなみに私のお友達自身の姿も、カットモデルとして堂々とこのお姉さんの隣りに飾ってありました。
でもその写真は本人の了承なく載せるわけにはいかないので控えておきます。

最後に、そのお友達・スタイリスト○ちゃんの言葉。

「NYが好きかって?実は別にそうでもない。もともとNYに住みたくて来た訳じゃないから、強い憧れとか願望とかないんだよね。でも5年も住むとやっぱり『住めば都』みたいな感じかな。ここはロンドンと違って便利だし不自由もないし。」

変におっきい憧れを持ってない方が、意外とスンナリやっていけることもある。
サラリと語っているけど、彼女は相当な努力家です。


カットしてもらったスタイルはとっても満足したものでした(^ー^)
(彼女はもっと切りたそうにしていたけどね)