世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

MOMAのブラックホール

めまいがおきそうなほどに吸い込まれるようなブラックホールを見つけた。
それは目には見えないけれど、深くて暗くてポッカリと開いた大きな穴だった。


その① 月と地球
ゴーギャンは明らかに宗教世界に開眼し、自己の独創性を見事に構築している。素晴らしい絵だ・・・。

イメージ 1


その② ダンス
マティスはいくつもいくつもダンスを描いた。これぞ本物のブラックホールだ。サークルの遠心力?紺碧の青の深さ?これを見ると立つのが必死なほどにめまいがする。

イメージ 2


その③ 睡蓮(連作)
モネもいくつもいくつも睡蓮を描いた。これぞ晩年モネの精神世界の集大成だ。美しいというよりも、彼の渾身のパワーを感じる。


その④ 郵便配達ジョセフさん
ゴッホもいくつもいくつもジョセフさんを描いた。・・・なぜだ?しかもゴッホは毎回ジョセフさんの絵に変化球を与えている。いつものようにサラリと軽くパターンを変えているだけなんだろうけど、それぞれが見事に説得力をもつ完成度の高さ。この人はやっぱり天才だ。

イメージ 3



その⑤ ・・・
ロートレックはどこで見たんだっけ?)


その⑥ 絵画を鑑賞する人々
同じ場所で、同じものをみて、みんなは何を考えながら見つめているのだろう。

イメージ 4



または通り過ぎようとして、ふと立ち止まったりする事がある。
それはまるで、すごく遠くで、小さくひそひそとささやく声を聞いてしまったような。

絵ってそういう感じなんだと思う。