数あるジャズクラブのリストから、どれかを選択するのは非常に困難を極めました。
ニューヨークのジャズクラブは毎週、または隔週ごとにプログラムが変わります。
ニューヨークのジャズクラブは毎週、または隔週ごとにプログラムが変わります。
悩みましたが、悩んでも仕方がないのですがとりあえず定番のライブハウスに決めました。
NYでみたもの④/"Village Vanguard"の「時代」
その日はヴァンガードオーケストラ。
正直、オーケストラってどうよって思いました。普段私はあまり聴きません。
だけどここのは毎週月曜日にだけ登場する33年もの伝統がある老舗バンドらしいのです。そういうジャズクラブの裏看板的なものを観てみるのも経験の一つかな、と思い、NYの友達が予約してくれて一緒に行きました。
だけどここのは毎週月曜日にだけ登場する33年もの伝統がある老舗バンドらしいのです。そういうジャズクラブの裏看板的なものを観てみるのも経験の一つかな、と思い、NYの友達が予約してくれて一緒に行きました。
Village Vangurad
178 7th Avenue.S NY
178 7th Avenue.S NY
内部は老舗の雰囲気、バツグンに漂っています。イメージ通りです。
ステージと客席は限りなく近く天井は低く、テーブルも所狭しとひしめいて並べられています。
月曜日だというのにギュウギュウの人でした。
演奏はトランペットが4人、ドラム、ベース、ピアノ、ソプラノサックス2人、アルトサックス3人、あとはよく覚えてないけどマラカス係みたいなのも入れると総勢15人くらいはいたんじゃないでしょうか。演目はスタンダードではなくオリジナルのものでした。
ステージと客席は限りなく近く天井は低く、テーブルも所狭しとひしめいて並べられています。
月曜日だというのにギュウギュウの人でした。
演奏はトランペットが4人、ドラム、ベース、ピアノ、ソプラノサックス2人、アルトサックス3人、あとはよく覚えてないけどマラカス係みたいなのも入れると総勢15人くらいはいたんじゃないでしょうか。演目はスタンダードではなくオリジナルのものでした。
第一印象は・・・・うるさい。
ごめんなさい。でも本当にそう思ったんです。
ごめんなさい。でも本当にそう思ったんです。
トランペット4人にカルテットされてしまうとうるさくて(笑)!
やっぱりオーケストラは失敗だったかなと思っていたのですが・・・。
やっぱりオーケストラは失敗だったかなと思っていたのですが・・・。
アルトサックスのそれぞれのソロが実に美しかった。唯一黒人さんだった人と、限りなくビル・エヴァンスにそっくりな若い男の子。彼らのソロが饒舌な歌詞みたいになめらかで力強くて、ロマンティックだった。
それとピアノ。
全体的に「あー、今日も仕事だな」って感じに演奏しているように私には見えたんですが、この人だけは楽しそうに弾いていました。彼らの演奏をじっくりと耳で聴きながら絶妙にリズムを合わせていきます。ベースもそうだけどピアノってオーケストラになると地味になりがち。でもよく耳を澄ますと、それぞれの役割があってこそ一つのメロディが完成するのですよね。
全体的に「あー、今日も仕事だな」って感じに演奏しているように私には見えたんですが、この人だけは楽しそうに弾いていました。彼らの演奏をじっくりと耳で聴きながら絶妙にリズムを合わせていきます。ベースもそうだけどピアノってオーケストラになると地味になりがち。でもよく耳を澄ますと、それぞれの役割があってこそ一つのメロディが完成するのですよね。
そんなピアノをじっと見ていたら、彼は弾きながらピアノの横にある壁をふと見上げました。
そこにはヴィレッジ・ヴァンガードで名声をあげたコルトレーンやモンク、マイルスや大勢のジャズマンのポートレイトが掛けてありました。
そこにはヴィレッジ・ヴァンガードで名声をあげたコルトレーンやモンク、マイルスや大勢のジャズマンのポートレイトが掛けてありました。
彼は、彼らのモノクロ写真から目を離さずにしばらくピアノを弾き続けていたんです。
そしてとってもかわいいポップなお婆さん(オーナーに近いんでしょうね)が静かに客席の飲み物をチェックしながら暗がりの中を歩いていきます。
また、客席の中には一人で聴きにきている日本人の男の子、アメリカ人の男の子がそれぞれいました。
彼らはじっと目を閉じて演奏を聴いていました。
あれを見てまた嬉しくなりました。一人でそういう場にいることの居心地の悪さよりも、自分が好きなものの価値の方が遥かに上をいくから平気なんでしょうね(とうか、気にしていないんでしょう)。そういう時間の過ごし方を持っているというのはすごく素敵だと、個人的に思います。
彼らはじっと目を閉じて演奏を聴いていました。
あれを見てまた嬉しくなりました。一人でそういう場にいることの居心地の悪さよりも、自分が好きなものの価値の方が遥かに上をいくから平気なんでしょうね(とうか、気にしていないんでしょう)。そういう時間の過ごし方を持っているというのはすごく素敵だと、個人的に思います。
そしてもちろんああいうお店はそういうお客さんに寛大です。
前方のはじっこの席を用意してあげていました。
何を語らずとも理解しあえる「あうん」の呼吸。
何を語らずとも理解しあえる「あうん」の呼吸。
ふと、なんでも経験だなと改めて思いました。
やってみないことには理解できないし、見聞を広げる事によって新しい発見があるだろうし、
第一進んでみないことにはステップにもならない。
別にNYまで行ってジャズクラブに行けなんて強制はするつもりもないけれど、そういう事じゃなくて、いろんなものは日常に溢れてるからってのが私のテーマなんです。
やってみないことには理解できないし、見聞を広げる事によって新しい発見があるだろうし、
第一進んでみないことにはステップにもならない。
別にNYまで行ってジャズクラブに行けなんて強制はするつもりもないけれど、そういう事じゃなくて、いろんなものは日常に溢れてるからってのが私のテーマなんです。
可能性ってどこにきっかけが転がってるかなんて分からない。
だからピピッときたアンテナの方向へ、とりあえず一歩進んでみることはもしかしたら自分の価値観を思いっきり変える事になるかもしれない。それは突然かもしれないし、あとになってジワジワと気付くのかもしれない。それは誰にも分からないけれど。
だからピピッときたアンテナの方向へ、とりあえず一歩進んでみることはもしかしたら自分の価値観を思いっきり変える事になるかもしれない。それは突然かもしれないし、あとになってジワジワと気付くのかもしれない。それは誰にも分からないけれど。
きれいごとかもね。
「ピピッ」は毎回くるものではないので、アンテナだけははっておこうと思っています。
Village Vanguard ←オーケストラは「ただ今夏休み中」ですって。
Village Vanguard Orchestra
> Monday only
> Open 21:00
> $30 incl.charge + 1 drink
> $10 incl.extra charge + 1 drink for 2nd stage
> No reservation
> Monday only
> Open 21:00
> $30 incl.charge + 1 drink
> $10 incl.extra charge + 1 drink for 2nd stage
> No reservation
(余談)このあと深夜1:00にヴァンガードを出て、友達がピザでも食べて帰ろうかと言ったけど、MOMAでもここでも冷房にやられてカチンコチンだったので再びクーラーのついている場所に行く気にもなれず、まっすぐ家に帰り、温かいものを簡単に作って軽く食べ、この日はbeabea、完全に死亡。
この日はキッチンでおしゃべりすることもなくあっという間に眠りについたのでした。