世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

ノイエギャラリーの濃厚空間

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NYでみたもの②/ノイエギャラリーの濃厚空間



チャイナタウンであまりにもきつい冷房に軽くめまいをおこしながらスープダンプリング(小龍包)を頬張っていた時、お友達の携帯に着信が。

「今さ、ゴッホ展やってるんだけど観にいかない?日本から来てる友達も一緒にね。」

どうする?って聞かれて、オフコース アイ ウィル。
ゴッホの企画展、ましてや海外でといったら滅多に見れないものがチラホラあるはず。もう嬉しくて嬉しくて意気揚々とチャイナタウンを後にしていざ、86丁目へ移動。


ノイエギャラリー。
昔は人様の住居だったらしいのですが、近頃改築しとてもおしゃれなギャラリーへと大変身をとげたとか。どちらかというと、ヨーロッパ建築に近い内装ですが、こざっぱりとしていて整然とした雰囲気。
1階のカフェはどうも有名らしく、マホガニー様式のとっても美しいゴージャスで落ち着いたティールームになっていました。またブックストアもこれまた重厚な雰囲気のある大人っぽい室内で、ありとあらゆる美術書が山積み。ここで誰かと待ち合わせをしたとしたら、私は何時間でも待つことができると思います。

1.常設展にて
まず多かったのがクリムト
考えてみればこれまで訪れた美術館でクリムトをこんなに観た事がないんじゃないかと思うくらいクリムトづくし。オーストリアにものすごく惹かれた建築家:フンデルト・ヴァッサーという人がいるんだけど、彼の創造するものも非常にクリムト+ガウディ的。奇抜な独創性にはつくづく頭が下がります。

みなさんは彼のどんな作品が好きですか?
あの乳白色と金色に包まれた縦長の「接吻」とかでしょうか。きれいですよね。
私は断然「庭」シリーズに惹かれます。


2.企画展にて
ゴッホもちゃんといました。
カーネーションをもつイタリア女」「アルルの寝室(アナザーバージョン)」「自画像」などなど。
そういえば不気味な赤ちゃんの絵もあったんですが(タイトルは覚えていない)、あれとすご~く似たような赤ちゃんをゴーギャンも描いてるんです。昔行ったクレーラーミュラーでそのハガキを買ってお友達に送ったことがあります(半分ジョークで)。

>『VAN GOGH and EXPRESSIONISM』のパンフレット

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3.ふと思ったこと
「海外の美術館にきたな」って強く実感するのは、まず観ている人のマナー。
・観ている人の前をさえぎらない
これって暗黙のルールですよね。嬉しくなります。これをされると「あぁ、日本じゃないんだ」って実感します。相手のことを気遣う気持ちは日本が一番と思われがちですが、海外だってちゃんと当たり前に存在しています。逆に日本ってあんまりないですよね、こういうの。

4.結論。
ノイエギャラリー。想像以上でした!どっぷりと浸りました。
集中力を一心に注ぎ込むような絵ばかりで、時間が足りないくらいでした(観終わった後は脳みそクタクタでしたけど)。



基本的に、私は美術館に行く時は一人を好みます。
また、美術館のはしごは絶対にしません。
一日一美術館と決めています。

惹かれた絵などの詳細についてはbeabea美術館で・・・。ご興味のある方はお越し下さい。