世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

コルトレーン サンドイッチ形式

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CDがMDになってモノはどんどん小型化していく・・・と思いきや!
今やMDの存在は遥かかなたに消えつつあります。
私も持っているMDは多分15枚くらいかそこらしかありません。ただ、MDのいいところはひとつだけ。
「180分ぶっ続けで聴ける」
これしかないでしょう。CDをいちいち交換する必要がないのは非常に楽チンです。

で、その中で私のお気に入りバージョンを特別に公開します(といいつつ定番ですけど)。
下記のCDがこの順番でMDに編集されています。
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Blue Train/John Coltrane

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Ballads remembering John Coltrane/Karrin Allyson

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Ballads/John Coltrane


名盤もいいとこ。
なので詳細は省きます。パスパス!

この順番には理由があります。ちゃーんと計算して編集しているのです。

1.Blue Train    サックス(気分を乗せる)※Blue Trainは定番だけど名盤だ
2.Ballads     ボーカル(傾向を変える)※Balladsのカバー
3.Ballads      サックス(締める) ※Balladsオリジナル

このようにサンドイッチ形式にすると同じコルトレーン3連続でも全く飽きません。
私はこういったジャズの聴き方をこよなく愛しています。

Karrin Allysonはコンコルド・ジャズフェスティバルなどでもたまに登場するカナダの現役ジャズボーカリストですが、いまいちパッと売れません。歌い方が中途半端な感じがするのです。声に厚みがないというか・・・。ただしこのアルバムだけは良いと思います。正直言ってバックのバンドに助けられている感もありますが。

いつも思うことなのだけれど、どうして女性ジャズボーカリスト達はこぞって「All or Nothing at All」を歌うんだろうう。確かに有名なスタンダードナンバーではあるけれど、ピアノの登竜門「子犬のワルツ」みたいな感じなんだろうか(多分違うね)。Torchのシーラのハスキーヴォイスで歌ってくれるのなら、それはぜひ聴いてみたいと思うけど。

対して「What's New」。大御所としてはヘレンメリルが有名です。しかし私はカーリンのWhat's New が好きです。なぜならイントロのピアノがため息がでるほど美しいからなんです。おそらく私がサンドイッチの具にこの人を入れている理由はそこです。


これらをじっくり聴いた上で、最後にコルトレーンの「Ballads」を聴くと・・・
しみる。

しなだれかかるような重みのあるテナーサックスと、マッコイの雨粒がはねるような繊細なピアノ。
もはやこのバラードは一つの物語。
ジャズは夜から明け方に聴く音楽です。極上の時間を作り出し、ドロドロをザッと洗い流す。


先日、同僚に「ジャズを聴いてみたいのでお薦めを教えて欲しい」と言われましたが、これが実に難しい相談。
まず、自分の好みが相手にもフィットするとは限らない、特にジャズに関しては。
次に適当にコンピから入れば?とは言っても、いきなりマイルス・ディビスとかキャノンボール・アダレイのビリビリを聴いて理解する事なんて不可能なんじゃないかと思われる。
だからこれまでどういう音楽を聴いていて、どんなパターンが好きなのかによってセレクトが変わるのではないかと思うんですよね。

どうしてここまで真剣か、というと。

自分の好きな音楽にはそれなりの愛情があるからです。


というわけで・・・。次回はこれらのテーマを別の書庫へバトンタッチします。